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デル・トロ監督インタビュー~Premiere編~(前編)

2008年09月08日 23:57

こちらも一ヶ月程前の記事になりますが、デル・トロ監督のお気に入りの映画作家や、幼年時代のエピソードなど、ファンにはなかなか興味深い内容となっております。
Premiere.comでサイト4頁に渡って掲載された、ちょっと長めの特集記事ですので、前後編でお届け致しますねー(^-^)/

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“mensch(*ドイツ語の「人間」)”に相応するスペイン語は何か?

それは、ドイツ語に由来するイディッシュ語で、“賞賛に値し、高潔で、確固とした目標を持った者”である(*米の話言葉では「立派な人」の意とか)。

この質問は、『ヘルボーイ』及び『ヘルボーイ2:ゴールデン・アーミー』で、官僚トム・マニングを演じた映画スター、ジェフリー・タンバーから発せられました。彼はそれが、ギレルモ・デル・トロ監督を語る上で最も正確な表現であると言います。
「彼は非常に強い男だ」とタンバーは説明します。「己の望むものに対して、強い意識を持っているんだ」

デル・トロの望みが新進気鋭の映画作家として認識されることであるならば、その使命は達成されたとみなされるべきでしょう。
20年以上前に処女作『Dona Lupe』の脚本を書いて自ら監督し、1993年には『クロノス』でカンヌ映画祭の最高の賞を獲得。そして、最近発表した数々の映画で、世界的にその名を知られるようになったのですから。

2001年の『デビルズ・バックボーン』はアートシアターで大評判となりましたが、彼をコミックファンの間だけではなく、本当に有名にしたのは『ヘルボーイ』でした。
2004年に公開されたこの映画の製作費はおよそ6600万ドルでした。それに対して米国での興行収入は5900万ドル程度。とても『スパイダーマン』タイプの作品ではありません。
それでも、かなりの海外収益に加えてDVDの売り上げも良好で、フランチャイズの可能性を証明するに充分な理由をユニバーサルに与えました。
デル・トロ監督によれば、『ヘルボーイ2』の製作費は8500万ドル。7月11日全米公開予定の夏の超大作の興収は高めに想定されています。

一部の監督は続編を嫌いますが、デル・トロ監督は彼らとは違います。
「振り返ってみれば、最初の『ヘルボーイ』では違うことをやれたせいで、いろんな発見が出来たんだ。僕はこの世界に再び戻ってこれて満足だよ。もし観客が、二つの映画を一緒に観るとしたら、それぞれまったく異なった物語であるほうがいいと思うんだ」と彼は言います。
「僕はキャラクターと、魅力的なアクションのシークエンスにもっと時間を使いたかったんだ。一作目も型通りのアクションがあるにはあったんだけどね。クリーチャーは素晴らしかったが、充分に生かしきれていなかったね。最初の映画は、可能な限りコミックに忠実でありたいと思っていたんだ。だけど、振り返ってみれば、この作品が僕のインプリント(*出版社や発行者を記したラベル)とされるのなら、僕自身の楽しみも若干あっていいんじゃないかって思えたんでね」
コミックの原作者であるマイク・ミニョーラは、2本の映画の筋書きのために、デル・トロ監督と共に働きました。彼らとのブレーン・ストーミングの後、監督は隠遁状態となってシナリオを書き上げました。
『ヘルボーイ2』では7ヶ月間に及ぶプロセスでした。それは彼にとって、セットで出くわすどんなことより困難を伴いますが、同時に最も価値がある映画製作の側面なのです。
「僕にとって、脚本を書くことは、最も大変な部分なんだ。演出法を解き明かさなくてはならないからね」と43歳のデル・トロは言います。

彼はメキシコの小さな町で生まれました。執筆のプロセスをさらに難しくしているのは、彼が現在撮っている映画の多くが英語であって、生まれついての言葉でない言語を処理するために、脳の異なる部分を使わなくてはならないということです。
「英語はスペイン語とリズムの面で違うんだ。英語は強く炸裂する。それぞれの言葉にパンチがあって、インパクトがあるんだね。英語ではたった一つの単語で済むことを、スペイン語では4~5個の単語を必要とすることもあるしね」

