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『ホビットの冒険』今週の動き 【2010年10月24日~30日】

2010年10月31日 18:53

 
10月29日(金) *MGMの債権者に破産法申請適用の賛否を問う投票、圧倒的な賛成多数で締め切られる。
これによりMGMは、連邦倒産法第11章による事前調整型の法的整理を経て、予定通りスパイグラス主導の経営権移譲となる 【Reuters】 【Reuters (update)】

*実業家カール・アイカーン氏、MGM合併における画策について、ライオンズゲートから告訴される。
MGMとライオンズゲートを合併し自らが重職に就き利益を得る為に、虚偽の情報と脅迫的な声明でもって株式公開買付を己に有利なように操作し、ライオンズゲートに多大な損害を与えたとして 【Bloomberg】  【Reuters】

*ニュージーランド国会で、雇用関連法改正法案が賛成66対反対50で可決 【TVNZ】
10月28日(木) *カール・アイカーン氏、5億ドルのMGM社債購入予定の噂。
明日の破産法申請投票締切り直前まで、MGMとスパイグラスの取り引きを妨害の構え 【Reuters】

*ニュージーランド政府がワーナー・ブラザーズに対して『ホビット』ロケ地保持の為に示した雇用関連法改正法案の審議が国会にて始まる。
映画産業に携わる個々の契約者と従業員との区別と、その権利を明確化するのが目的。NZ野党の労働党と緑の党は、この法案は「必要のない政治ゲーム」であり、「ニュージーランド経済と議会主権を脅かす」と反発。審議は翌29日午前に再開 【TVNZ】
10月27日(水) *『ホビット』のロケ地はニュージーランドに決定!
ジョン・キー首相、27日夜に国会議事堂内のシアトレッテ(講演場)にて、『ホビットの冒険』2部作の撮影地をニュージーランドとすることで、ワーナー・ブラザーズとの合意に達したと記者会見にて発表。
「2本の『ホビット』の映画をこの地で制作出来ることは、何千ものニュージーランド国民の職業を保護するだけではなく、再び『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の成功へ続くことになり、必ずやニュージーランドを世界の舞台に知らしめることとなるでしょう」
NZ政府は映画の成功を見込んで、ワーナーに対し映画1本につき750万ドルの追加払い戻しと、宣伝費用1000万ドルの補助を約束。また、新たな雇用法の導入を決定したと発言 【Bloomberg】 【stuff】 【sky NEWS】



*キー首相、『ホビット』ロケ保持の為に、雇用関連法改正を検討。
28日のベトナム訪問の前に再度ワーナー・ブラザーズ幹部と対談予定。今週末にはロケ地についての決定がなされるとの予想 【TVNZ】 【NZ Herald】
[『ホビットの冒険』今週の動き 【2010年10月24日~30日】]の続きを読む
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ピーター・ジャクソン、“憧れのスター”をドワーフに選んだワケ

2010年10月30日 11:58

North & South [DVD] [Import](2005/11/15)
Richard Armitage/Daniela Denby-Ashe


俳優組合による『ホビットの冒険』ボイコット勧告に端を発した混乱は、ロケーション場所の変更検討をスタジオ(ワーナー・ブラザーズ)に余儀なくさせ、結果『ホビット』を失ってはニュージーランドの経済に大打撃を与えかねないというので、首相自ら事態収拾に乗り出す大騒動へと発展しました。
ニュージーランド各地で行われた一般市民による大規模なデモ行進の後、ワーナー・ブラザーズ幹部と首相らの2度に及ぶ対談の結果、かねての計画通り映画はNZ国内で撮影されることとなりましたが、その際ワーナーに提示した金融的優遇措置と労働法の改定(29日午後可決されました)は、国民の間で賛否両論の物議を醸しています
騒動の起きた背景とか経緯とか、優先的にお伝えしなくてはならないことが多々あるのは重々承知しているのですが、連日の政治的駆引きのニュースにそろそろ皆さま辟易しているのではないかと思いまして(>本当は管理人がこっち書きたいだけですのよ)今回はちょっと気分を換えて、Entertainment Weeklyによるサー・ピーター・ジャクソンへの独占インタビュー、題して「“憧れの人気スター”をドワーフに配役したことについて」をお届けいたします。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   * 
  
