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『ホビット 思いがけない冒険』のエクステンデッド・シーンを予想してみた!(その2)

2013年01月15日 22:43

1月も半ばとなりましたが、あけましておめでとうございます。
2013年も『ホビット』に明け『ホビット』に暮れる所存でございます故、何卒宜しくお願い申し上げます。

さて、新年早々多忙で更新遅くなりましたが、エクステンデッドシーン予想の第2回目です。
第1回同様『ホビット 思いがけない冒険』劇場版をご覧になっておられることを前提に記事を書いております。また、エクステンデッド・エディション発売まで追加シーンに関する情報を仕入れたくない方にとっては、ネタばれ満載ですので(勿論予想が当たればですが)ご注意下さいませ。


【予想その4:ブルイネン(鳴神川)を渡るドワーフたち】

ガンダルフの“計略”によって秘密の入口から裂け谷入りするビルボとドワーフたちですが、この時一行を迎えたリンディアはシンダール語で、“Lastannem i athrannedh i Vruinen.(あなたたちがブルイネンを渡ったと聞きました)”とガンダルフに語っています。
ブルイネン---『ロード・オブ・ザ・リング』をご覧になった方なら、アルウェンに挑発されて川に入った黒の乗手たちが、白く泡立つ波の馬たちに蹴散らされて水に飲まれるシーンを憶えていらっしゃるでしょう。あの川です。
トロルの森から裂け谷に到るどの辺りに秘密の入口があったのか、映画ではよく分かりませんが、西から裂け谷を目指した場合、ブルイネンを越えないで裂け谷へ入ることは出来ません。

ピーター・ジャクソン監督によるプロダクション・ビデオ第6弾には、川を渡るドワーフたちのロケーション風景が出てきます。周囲の景色からして霧ふり山脈に入る前、おそらくブルイネンを想定して撮られたものではないかと思われます。
トロルの洞窟を後にして、すぐにワーグライダーたちに襲われる劇場版の流れでは挿入が難しいカットではありますが、追加シーンの候補ではあります。


《写真:プロダクション・ビデオ 第6弾から》


【予想その5:裂け谷滞在中のビルボは何をしていたか】

裂け谷では、地図の謎解きと白の会議を中心に物語が展開して、主役たるビルボが滞在中にどう過して何を感じていたのかについては殆ど語られませんが、当然彼にも色々ドラマがあったことでしょう。
劇場予告編第1弾には、エルロンドの屋敷の階段を上るビルボの後ろ姿と、折れたナルシルが展示してあるホールを歩くビルボのカットが使用されています。


《写真:劇場予告編第1弾から》

そして、プロダクション・ビデオ第2弾には、バルコニーの手摺に寄りかかって語り合う、エルロンドとビルボのツーショットの撮影風景がありました。


《写真:プロダクション・ビデオ 第2弾から》

元々書物や古い地図などが大好きで、後に詩も嗜むようになったビルボにとって、中つ国の美と歴史がぎっしり詰まった裂け谷は、ビルボの生来の気質のうちの芸術家肌な側面に強く働きかけた筈。
岩の巨人たちから逃れた後、パーティから一人抜け出そうとするビルボに気付いて「どこへいくつもりか?」とボフールに訊かれたとき、「裂け谷へ戻る」とビルボは答えますね。「ホビット村へ帰る」ではなく。
勿論、現在地から後戻りした場合、一番近い安全な場所が裂け谷だからではありますが、60年後に一つの指輪をフロドに譲った後、ビルボが残りの生涯を過す場所として裂け谷を選んだのは、この地とこの地に住まうエルフたちに余程の感銘と共感とを覚えたからだと思うのです。

先に紹介したカットの前後がどんな流れになっているのか、“ビルボのドラマ”をどこまで描いてくれているのか、ヒントになるのはこの2シーケンスしかありませんが、伝承の大家であるエルロンド卿をはじめ、裂け谷の住民たちとの交流を感じさせるシーンがあってもいいのではないか、いやPJならば撮った筈だと信じたいのです。

更に欲を言うならば、『旅の仲間』(原作)では平気で憎まれ口を叩き合う仲になっていたビルボとリンディアが、初めてお互いを意識するシーンがあって欲しいし、このとき裂け谷のどこかにいたであろう人間の男の子(誰だか分かりますよねv)が、スクリーンの端に一瞬でもいいから映りはしないかと期待してしまうのは、管理人だけではないと思います。


【予想その6:ゴブリン町のアクション追加】

劇場予告編第2弾には、それぞれの武器でゴブリンたちを叩き落すカットや、迷路のように入り組んだ町の下の階層からボフール(?)を引き上げる仲間のアクションが使用されています。


《写真:劇場予告編第2弾から》

丸太や梯子を駆使したり、岩を転がしたり…あっと驚くアイデア満載の脱出シーンはこの映画の最大の見せ場の一つですが、泣く泣くカットしたアクションシーンのストックはまだまだありそうだと睨んでいるのです。