今日までの彼の最も成功した映画はスペイン語の『パンズ・ラビリンス』です。
ファンタジーとモンスターの世界へ入ることにより、第二次世界大戦の恐怖から逃避する少女を描いた、驚くほど面白い物語です。
この映画は、2006年の外国語映画賞と脚本賞を含む6部門のオスカーにノミネートされ、撮影賞及び美術賞、そしてメイクアップ賞を受賞しました。
彼の映画が、彼が大好きな映画作家のマーティン・スコセッシやデヴィッド・クローネンバーグの影響を明らかに示しているとは言え、観衆と批評家たち、そしてアカデミー会員たちは、ギレルモ・デル・トロ監督が、これからも果敢に彼自身のスタイルを開発していくための資金を渡しました。
彼の他のお気に入りは、 ジェームズ・ホエール監督の『フランケン・シュタインの花嫁』、チャールズ・チャップリン監督の『街の灯』、そしてルイス・ブニュエル監督の『 忘れられた人々』です。
「作品の重要性以上に『パンズ・ラビリンス』が僕に与えたてくれたものは、より自分らしく、より大胆になれるという確信だったんだ」とデル・トロは回想します。
「映画の人気は、英語を話す観衆に驚きを与えたんだからね」

デル・トロの映画は、並外れたプロダクション・デザインと力強い色調とで、映画ファンに一瞬たりともスクリーンに背を向けることが不可能な程の興奮を与えます。それは、観客が劇場を出た後も長らくその記憶に留まるショットであることを意味しています。
恐怖を美しく魅力的な何かに変えてしまう彼の能力は、デル・トロの幼年期に始まりました。
「僕は乳母たちに育てられたんだ。彼女たちは僕を寝かしつける為に、さんざん怖い話をしたもんだよ」と彼は思い出を語ってくれました。
「悪魔によってバラバラに刻まれた人間の話とかね。僕は子供用のベッドで苛められて成長した揚句、おかしな男に育ったのさ」

控えめに言っても、デル・トロのモンスターたちはユニークです。
恐ろしい野獣は、『パンズ・ラビリンス』のフォーンのように人間性の片鱗を示し、幼年期の奇妙な体験は、『ヘルボーイ2』で殺人機械に姿を変えました。
とある場面では、何千もの歯の妖精が、ヘルボーイと彼の仲間たちからカルシウムを吸おうとします。馬鹿でかい銃を持った赤くて大きな身体の主人公は、これらのタチの悪い生物を食い止めなくてはなりません。
「僕たちは歯の妖精に個性を与えたかったんだ。彼らは僕らが思っているような素敵なやつらじゃなくて、意地悪いくそったれ(motherf*ckers)なのさ!」(後編に続きます)

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ところで、先月半ば頃には11月公開予定とされていた『ヘルボーイ2:ゴールデンアーミー』、その後の正式発表では、更に遅れること2ヶ月!2009年1月9日 日本公開と決定したとのこと(;_;)
本国での公開から半年も経ってからなんて…。余程出来の良い字幕と、ギレルモ監督が来日しての、『ホビット』のネタばれトーク満載ジャパンプレミア(^^; でなきゃ許せないですわ~★

*** 拍手&拍手コメント、有難うございます! ***
>海外の注目度の高さ
そうなんですよ。『指輪物語』の原作ファン層が、日本とは比べ物にならないくらい厚いせいでしょうか?
そんな3部作の後を受け継ぐには、デル・トロ監督くらい強烈な個性と度胸(勿論才能も)がなくてはやってられないよなぁ、PJは良い人選をしたと、日々確信を強めているこの頃でございます。

>「クレイジー」って「幸せなやつ!」と同義語?
時に「傍迷惑なヤツ」とも同義語だったりしますが(笑)、ギレルモさんは独自の美意識でもって、PJのそれとは一味も二味も違った、どこか暖かみのあるクリーチャーを『ホビットの冒険』に登場させてくれることと期待しております(^-^)
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