スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Cinema誌8月号の記事から:ネクロマンサー、スマウグ、そして五軍の合戦

2013年08月12日 06:07

ドイツの映画雑誌「cinema」はその最新号(8月号)において、『ホビット スマウグの荒らし場』の特集記事を掲載しました。ドイツ語の記事を、Heirs of Durin様が英訳して下さっておりますのを、更に邦訳してみました。
『ホビットの冒険』や『指輪物語』の追補篇を既読の皆さまには、これといって特別なネタばれは含まれておりませんが、ピーター・ジャクソン監督が第2部『スマウグの荒らし場』、そして最終章の『ゆきて帰りし物語』をどんなコンテツでもって展開してくるか、EMPIRE8月号についての記事と合わせて推理して頂けたらと思います。
なお、ドイツ語→英訳→邦訳の手順を踏んでおりますので、いつも以上に内容に不正確な部分がありますこと、予めご了承下さいませ。


=== 『ホビット スマウグの荒らし場』 ===

よく知られたネクロマンサーと勇敢なエルフ、そして攻撃的なスキンチェンジャー(*動物に姿を変えるモンスター、ここではビヨルンのこと)…しかしピーター・ジャクソンの新しい中つ国3部作の第2部において、他に何を予想することが出来るでしょうか?
わたしたちの特集では、今年のファンタジーイベントである『ホビット スマウグの荒らし場』の秘密を解き明かします。そして、第1部のエクステンデッド・エディションに、ファンが何を期待することが出来るかについても明らかにします。

貪欲なドラゴン、かなり怒りっぽいスキンチェンジャー、アクション満載の川渡りと、ネクロマンサーに対抗する白の会議の戦い---中つ国ファンは、ピーター・ジャクソンが『ホビット スマウグの荒らし場』で再び全てを見せる大きなイベントを体験する覚悟が出来ていなければなりません。

『ホビット 思いがけない冒険』では、観客をオークと魔法使いの世界へ再び誘うのにおよそ1時間を必要としましたが、LotR3部作の全作品でオスカーを受賞した監督である彼は、ファンタジー3部作の第2部では物語にすぐに飛び込みます。というのも、既に前作で登場人物は紹介され、衝突は描かれているからです。ですから、ジャクソン監督お気に入りの『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』のアドベンチャーのように、物語を最大限の力でフィナーレに向かって導いていくことが出来ます。始めから全てが用意されているのです。

13人のドワーフとホビットのビルボ・バギンズからなる勇敢な仲間たちは、サイケデリックでカラフルな闇の森の巨大なもの言うクモたち(*EMPIREが今年1月に特集した記事によれば、“精神的なコミュニケーション”による会話とのこと)だけではなく、旅するグループを用心深く監視している森に住むエルフのレゴラスと、彼の父親のスランドゥイルに出会います。弓遣いのバルドがリーダーとしてゆっくり立ち上がる湖の町エスガロスの住人については、言うまでもありません。そして、エルフのタウリエルに対するドワーフのキーリの不器用な試みは、議論の材料を提供することでしょう。
中つ国に沢山のことが起きようとしています。少なくとも1937年に刊行された原作よりずっと多くのことが起きるでしょう。

大勢のオタクたちは、ピーター・ジャクソンがどのようにして J.R.R トールキンのわずか300頁強の児童小説を9時間に及ぶ叙事詩に変えるのかについて始めから懐疑的でしたが、ジャクソンは 『王の帰還』の(巻末の)追補篇から、緊密に絡み合う素材を映画に用いて驚かせました。多くの追補篇の内容が、第2部でも使われます。

ハードコアなファンは、原作の2〜3のセンテンスから、魔王の主人であるサウロンとネクロマンサーについての意外な新事実を発見するでしょう。そして、トールキンによれば蒼白きオークのアゾグは、アザヌルビザールの合戦よりも長生きしませんが、ジャクソンは彼をトーリン・オーケンシールドの最大の敵へと決定的に変えました。一方、オークたちによるエスガロス侵略は、完全にピーター・ジャクソンによる創作です。そして、タウリエルのように、わずか300才の若いエルフを登場させ、男性優位の物語の中に僅かな女性らしさを加えました。
「この物語にはエストロゲン(*女性ホルモン)が必要なのよ」とエヴァンジェリン・リリーは冗談を言います。そしてピーター・ジャクソンは次のように付け加えました。「タウリエルのような登場人物のおかげで、(観客は)裂け谷とはまったく違った闇の森での生活について沢山のことを発見出来るんだ」
しかし、シルヴァン・エルフの尖った耳をもったこの美女は、古い3部作からのアルウェンの単なるコピーではありません。結局のところ、森のエルフの民は、エルロンドやその仲間たちよりも危険で疑り深いのです。「わたしたちは薮からのニンジャみたいなものね」とリリーは言います。