イギリスの名優マーティン・フリーマンがビルボ・バギンズを演じるという予想は、10月21日に行われた公式発表の前に既に世界中に広まっていました。しかし、BBCのTVドラマ『North & South』や『ロビンフッド』で知られる二枚目俳優リチャード・アーミテージがドワーフ仲間の荒々しいリーダー、トーリン・オーケンシールドを演じるという発表は、少なからぬトールキンファンを驚かせることになりました。
ピーター・ジャクソンはしばしば、ファンに馴染みがある原作本の挿絵(LotRの場合はアラン・リーやジョン・ハウなどのイラスト)のイメージに添った俳優を選んできましたし、1977年制作のランキン/バス版『ホビットの冒険』(アニメ映画)では、トーリンはウィルフォード・ブリムリー(*中年以降ブレイクした米俳優。頑固だが内に優しさを秘めた老人が当たり役)が演じるに相応しいような、白くて長い顎鬚とずんぐりした体型の頑固な老ドワーフでしたから。
しかし、ジャクソンはこの選択が、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作におけるアラゴルン役にヴィゴ・モーテンセンを、レゴラス役にオーランド・ブルームを配役したのと同じ考え方によるものだと言いました。

「トーリン・オーケンシールドは不屈の英雄的人物だ。たとえ身長4フィートでも、レゴラスやアラゴルンに匹敵する魅力的な人物をキャスティングするべきなんだ」

彼はまた、トーリン以外のドワーフ役に、イギリス人、アイルランド人、そしてニュージーランド人のあまり知られていない俳優たちを選びました。

「中つ国においては、ドワーフは高貴な種族であって、人間とは異なる身体的特徴と文化をもっているんだ。映画で彼ら独特の文化を展開するのが楽しみだね。それに、今度の映画ではドワーフたちが、『ロード・オブ・ザ・リング』のギムリを思うと、ずっと大きな比重を占めることになる。ぼくたちは13人のドワーフたちの異なる個性や出自を研究して、衣装やメイクのデザインをしたんだよ。これは俳優たちが演じるそれぞれのキャラクターの理解の助けになると思うんだ。
リチャード・アーミテージは幅広い演技経験をもつパワフルな俳優だ。ぼくたちは彼がトーリンを演じることにすごく興奮しているよ。リチャードには彼自身がもつ人間性の深みや幅広さ、そして生きた感情とをトーリンに吹き込んでもらいたい。そしてぼくたちは、彼をちゃんとドワーフにしてみせるさ!」

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

樹脂やウィッグで覆ってしまうには勿体無いような“イケメン”俳優を、なんという贅沢な使い方…!いえ、だからこそ、確かな演技力と眼光鋭い絶対的な存在感のある役者さんを選んだのでしょう。流石我らがPJ、分かってらっしゃる!
それから、先の発表で気になっていたのは、配役が公表されたドワーフたちがトーリン以下7名だったことです。
原作通り13人のドワーフがそもそも映画に必要だろうか? 限られた上映時間の中で13人のドワーフそれぞれに、原作を読んでいない観客でも区別出来る程の個性と特徴的な台詞を与えることが可能だろうか?という議論は、映画化決定直後からずっと存在していました。8名という人数が脚色の結果なのか、残りの5人はまだ選別中、あるいは契約途中なのだろうかと、それだけ気にしていたのです。今回のインタビューでジャクソン監督が「13人のドワーフ」と明言しておりますから、原作通りの人数がスクリーン狭しと活躍することになるのでしょう。
PJのキャスティング・マジックによって今回選ばれた全員の演技に期待すると共に、バルドやスランドゥイル、そしてビヨルンといったメインキャラクターの配役発表が、本当に待ち遠しいこの頃です。

ビルボ役にマーティン・フリーマン決定!!PJ 『ホビット』キャストを一部発表!