【予想その7:ガンダルフのバックストーリーはどこで語られるのか?】

■ドル・グルドゥアでスラインを発見するガンダルフ、エレボールの地図と鍵を入手。
■ガンダルフ、ナズグルの封印場所である High Fellsを探索する。


劇場予告編や公開されたスチルにありながら、『ホビット 思いがけない冒険』の本編には使用されていないシーンは他にもいくつかあります。
元々2部作としてスタートした『ホビット』を、3部作として構成し直す決断をしたのが2012年7月。それまでの計画では、少なくともエルフ王の地下牢からの脱出(樽での川下り)までは第1部で語られる予定だったようです。
そのため、2012年夏以前に公開された映像や、発行準備が進められていたタイアップ書籍等には、カーロック(見張り岩)以降のシーンもいくつか見ることが出来ますが、それらは第2部『ホビット スマウグの荒らし場』の公開までお預けとなりました。

さて、ここで問題にするのは、時間軸上ではカーロック到着以前にありながら第1部で描かれなかったシーン、つまりガンダルフのバックストーリーについてです。まずは第1予告編から次のカットをご覧下さい。


《写真:劇場予告編第1弾から(クリックで拡大)》

ガンダルフが何者かに襲われて応戦しておりますが、よく目を凝らすと相手はオークではなく、人間あるいは髪や鬚の雰囲気からドワーフにも見えます。
そう、恐らくこれは、ドル・グルドゥアの地下牢に閉じ込められて拷問され、ガンダルフに発見されたときには殆ど正気を失っていたとされるトーリンの行方不明の父、スライン2世と思われます。原作通りならガンダルフはこの後、彼からエレボールの地図と秘密の入口の鍵を預かることになります。


《写真:劇場予告編第1弾から(クリックで拡大)》

こちらは、遺跡のような場所を一人探索するガンダルフです。劇場予告編第2弾にも、狭い石造りの通路を、姿の見えない何者かに追われるかのように走るガンダルフのカットが使われています。
管理人は最初、これもドル・グルドゥアの一連のシーンであると思っていたのですが、よく見るとガンダルフは既にグラムドリングを手にしていますね。つまり、時間軸ではトロルの森より後の出来事ということになります。
本来なら第1部に入る予定であった、ガンダルフが一人探索を行った場所とはどこでしょう?

こちらの謎も、先月半ばに発売された「The Hobbit: An Unexpected Journey Chronicles: Art & Design」にヒントがありました。
この場所はドル・グルドゥアではなくHigh Fells(高い岩山)と呼ばれる場所で、同書によれば、9つの指輪を手にしたかつての王や妖術師たち、すなわちナズグルたちを封じた場所とのこと。ちなみに、内部の構造はエジプトのピラミッドがヒントになっているそうです。成程。


《写真:「The Hobbit: An Unexpected Journey Chronicles: Art & Design」から OVER-HILL - High Fells 》

映画の中でガラドリエルが「魔王の死体はルダウア*の塚(High Fells)に、所持品諸共葬られ封印された」と語っているので、かつてルダウアと呼ばれた場所の山岳地帯…おそらく霧ふり山脈沿いのどこかではないでしょうか。
 *ルダウア[Rhudaur]:北方王国アルノールが第3紀861年に3つに分裂したうち、最も東に位置した国。少なくとも第3紀1356年まで続いた(地図参照↓)


《『「中つ国」歴史地図』評論社刊より、第3紀1000年頃の霧ふり山脈周辺(部分)》

劇場版では、ビルボとドワーフたちが裂け谷を発ったあと、ガンダルフはゴブリン町で危機一髪の一行と合流します。
ストーリーの進行順に編集されたこの本で、「石の巨人」の前に「High Fells」の項があるということは、この再会までの空白の時間、ガンダルフはラダガストが齎した情報の裏付けをとるために、一人High Fellsに赴き、封印が既に破られていることを確認したのかもしれません。

当初は第1部に含まれる予定だったドル・グルドゥアとHigh Fells、この2つのシーンがどこに挿入されるかについては、前者は Vultureが行ったインタビューで、『ホビット』シリーズの脚本家の一人でプロデューサーでもあるフィリッパ・ボウエンが次のように語っています。

「わたしたちは映画(『思いがけない冒険』)の先頭にそのシチュエーションをおいてみたの、そして別の場所へ動かすことにしたわ」
それは『ホビット スマウグの荒らし場』で、フラッシュバックかプロローグでそのシーンが見られることを意味するのでしょうか?
「そう、わたしたちがしようとしていることはとても重要なことなの。スラインと出会うことになるけれど、彼は不幸な境遇にあって、拷問されているかもしれないわね。そしてドル・グルドゥアに誰がいるか、あるいは何があるのかを発見することになるのよ」


