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デル・トロ監督インタビュー~Guardian編~

2008年09月02日 22:36

こちらも『ヘルボーイ2』のプレミアツアー頃に行われたインタビューの一つです。
記事のタイトルを直訳すれば、“どのようにして、ヘルボーイを僕のイメージから作ったか”であります。
『ホビットの冒険』に関する言及はほんの少しですが、アイデアスケッチから実際に映画のクリーチャーを作り上げるまで、デル・トロ監督の創作上の秘密が垣間見える、個人的にとても興味深いインタビューの一つでありました。『ホビット』のビジュアル面の傾向を占う上でも、参考になるのではないでしょうか?(Source)

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

(*以下、全てデル・トロ監督のコメントとして)

「僕が完全に自由である時間は唯一、僕の創作ノートに取り組んでいない時だね。それらは100パーセント創造の過程に必要なんだ。最初にアイデアを思いつく時、それはノートの頁の上で起こるんだ。

僕は、鞄の中にいつもノートを入れて持ち歩いているんだ。それが傍にない時は、出来るだけ早く僕の他の皮のノート(それは僕の左手さ)に書き込むことにしているよ。
そして必ず脚本やデザインの最終段階で、このノートに戻るようにしているんだ。最初の色彩設計や美術設計、それに照明の分析もこれで行うんだよ。それはすごく熱中する瞬間なんだ。基本的なことは全てこのノートで間に合うんだ。『ヘルボーイ2』では20~30頁を使ったよ。『パンズ・ラビリンス』でさえ、それ程じゃなかったね。

映像的には、僕が全てやったのと同じくらい、この映画を誇りに思っているんだ。
『ヘルボーイ』一作目は、作者のマイク・ミニョーラのヴィジュアル世界そのままだったんだ。今回はもっとざっくばらんに自分なりにやることに決めたのさ。
この映画を撮ることは、非常に難しくて痛みを伴うものだった。でも、僕にとって最も価値ある創造的な経験の一つとなったよ。

僕は始めに下絵を描く。時々はカテドラルヘッドやザ・キングのキャラクターように、殆ど(最初のアイデア通りで)変更なしに済ませるものもある。
時にはマイク・ミニョーラや、他のデザイナーの一人がスケッチを描くし、ポストプロダクションのデジタルデザイナーが更に変更を加えるかもしれない。その過程は、実際の生物にも似ているよ。“死の天使”は彫塑の段階を何回も経て、絶えず進化していたしね。

僕たちが映画のために生み出した32体のクリーチャーのうち、90パーセントはフィジカル(物質的)な作業で作られたんだ。あまりにも巨大だったり、霊体のようだったり、歯の妖精のようにすごく小さなキャラクターだけはCGIで作ったけどね。
最近では、こういうふうに映画を作ることはとても珍しいことなんだ。でも僕は、CGI単独では成し得ない、芸術的技巧や質感の価値が映画に手作り感--言わばヒューマンタッチ--をもたらしてくれるのを感じているんだ。だから僕は、クリーチャーにフィジカルな効果を保つことを、とても重要視しているんだよ」
「衣装には非常に慎重を要するね。僕たちはそれをカラーコード化して、更に出来る限りテクスチャーコード化するんだ。僕はその作業に、脚本に対するのと同様の注意を払うようにしているよ。
僕は基本的に、デザイナーにとっては尊大な拷問屋なんだ(僕は嫌なヤツなんでね)。だけどスタッフは、こちらが真剣で、その要求の理由が明確な意味を持っているということを、ちゃんと分かっていてくれるんだ。
映画が仕上がった時はいつでも、創作ノートを顧みるんだ。そして、キャラクターの本質がそこにあるのを改めて発見するんだよ。明らかに技術的な問題や設計上の欠陥で妥協しなくてはならない時はあるけど、でも、そのおかげで彼らはとはすごく親密になれるしね。

僕たちが“超人(スーパーマン)”という言葉を使う時は往々にして、ニーチェ哲学的な観念でもって、人間としての技能や経験がありすぎる者を意味するけど、僕がヘルボーイを好きなのは、彼の超人たる能力が、彼自身の欠陥からきているからなんだ。
彼は人間の脆さのモニュメントのような存在だね。モンスターを追い詰める驚異的な働きをするけど、彼はそれを、ブルーカラーの配管工の仕事のように取り組むんだよ。僕はコミックのその単純さが好きだな。
映画の中で、僕たちはいくつかのポイントで、彼に殆ど子供のような純真さ、あるいはガキっぽい無邪気さを与えてみたんだ。ロン・パールマン演ずるヘルボーイは、天真爛漫さと寛大さで、君の心を掴むことだろう。

ゴシック大聖堂で最も美しい彫刻がグロテスクな彫刻であるという点で、僕は奇怪なものが信じられないほど美しいということに気付いたんだ。僕が石工だったなら、ガーゴイルを刻んでいただろうね。僕はこれらにぞっこん惚れ込んでいるんだ。
映画の中の主なモンスターたち--本当に異様で奇抜なもの--は、ノートからまっすぐ跳ね上ってきたものなんだ。残りの人生の毎日をクリーチャーを描いて過ごせたら、僕はどんなにか幸せだろうと思うよ。
中世では、これらの美しい本を“動物寓話集(bestiaries)”と呼んでいたんだ。
これらは、本物の動物の機能についてあまりにも無知だったり、空想的過ぎたりして人々を混乱させたけど、実際はとても優れた本だったんだ。動物の種類だけでなく、彼らの宇宙論や記号論、そして精神論的な意味をも分類しようと試みたのだからね。
もし、僕が映画でやりたいことについて何か言えるとしたら、空想上のクリーチャーたちの私的な動物寓話集としたいんだよ。

僕は『ホビットの冒険』のための別個のノートか、ルーズリーフの用紙を使ってスケッチを開始するつもりなんだ。何故なら僕は、合法的に僕のスケッチの所有問題を解決しているんでね。
これらの創作ノートは、娘たちへの僕の遺産だよ。僕はノートがそのままの形で、順番に彼女たちの子供たちに与えられるようにしたいんだ。でなければ、彼女たちを通して閲覧してもらって、その父親がどれ位イカれていたかを見て欲しいのさ」

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是非、Sourceを開いて、カテドラルヘッド(Cathedralhead)や死の天使(Angel of Death)のキャラクター画像を御覧下さい!
死の天使は、ブリューゲルやヒエロニムス・ボス(ボッシュ)、アーノルド・ベックリン等の画家の作品からイメージしたとか(ほお~~~!)。
カテドラルヘッドって・・・・・・ まんまじゃん!!あ~、ビックリしたビックリした~ぁ(^o^;
最初のアイデアでは、カテドラルの城壁にちっこい人間を配そうと思ったとか・・・!やっぱギレルモさん、只者ではありません(笑)
『ヘルボーイ2』、日本での公開は11月の予定とか。これは観に行かねば!!
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