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デル・トロ監督インタビュー~TORn編~(Part3)

2008年11月09日 13:34

Part3「僕はニュージーランドが大好きさ!」

(~Part2から続く)
アンソニー「映画“たち”(Movies)、分かりました。それで、う~ん・・・」
GDT「率直に言って、殆ど“映画(Movie)”と言ってしまいたい気分なんだ」
アンソニー「3部作が単独作品の扱いで・・・」
GDT「君が訊くならば、僕は3部作であっても“映画(Movie)”と答えるよ」

(管理人注:インタビュアーは、デル・トロ監督が、『ホビットの冒険』を含む2部作を、個人的には3部作とする構想をも持っていながら、契約通りに2本の映画にするつもりであると言っていること。しかもその2作品は、コンセプト的には「1本の映画(Movie)を作るつもりで」と、複雑怪奇な物言い(笑)をしている為、混乱しているものと思われます。そういうワタクシも、そして全世界のファンも同様ですが★)

アンソニー「少し話題を変えましょう。(>(^^;)
スマウグの強調と重要性とに戻りますが、『ダークナイト』(*2008米、監督:クリストファー・ノーラン)を御覧になったことと思います。IMAX用に撮られた場面がありましたね。『アバター』(*2009年末公開予定のジェームズ・キャメロン監督の新作。同監督が開発に携わった3Dカメラと、WETAのモーションキャプチャー技術を掛け合わせた最新技術が話題の野心作)と一緒に『ホビットの冒険』も3Dで撮ることを考えているという話をされたそうですが、そのことについてどんなことでも、話せることがあれば教えて下さい」

GDT「絶対的な確信をもって言うけど、それは所謂“茶飲み話(coffee chat)”というヤツで、公式に議論されたことじゃないんだ。あまりにも時期尚早だね。確かにそのことについては、ついでの話としてジム(ジェームズ)・キャメロンと議論したよ。でも、内部的な話でも、主要な技法の可能性として話し合ったわけでもないんだ」
(*IMAX及び3Dについての噂は、10月21日の記事でドゾ!)

アンソニー「既に開始された作業としては、ハワード・ショアが作曲を開始したと理解していますが、それで正しいですか?」
GDT「ああ、その通りだよ。僕は前に彼と会って、彼の長年に渡る仕事を賛えたところなんだ。だって、この世界観を継続していく上で最も重要なことを選ばなくちゃいけないとしたら、彼の続投は、最高に幸運なことのうちの一つだからね」
アンソニー「全くもって同感です。ところで、あなたと彼との打ち合わせは、どの範囲までなされたのでしょうか?脚本を部分的にでも見せたりしましたか?」
GDT「いやいや、脚本は僕たちが保持したまま、いろんな分野の人々を受け入れるのが最良の方法だと考えているんだよ。
例えばコンセプトデザイナーの場合で言えば、僕はジョン・ハウとアラン・リーの二人と、一対一で重要な話し合いの場を設けたんだ。会議の席で描かれたジョンのスケッチには内心感嘆したけど、未だなるべくどんなリアクションもしないように努めているんだ。彼らの好きなように何でも試してくれたほうが、ずっと素晴らしいものが出来上がってくると思うからね。それはハワードについても同じだよ。作曲のコンセプトはかなりはっきりしていると思うけどね。つまり、同じ世界観で統一されて、LotR3部作と繋がらなくちゃいけないってところでね」

