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ピーター・ジャクソン、“憧れのスター”をドワーフに選んだワケ

2010年10月30日 11:58

North & South [DVD] [Import](2005/11/15)
Richard Armitage/Daniela Denby-Ashe


俳優組合による『ホビットの冒険』ボイコット勧告に端を発した混乱は、ロケーション場所の変更検討をスタジオ(ワーナー・ブラザーズ)に余儀なくさせ、結果『ホビット』を失ってはニュージーランドの経済に大打撃を与えかねないというので、首相自ら事態収拾に乗り出す大騒動へと発展しました。
ニュージーランド各地で行われた一般市民による大規模なデモ行進の後、ワーナー・ブラザーズ幹部と首相らの2度に及ぶ対談の結果、かねての計画通り映画はNZ国内で撮影されることとなりましたが、その際ワーナーに提示した金融的優遇措置と労働法の改定(29日午後可決されました)は、国民の間で賛否両論の物議を醸しています
騒動の起きた背景とか経緯とか、優先的にお伝えしなくてはならないことが多々あるのは重々承知しているのですが、連日の政治的駆引きのニュースにそろそろ皆さま辟易しているのではないかと思いまして(>本当は管理人がこっち書きたいだけですのよ)今回はちょっと気分を換えて、Entertainment Weeklyによるサー・ピーター・ジャクソンへの独占インタビュー、題して「“憧れの人気スター”をドワーフに配役したことについて」をお届けいたします。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   * 
  
イギリスの名優マーティン・フリーマンがビルボ・バギンズを演じるという予想は、10月21日に行われた公式発表の前に既に世界中に広まっていました。しかし、BBCのTVドラマ『North & South』や『ロビンフッド』で知られる二枚目俳優リチャード・アーミテージがドワーフ仲間の荒々しいリーダー、トーリン・オーケンシールドを演じるという発表は、少なからぬトールキンファンを驚かせることになりました。
ピーター・ジャクソンはしばしば、ファンに馴染みがある原作本の挿絵(LotRの場合はアラン・リーやジョン・ハウなどのイラスト)のイメージに添った俳優を選んできましたし、1977年制作のランキン/バス版『ホビットの冒険』(アニメ映画)では、トーリンはウィルフォード・ブリムリー(*中年以降ブレイクした米俳優。頑固だが内に優しさを秘めた老人が当たり役)が演じるに相応しいような、白くて長い顎鬚とずんぐりした体型の頑固な老ドワーフでしたから。
しかし、ジャクソンはこの選択が、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作におけるアラゴルン役にヴィゴ・モーテンセンを、レゴラス役にオーランド・ブルームを配役したのと同じ考え方によるものだと言いました。

「トーリン・オーケンシールドは不屈の英雄的人物だ。たとえ身長4フィートでも、レゴラスやアラゴルンに匹敵する魅力的な人物をキャスティングするべきなんだ」

彼はまた、トーリン以外のドワーフ役に、イギリス人、アイルランド人、そしてニュージーランド人のあまり知られていない俳優たちを選びました。

「中つ国においては、ドワーフは高貴な種族であって、人間とは異なる身体的特徴と文化をもっているんだ。映画で彼ら独特の文化を展開するのが楽しみだね。それに、今度の映画ではドワーフたちが、『ロード・オブ・ザ・リング』のギムリを思うと、ずっと大きな比重を占めることになる。ぼくたちは13人のドワーフたちの異なる個性や出自を研究して、衣装やメイクのデザインをしたんだよ。これは俳優たちが演じるそれぞれのキャラクターの理解の助けになると思うんだ。
リチャード・アーミテージは幅広い演技経験をもつパワフルな俳優だ。ぼくたちは彼がトーリンを演じることにすごく興奮しているよ。リチャードには彼自身がもつ人間性の深みや幅広さ、そして生きた感情とをトーリンに吹き込んでもらいたい。そしてぼくたちは、彼をちゃんとドワーフにしてみせるさ!」

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

樹脂やウィッグで覆ってしまうには勿体無いような“イケメン”俳優を、なんという贅沢な使い方…!いえ、だからこそ、確かな演技力と眼光鋭い絶対的な存在感のある役者さんを選んだのでしょう。流石我らがPJ、分かってらっしゃる!
それから、先の発表で気になっていたのは、配役が公表されたドワーフたちがトーリン以下7名だったことです。
原作通り13人のドワーフがそもそも映画に必要だろうか? 限られた上映時間の中で13人のドワーフそれぞれに、原作を読んでいない観客でも区別出来る程の個性と特徴的な台詞を与えることが可能だろうか?という議論は、映画化決定直後からずっと存在していました。8名という人数が脚色の結果なのか、残りの5人はまだ選別中、あるいは契約途中なのだろうかと、それだけ気にしていたのです。今回のインタビューでジャクソン監督が「13人のドワーフ」と明言しておりますから、原作通りの人数がスクリーン狭しと活躍することになるのでしょう。
PJのキャスティング・マジックによって今回選ばれた全員の演技に期待すると共に、バルドやスランドゥイル、そしてビヨルンといったメインキャラクターの配役発表が、本当に待ち遠しいこの頃です。
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コメント

  1. あんじぇ | URL | LUUrCMQg

    Re: ピーター・ジャクソン、“憧れのスター”をドワーフに選んだワケ

    Thaunさま、こんにちは。
    先週も『ホビット』関連のニュース、毎日てんこ盛りでしたね。
    ついつい欲が出てNZのニュースサイトまで手を出すと大変ですね。
    お国の一大事とばかり、各サイトが数時間毎にニュース更新していて、記事にざっと目を通すのが精一杯で、とても訳出まで手が回りませんでした。
    今後はこんなこと、そうそうないと思いますが(そう願いたいですが)、拙ブログに足を運んで下さる皆さまが、映画化の進行具合をポイントできっちり抑えられるような、そんな見せ方をしていかないと駄目だと反省することしきりでした。

    それはともかく、ボイコット問題もロケ地変更騒動も、そしてMGMの破産法適用申請も、やっと片付きましたね。
    ホビット村、以前から漏れ出ていた工事現場写真が、随分大規模だとは思っていましたが、ちゃんとした建築物として建造して、撮影後は恒久的に保存のようですね。間違いなく以前に増してNZに外貨を齎してくれることでしょう。色んな点で、本当にロケ地がニュージーランドのままで良かったです^^
    これから、ロケ地情報や未発表キャストの情報など、明るいネタばれサイト(?)として、当方も機能するようになりたいですw

  2. Thaun | URL | -

    Re: ピーター・ジャクソン、“憧れのスター”をドワーフに選んだワケ

    訳出お疲れ様です。
    この1週間はニュースがどしどし湧いて出てきて、1つの記事の概略を理解したころには、新たな記事が2つ出てくる、なんて状態で、一時はどうなるかと思いました。(たたくと増えるという「ふしぎなポケット」の歌じゃあるまいし!)

    ホビット庄の撮影地では、恒久的な建造物を建てているそうですね。今は羊とブルドーザーとホビット穴が同居している不思議空間ですが、向こうはこれからがいい季節…木々が緑になり、花なども咲くでしょう。そんな中に撮影の人々が入って、ホビットの衣装を着た人たちがうろうろし出すのが今から楽しみです。
    あ、でも、撮影が始まったら、ヘリが上空を飛ぶことすら禁止されるのか(^^;)

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