という訳で結論。
ドル・グルドゥアでスライン2世を発見するガンダルフの件は、第2部に移動、High Fellsでナズグルの封印が解けたことを確認するガンダルフの件は、第1部EEの裂け谷のあと、もしくは第2部でフラッシュバック扱いというのが管理人の予想なのでございます。長らくのお付き合い、ありがとうございました…!
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コメント

  1. あんじぇ | URL | LUUrCMQg

    Re:『ホビット 思いがけない冒険』のエクステンデッド・シーンを予想してみた!(その2)

    ■Thaunさま
    あけましておめでとうございます。こちらこそ、今年もどうぞご別懇に(At your service.は束ファンにはこれ以外ありえませんよねv)

    ワタクシも年末年始の休暇は殆どネット落ちしましたので、『ホビット』ニュースを再び把握するのは大変でした〜^^;
    映画化決定の報を聞いて始めたこのブログも6年目になりました。
    相変わらず仕事や家庭の事情で、更新が遅れたり止まったりのなんちゃってブログですが、これからも何卒宜しくお願い致します。

  2. あんじぇ | URL | LUUrCMQg

    Re:『ホビット 思いがけない冒険』のエクステンデッド・シーンを予想してみた!(その2)

    ■蘭子さま
    本編公開までビデオブログを見るのをお預けにしてらっしゃった方も、結構多いみたいですね。
    映画完成後に見直すと、ほんの一瞬のカットに、どれだけ沢山の時間とスタッフの情熱が詰まっているかを再確認出来て胸熱です。

    EEや次作での展開を予想する作業って、結局は諸々のトールキン原典との比較作業ですから、自身の勉強のためにも有意義な時間でした。
    資料を読めば読むほど、元々ロースペックなアタマが混乱しもしましたが、それも含めてファンには至福の時間ですね。

  3. あんじぇ | URL | LUUrCMQg

    Re:『ホビット 思いがけない冒険』のエクステンデッド・シーンを予想してみた!(その2)

    ■みるひさま
    みるひさま、初めまして。いつも記事を読んでくださって有難うございます!
    ホームズのように華麗な推理が出来たら嬉しいのですが、ファン視点で、“あったらいいなこんなシーン”で終始した記事となってしまいました。
    繰り返し本編を観れば観るほど、画面に登場してこないバックストーリーや、登場人物一人一人の細かなエピソードが知りたくなる、ファンにとってはそんな中毒性のある映画でした。

    『SHERLOCK/シャーロック』の主役コンビも『ホビット』で同時に楽しめるなんて、オタク冥利?に尽きるこの頃ですね^^
    第2部のビルボとスマウグ(吹替え版の声優さんは誰になるのかな?)の対話が楽しみで待ちきれません!

  4. Thaun | URL | -

    Re:『ホビット 思いがけない冒険』のエクステンデッド・シーンを予想してみた!(その2)

    小正月に合わせて新年1つめの記事!さすがは女(おんな)正月。
    (注:こちらでは、小正月のことを女正月という地域があります。ホントの正月、女達は、料理だ、年始回りにやってきた親戚のご接待だ、と休むヒマがない。その分、小正月には女たちがじっくり休む、という風習から出た呼び名なのだそう。)

    本年もどうぞご別懇にm(_ _)m
    (At your service!の字幕をこれにしてほしかった、と思うのは私だけでしょうか。)
    私もちょっと長い冬休みを頂いてしまって、年明けの記事が溜まっております。1週間休むととんでもないことになるのは、嬉しいような、困ったような(^^;)

  5. 蘭子 | URL | -

    Re:『ホビット 思いがけない冒険』のエクステンデッド・シーンを予想してみた!(その2)

    いつもホビット情報他でお世話になっています。
    その1に続いてのSEE予想、興味深く拝読しました。
    映画を観てから封印していたPJのビデオブログを見て、はい本編にはなかったよねこのシーンを幾つも見つけて、どうなるの?なのですが、あんじぇさまの考察を拝読してなるほどなるほど、と。
    勿論、実際がどうなるかはSEE待ちになるわけですが、資料を幾つも読み返して、自分の中で色々と想像して物語を膨らませていけるのは楽しいですね。

  6. みるひ | URL | L6L1d2IA

    Re:『ホビット 思いがけない冒険』のエクステンデッド・シーンを予想してみた!(その2)

    初めまして。
    去年の8月からの「指輪」シリーズ新入りファンでございます。

    こちらのサイト様には色々と勉強させていただいております。ありがとうございます。

    今回の予想も、名推理というか、今 丁度「ホームズ」を見ながら読み返していましたので、まるでホームズの推理のように感じました。

    SEE版も第2部も楽しみでなりません。

    これからも読みに寄らせてください。更新楽しみにしております。

    追伸
    ワトソンが、髪の短いビルボに思えて仕方がありません(笑)。声も同じ人だなんて・・・

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