アンソニー「それに、あなた自身が古い流儀の絵描きでいらっしゃる。ご自分でスマウグや他のクリーチャーを描かれないのですか?」
GDT「最近のことについて?ああ、描いているよ。以前は僕自身が自分のスケッチブックに描くということをあまり公言していなかったんだけど、最近はそれが出来るようになったからね。
これまでは僕の本の為には、アクリル絵具やアルコールマーカー(*インクにアルコール溶剤を使用したカラーマーカー。「コピック」や「ネオピコ」がそう)を使用していたけど、『ホビットの冒険』のスケッチには、全く違う技法を使っているんだ。
実は、4週間程前からイラストレーターになる為の独習を始めたんだよ(笑)それで、何回か個人授業を受けたんだけど・・・と言うのはね、基本を学ぶ必要を感じたからなんだ。実際僕は、ちゃんとアートスクールに通ったことがなかったんでね。そしてついに、『ホビット』の世界を表現するのに相応しい画材を見つけたんだ。僕はそれにすごく満足しているんだ。そして、僅かな時間を捻出しては描いているんだよ」
アンソニー「それがどんな画材か、教えて頂けませんか?」
GDT「僕はよく、水彩画としてアクリル絵具を水で溶いて使っていたんだ。他に幾つかグラファイト(*黒鉛を使った鉛筆など)や木炭を使ったものもあったね。それで、今回初めてパステルを試してみたんだ。トールキン自身が描いたイラストの多くは、水彩絵具や木炭、そしてパステルを使っていて、ビクトリア朝の雰囲気を醸し出していたからね。『ホビットの冒険』で僕が求めている要素がそこにあるんだ。だから僕はその技法を学びたいと思ったんだよ」
アンソニー「過酷なスケジュールの中で、ご自分でイラストを描かれるとは・・・!あなたは現在、先々まで予定が詰まった最も忙しい監督として知られていますが、どうやったら、それらの仕事に完全に圧迫されてしまわないように出来るのでしょう?」
GDT「発表された全てのプロジェクトが、一斉に始まる訳じゃないからね。例えば、2週間ばかり前に僕たちが吸血鬼小説の3部作を出版するという発表がなされた(*9月26日の記事を御参照下さい)けど、僕は既に2年前からそれを書き始めていたし、チャック・ホーガンは1年半前から参加しているんだよ。
それから、例えば僕は、『Rabiar』(怒り)と呼ばれるスペイン映画の制作を担当したんだけど(そして、すっかりその作業は終了したよ)、そのことは何ヶ月経っても報道されていないしね。同様のことが、他の多くのプロジェクトについても言えるんだよ。
更に例を挙げるなら、僕は7年前からユニバーサルに『フランケンシュタイン』の脚本の売り込みをしていたんだけど、それもつい最近発表されたばかりだね。
最後にもう一つ、ミラマックスで制作することになっている『地下室の魔物』(*1973年にTV映画として制作されたカルトホラーのリメイク。オリジナル版の監督はジョン・ニューランド)は、マシュー・ロビンスと僕とで1998年に書き上げたんだよ」
アンソニー「10年前ですね」
GDT「そう、10年前なんだ。それが最近発表されたんで、皆が言うんだよ。『どうやって書くつもりだろう』ってね。もう出来上がっているのにね。そして、僕がニュージーランドへ引っ越す時、これらの映画における僕のプロデューサーとしての役目は完全に終っていることを誰もが承知しているから、ニュージーランドまで相談にくることも可能だよ。だからといって、口説きに応じるつもりはないけどね」

アンソニー「(笑)了解です。もう一つのスペイン語の映画を監督する件については?」
GDT「この先もずっと特にはないよ。つまり、僕は視覚的に脚本を書くために、4年間はスケッチを描いたり、本を読んだりしているんだ。スペイン語の映画の為にも、脚本を書く前に本を読んでいるのが普通なんだよ。充分幸福なことに、『ホビットの冒険』の為の沢山の読書と同時に行えるしね。僕は両方の映画のためにメモを取っているんだ。もう一つの方は『Saturn and the End of Days』と呼んでいるんだけど、まだしばらく先になりそうなんだ。この映画が、スペイン語になるか英語になるかさえ、まだ決まっていないんだよ。結局、それは映画制作のより小さな形態への回帰なんだ。本当にちっぽけな、ずっと小さな映画の予定だよ」

(*『Saturn and the End of Days(サターンと終末の日)』:この春開催されたニューヨーク・コミックコンでギレルモ監督が語ったところによれば、「サターンという名の少年が、スーパーマーケットへ行って帰ってくる間に世界の終わりを見る話」(^^; とのことなんですが、インディペンデント系の小品になりそうですね。彼の『デビルズ・バックボーン』や、『パンズ・ラビリンス』等の作風が好きなファンからは、デル・トロ監督の“第三の幼年期ホラー”として早くも期待の声が上がっております。公開は2011年以降のようです:Source

