スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

デル・トロ監督、『ホビットの冒険』と『フランケンシュタイン』について語る

2008年10月07日 19:59

「僕は、素晴らしい(Motherf***ing)『ホビット』を作ってるよ!」
我らがデル・トロ監督、今回は、ニューヨーカー・フェスティバルのトークショーで、マンハッタンにある全米監督協会にその姿を現しました!
『ホビットの冒険』を始め、メアリー・シェリー原作の『フランケンシュタイン』のニューバージョンを含む彼の将来のプロジェクトについての、大変興味深い講演がなされたようです。Comingsoon.netの記事から、その概要をお伝えいたしますね。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

『ホビットの冒険』のプロジェクトが本格始動したばかりですが、デル・トロ監督は、アイデアを寄せ集め、彼独自のユニークな中つ国のビジョンを概念化する為に、彼の脳に“給電する”方法について、こんな話をしました。

「朝にはそれを書き上げるために、自制しなくちゃならないと分かっていても、午後には関連がありそうなものを見て、脇道に逸れてしまうって事があるよね。
例えば、僕は『ホビットの冒険』について熟考しようと思う時、不思議なことに、第一次世界大戦のドキュメンタリーを読んだり見たりするんだ。何故なら、『ホビットの冒険』は、第一次世界大戦に接して、戦場で全ての価値基準の崩壊を目の当たりにするという失望を経験した、トールキンの世代の体験から生まれた本だと信じているからなんだ。
ピータージャクソンは、そうした歴史的瞬間のファンで、第一次世界大戦を記憶する品々の偏執的なコレクターなんだよ。彼は戦闘機や戦車、大砲、そして戦艦の、実際に使用可能な実物大のレプリカを持っているんだ!それから、その時代の軍の、およそ120の兵士の制服の凝ったレプリカも持っているんだよ。
僕は彼に、どの本がお薦めか訊いたんだ。だって僕は、『銀河伝説クルール』も『ダーククリスタル』も観ていないから、物語についての自分独自のアプローチの方法を見つけなくちゃならないからね。皆が考えつかないものを見ること、それが『パンズ・ラビリンス』や『デビルズ・バックボーン』の時と同じ、僕のやり方なんだ」

「生涯ずっと、僕はドラゴンに魅了され続けてきたんだ。僕は中国の竜(ドラゴン)の印の下に生まれてきたのさ(*1964年生まれのデル・トロ監督は、干支が“辰”であるということを言っているらしいです)。今までもずっと、ドラゴンをコレクションしてきたんだよ。
それは強力なシンボルなんだ。『ホビットの冒険』の背景で、全ての物語を通してその影は投げかけられている。基本的にスマウグは、実に多くのことを象徴しているんだ。貪欲や傲慢・・・結局彼は“偉大なる”存在なのさ。
スマウグが投げかける影が表現されなかったり、一つの場面に限ってのことじゃダメなんだ。彼はそれら全てのことの具象化でなくちゃならないんだ。スマウグは台詞のある非常に重要なシーンを持っているドラゴンの数少ない一匹だからね。すごく美しい対話シーンがあるんだ!
デザインについては、僕たちが最終的に承認するスマウグのデザインは、最初に試みたそれになると、かなり確信しているよ。スマウグがどんなふうに見えるかは、結論を出す前に隅々まで検討されなくてはならない問題であることは明らかだ。何故なら、彼の外見は、彼がどのような存在であるかを雄弁に語るからね」

彼が2012年に2本の『ホビットの冒険』の映画を完了した後、桁外れに楽観的な(>原文のまま(^^;)デル・トロ監督には、2017年まで専念しなくてはならない、『ジキル博士とハイド氏』の新しいバージョンを含む多くの仕事が待っています。
そして、長期間に渡って延期されたラヴクラフトの『狂気山脈』の映画化や、ちょうど最近発表されたばかりの吸血鬼小説の3部作(*9月26日の記事をご参照下さい)、それから、ギレルモ版フランケンシュタインのプロジェクトもあります。
デル・トロ監督はフランケンシュタインの折り紙付きのファンです。彼は自分の家にボリス・カーロフ(*フランケンシュタインのモンスター役で有名な、伝説的怪奇スター)の怪物の胸像を持っているのです。
彼に最大の影響を与えた映画の一つ『ミツバチのささやき』(*ビクトル・エリセ監督による、1973年製作のスペイン映画)は、ユニバーサルの古典映画のフランケンシュタインの上映を基に展開します。
彼はバーニー・ライトスン(*アメリカのホラーコミック作家で挿絵画家)のイラストバージョンや、'94年に製作され、メアリー・シェリーの原作に忠実というコンセプトで作られた、ケネス・ブラナー監督、フランク・ダラボン脚本の映画『フランケンシュタイン』について、夢中になって喋りました。しかし、デル・トロ監督のバージョンは、明らかにそれらとは異なるようです。