もう1人の新しい登場人物は、実際は昔からの顔馴染みであるレゴラスです。「とても12年経ったような感じはしないね」とオーランド・ブルームは、中つ国への帰還について上機嫌に話します。「(レゴラスの)衣装がまだ似合って嬉しいよ」気取った弓さばきが『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの的確なスタントの流儀となっているのですから、これは幸いなことでした。

ピーター・ジャクソンは、中つ国の首尾一貫した年代記を語るためだけに、このような追加部分を使用したのではなく、『ホビット』のあちこちの隙間に小さな“ご馳走”をばらまくためにも使います。例えば、マニアならばレゴラスとLotR3部作の無愛想なドワーフ、ギムリの父親であるグローインとの最初の遭遇を楽しみにするでしょう。
そして、『思いがけない冒険』以外の続編は、確かにより暗い話になるとジャクソンは強調します。

2000人以上の俳優とエキストラが出演した新たな3部作のクライマックスの一つは、ドラゴンの最期です。しかし、第2部でスマウグの死が描かれるかどうかはまだ不明です。確かなことは、五軍の合戦が『ホビット ゆきて帰りし物語』の中心的役割を果たすということです。ジャクソンが計画した戦闘の混乱では、他の物語の要素が入り込む余地は殆どありません。しかし、51才の主任ホビットが、ウエリントンのストーン・ストリート・スタジオでつい最近終えた追加撮影の間、再び新しいアイデアを得たかもしれないことを誰が知り得ましょう。トーリン役のリチャード・アーミティッジによれば、この鬼才は4時間以上の睡眠を必要としません。彼は翌日の撮影のための新しいシーンを、午前1時にかなりの早さで書き上げるのですから。

《写真に添えられたキャプション》
  • 弓を構えるタウリエル…決然としたエルフの戦士タウリエルを演じる、ニューフェイスの『LOST(ロスト)』スター、エヴァンジェリン・リリー。
  • アゾグのUP…オークの首領アゾグはトーリンとその仲間のドワーフたちへの復讐に奮い立つ。
  • 闇の森で「テイオウグロ」チョウを眺めるビルボ…エレボールへの旅を通じて、小さなホビットは中つ国の“魔法”を体験する。
  • 川を流れる樽の群れの撮影現場…中つ国スタイルの荒れ狂う水のアクション:スランドゥイルの地下牢からの水浸しの脱出は、ニュージーランド南島、マールボロ地方のペロラス川で撮影された。
  • ドワーフ役のキャストたちの前で、マーティン・フリーマンに演技指導するピーター・ジャクソン…ピーター・ジャクソンと協議する、ビルボを演じるマーティン・フリーマン。ビルボは外套と、『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』でフロドの命を救うことになるミスリルのシャツを着ている。
  • 剣を構えるスランドゥイル…エルフの王スランドゥイル(TVシリーズ『プッシング・デイジー 〜恋するパイメーカー〜』、映画叙事詩『落下の王国』のリー・ペイスが演じる)はオロフェアの息子でレゴラスの父親。中つ国第2紀に生まれ、『ホビット』の頃には2000才を越えている。宝石を愛する森のエルフ王スランドゥイルの出自は灰色エルフ(シンダール)だが、他の森のエルフの種族は、比較的それ程高慢ではなくて、むしろ祝宴が好きで、歌と狩りとを楽しむ。
  • 弓を構えるレゴラス…闇の森でレゴラス(オーランド・ブルーム)はドワーフたちと遭遇し、彼らを捕虜にする。
  • 金貨の山の上のビルボ…ホビットのビルボ(マーティン・フリーマン)は、エレボールの財宝で最も重要なアーケン石を見つける。

=== 『ホビット 思いがけない冒険』エクステンデッド・エディションについて ===

おそらく2013年11月に、166分の劇場版よりも長いバージョンがリリースされます。
その中には、ホビット村の更なる場面---例えば、ビルボの母ベラドンナ・トゥックの姿が見られます。スマウグによる谷間の国の破壊の新しいカットなど、より長いプロローグの場面、また、ゴブリンの王の歌や、スランドゥイルとドワーフたち(アーケン石!)との間の反感に関するより多くの理由が描かれます。そして、裂け谷のエルフたちへの小さな戦士たちの敵意は、新しい局面に及びます。


=== 『ホビット ゆきて帰りし物語』では何が起るのか? ===

ドラゴンは死にますが、中つ国の悪はまだ回避出来ません。スマウグがその命を代償に湖の町を攻撃したあと、ドワーフたちは財宝と共にエレボールに隠れます。徐々にリーダーのトーリン・オーケンシールドは、五軍の合戦へと繋がる彼の貪欲さの疑心暗鬼に誘い込まれます。エスガロスの人間たちと闇の森のエルフたち、そして、ついにはエレボールとくろがね連山のドワーフたちは、ガンダルフ、ビルボ、巨大な鷲たち、それにシェイプチェンジャーのビヨルンと共に、強さで勝るオークやワーグたちの軍に直面することになります。
関連記事
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://lazylob.blog35.fc2.com/tb.php/418-f0bc8473
    この記事へのトラックバック


    ■Recent Entries


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。