アンソニー「実に興味深いお話ですね。“世界で最も忙しい人物”と言われるあなたについて語るために、あなたの沢山の時間を頂戴してしまいましたね。深く感謝しています。それから、『ホビットの冒険』に関するあなたの愛情と、明らかな努力に対しても感謝の意を表したいのです・・・」
GDT「もう一つ付け加えてもいいかな?それは沢山のプロジェクトの中で、『ホビットの冒険』ほど複雑でも、一見して記念碑的な作品でもないけれど、『狂気山脈』(*デル・トロ監督念願のラヴクラフト作品)は僕のための企画なんだ。その映画は、本当に長い長い間暖め続けてきて、そして出来る限り早く取り掛かれるその日まで、僕の中で暖め続けておきたい作品なんだ。
そして今、僕にとって幸運なことに、『Saturn and the End of Days』を含む大部分のプロジェクトが休止中で、しかも同じユニバーサルで制作されることになっているんだよ。そして、映画に活力があって、映画に登場するクリーチャーたちを作りだすために、日夜研究開発を続けている市(City)があることを、外部へ向けたメッセージとして発信したいね。
多くのアーティストと主要な技術者たちが、『ホビットの冒険』のプロダクションとポストプロダクションとで、何年もの間働き続けるんだよ。僕たちが正確にそれらのクリーチャーを作る前に、彼ら自身の手によって対数と化学材料とで解明された技術を、僕が吟味するんだ。映画が死なないようにするためには、仕事を任ずるんじゃなくて、『ホビットの冒険』と共に進化し続けていくべきなんだ。僕たちがこれから『ホビット』の為に開発するデジタルや特殊メイクの材料が、その為に使われることこそが、僕の信念だね」
アンソニー「ニュージーランドですね」
GDT「そう、僕はニュージーランドが大好きだ。本当に大好きなんだ!最終的にはそこに家を買って、カリフォルニアの家を売って家族と移り住むことが、僕の望みなんだ」
アンソニー「それから、あなたの本とコミック雑誌・・・それにDVDも」
GDT「僕は、実はすごく几帳面なことをやったんだよ。家族の住む家から5ブロック離れた所に、“傾斜した家”って呼ばれている僕の図書館を別に持っているんだ。そこに秘密の本棚があって、僕の本やDVD、その他全てのコレクションがあるんだけど、そこはロサンゼルスの仕事場として残すつもりなんだ。そして僕が何をしたかというと--それがどんなに考えられない、おぞましいことか分かっているけどね--ロサンゼルスとニュージーランドで同じ図書館を持っていられるように、向こうで必要なおよそ1000枚のDVDと300冊の本については、同じものを用意したんだ。うんざりするだろう?(笑)だけどその理由は、本を移動させる際に傷つけてしまうことが分かっているからなんだ。
本の蒐集家として、本の背が完全な状態のものを、何冊も何冊も持っているんだよ。僕はすごく慎重に読むから、頁には人が触れた跡がないんだ。必ず片方の手で本の背を持って、別の手でページを支えるようにしているからね」
アンソニー「私も同じようにします」
GDT「それが傷付くなんて、そんな悲しいこと、あってはならないことだからね。僕の魂がどれほど酷い(f**king)空虚に見舞われることか、分かるだろう?」
アンソニー「笑)驚嘆すべきことだと思いますよ。再びお礼を言わせて下さい。本当に素晴らしくて、非常に有り難いお話でした」
GDT「どういたしまして!」

アンソニー「ありがとうございました。それでは」
GDT「いえいえ。そうだ、僕はしばらく掲示板に顔を出す時間がなかったんだけど・・・」
アンソニー「そういえば、どのようにして、どこで The One Ring.netを見つけたのですか?」
GDT「ファンが教えてくれたんだよ。僕はインターネット・コミュニティが大好きなんだ。これより相応しい言葉が見つからないんだけど“文明的(civilized)”だからね」
アンソニー「同感です」
GDT「意見が合わなかったり、 何かのアドバイスを与えてやれるからといって、無作法になる必要はないよね。それはひとつの紛争の場であって、映画だけじゃなく本についても、「どちらの本がより重要か」、「どっちの映画が重要か」、あるいは、「この映画は優れた脚色か否か」なんて議論が交わされるんだ。だけどそこは、信じられないほど興味深いことが続行するんだよ。そこには独断論は存在しないと信じているし、周囲を漂いながら、それが可能ならば長時間過ごすのには、本当に素晴らしい場所だよね。だけど、しばらくの間掲示板に行くことが出来なかったんだ。だからちょっとの間(出来ればもっと)でも行けたらいいんだけどね」
アンソニー「そうですね、もしあなたが準レギュラーで投稿したいなら、あるいはブログ形式だったら・・・」
GDT「要は僕が朝執筆するって事なんだ。もし僕がネットに顔を出したら、僕は書けないってことさ。ネットワーク上(on the Net)の5分間は罠の上(on the net)の4時間だよ。ノンリニア(非線的)な思考だよね。周囲をジャンプして結局辿り着くのは--最も学究的なサイトから出発して、パリス・ヒルトン・ドット・コムで終るのさ。全く中毒のようじゃないか(笑)」
アンソニー「そうです!私たちは皆、結局のところ、一日がどこへ行ってしまったのか疑問に思っていることに気付かされました(笑)素晴らしい。本当に、最後にもう一度感謝します!」
GDT「どういたしまして!」

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

相変わらず舌好調なデル・トロ監督でございました。
インタビューが予定時間を過ぎたのか、切り上げようとするインタビュアーを2度に渡って遮って、更にお喋りを続ける「世界一忙しい映画監督」が好きっvvv
新たに発覚?した、LA⇔NZ間、愛蔵本&DVD複製計画(笑)は、スゴイ!というか、それが出来る財力が羨まし過ぎます。そして、ギレルモ的ネット観のオチには大爆笑致しました。


*** 拍手&拍手コメント、有難うございます! ***
スマウグに13人のドワーフたち、デル・トロ監督の拘りがたっぷり詰まった、入魂のデザインとなるのでしょうね。モンスターにしても、PJ版LotRの、どちらかといえばグロテスクで怖い造形ではなく、ちょっと意表をついたユニークなそれになるのではないかと、楽しみにしています。
翻訳はもうもう・・・(^^; 英語が得意な方に読ませたら、笑っちゃう(or 怒られちゃう)位デタラメやってる自信???があります。穴があったら入りたいです。ゴメンナサイ、確信犯で。それでも、ソースと照らし合わせて、少しでもファンの皆さまの知りたい情報が得られたのなら嬉しく思います。
いつも暖かいエール、有難うございます!これからも宜しくおつき合い下さいませ。
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