「僕は“メアリー・シェリーのフランケンシュタイン”はやらないよ。クリーチャー主体の冒険物語にしたいんだ。今はあまり多くは言えないけど、創造の物語が中核じゃないんだ。それについてはあまり心配していないよ。実のところ、僕は子供の頃からフランケンシュタインの映画を撮ることを夢みてきたんでね。
僕が約束出来る唯一のことは、ケネス・ブラナーと違って、映画の中で僕が裸にならないって事だよ!」(*ブラナーはフランケンシュタイン博士役も務めており、映画では上半身裸の黒タイツ姿で走り回るシーンもありましたっけ)

また、ファンの質問に答えるコーナーでは、『ホビットの冒険』に登場するワーグ(*瀬田貞二氏の訳では「アクマイヌ」)について訊かれて困っている間、デル・トロ監督は、口止めされている秘密を話したくてたまらない子供のようでした。
「ワーナーブラザーズが放ったスナイパーが、ちょうどこの劇場にいるんだよ」

「この映画には、LotR3部作と異なる感性があるんだ。まず第一に、『ホビットの冒険』の“旅行談”では、3部作で言及されない場所と種族のバリエーションがある。
ワーグに関する僕の信念は、北欧神話に登場する悪魔的な狼の古典的な化身が、ハイエナ型の生き物では有り得ないってことだ。それは狼なんだ。トールキンのインスピレーションに基づいた、スレンダーで原形的な狼に戻るつもりだよ。
聞いてくれ。僕たちが一杯やっていて、それが今から2年後のことならば、僕は口を滑べらしもしただろう。僕は本来、簡単に口を滑らす質だからね。だけど今回はそうすることが出来ないんだ。今から3年後の事なんでね。僕を信じてくれ!僕はこの太った肉体の中で、浮き沈みしながらジャンプしているんだ!」

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

今回の記事は、個人的にすごく興味深かったので、ついつい『ホビットの冒険』以外の部分もUPしちゃいました。
彼に最大の影響を与えた映画の一つが、ビクトル・エリセ監督の『ミツバチのささやき』であるとか--現実と空想の区別がつかない少女にスペイン内戦の戦士、そしてフランケンシュタイン・・・ギレルモ監督の作品を理解する上で、ナルホドと思うキーワード満載です。
バーニー・ライトスンやケネス・ブラナー版『フランケンシュタイン』--前者はスティーブン・キング作品の挿絵もいくつか担当しているので、管理人にはお馴染み。後者の製作はフランシス・フォード・コッポラ御大ですぞ!キャストやスタッフも、今見るとそうそうたる顔ぶれですね。ロバート・デ・ニーロのクリーチャーに、ヒロインはヘレナ・ボナム=カーター。フランケンシュタイン博士の父親は、PJ版LotRでビルボを演じたイアン・ホルムでした!ちなみにイギリス演劇界の才人・ケネス・ブラナーさんは、最近では『ハリー・ポッター』シリーズのロックハート先生が忘れられない・・・(*^^*)

*** 拍手&拍手コメント、有難うございます! ***
3部作でのハワード・ショアの音楽は、映画音楽史上に残る偉業だったと思います。『ホビットの冒険』では、どんなメロディを展開してくれるのか、本当に楽しみですよね。
2011年なんて、すぐに来ちゃいますよ~!『旅の仲間』公開から、あっという間に10年!!こうしてアタシも無為にトシをとっていく・・・くくっ★
関連記事
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://lazylob.blog35.fc2.com/tb.php/59-8f82c09c
    この記事へのトラックバック


    ■Recent Entries


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。