2010年10月24日 19:57

さて、既に皆さま国内外の映画ニュース等でご存知のこととは思いますが、主役のビルボ・バギンズ役を始めとする『ホビットの冒険』の一部主要キャストが遂に発表されました…!!

10月21日(現地時間)、ニューライン・シネマの社長兼最高執行責任者トビー・エメリッヒ、ワーナー・ブラザーズの社長兼最高執行責任者アラン・ホーン、それにMGMの共同最高経営責任者スティーヴン・クーパーと我らがサー・ピーター・ジャクソンの4人の連名で、キャストの公式発表がありました。今回明らかになった配役と、出演者の略歴は次の通りです。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

■ビルボ・バギンズ
マーティン・フリーマン(Martin John C. Freeman)
1971年9月8日生(39歳) イングランド・ハンプシャー出身
〔出演作〕『ラブ・アクチュアリー』(2003)、『 銀河ヒッチハイク・ガイド』(2005) 、『レンブラントの夜警 』(2007)、『恋愛上手になるために』(2007)他


*最近ではBBCのミニTVシリーズ『シャーロック』(2010年7月~)で、21世紀のロンドンに舞台を置き換えた“名探偵ホームズ”の相棒ワトソン博士を好演。来年撮影となる第2シーズンへの出演契約を既に終えていたため『ホビット』への出演を危ぶまれていましたが、ジャクソン監督は映画化決定前から「彼こそビルボだ!」と心に決めていた本命中の本命の獲得に成功した模様です。等身大の人物像の中に、おかしさがにじみ出る役に定評がある(Wikipediaより)彼ですが、BBCの歴史ドラマ『Charles II:The Power & the Passion』(2003)におけるシャフツベリー卿など、シリアスな演技も難なくこなす個性派俳優です。

■トーリン・オーケンシールド
リチャード・アーミテージ(Richard Crispin Armitage)
1971年8月22日生(39歳) イングランド・レスター出身
〔出演作〕『North & South(TV)』(2004)、『 ロビンフッド(TV)』(2006-2009) 他


*BBCの歴史ドラマ『North & South』でロマンチックな主人公ジョン・ソーントンを演じ、イギリス中の女性を虜にしたアーミテージ。同じくBBCのTVシリーズ『ロビンフッド』では悪名高きギズボーンのガイを演じたものの、主人公の人気をすっかりくってしまったという黒髪で青い瞳、身長188cmのハンサムな人気俳優です。LotRファンによるキャスティング予想では、常にバルドやスランドゥイル役に挙がっていた“エルフ顔”(>主観)の彼を、誇り高く辛辣で、百戦錬磨のドワーフ戦士に選んだPJのセンスに期待大です。

■キーリ
エイダン・ターナー(Aidan Turner)
1983年6月19日生(27歳)アイルランド出身
〔出演作〕『Desperate Romantics (TV)』(2009)、『 Being Human(TV)』(2009~) 他


*吸血鬼と狼男、それにゴーストの3人がハウスシェアして、人間社会に解け込もうと奮闘するホラーコメディ『Being Human』で、吸血鬼のJohn Mitchellを演じて人気急上昇中のターナー、短編を含め3本の映画への出演経験もある若手俳優です。

■フィーリ
ロバート(ロブ)・カジンスキー(Robert Kazinsky)
1983年11月18日生(26歳) イングランド・サセックス州カックフィールド出身
〔出演作〕『Dream Team(TV)』(2005-2006) 、『EastEnders(TV)』(2006-2009)他


*地元学校在学中に演劇に目覚め、18歳でギルフォード演劇学校で奨学金を獲得し本格的に演技の勉強をした後、数々の舞台で活躍。BBCのTVシリーズ『Dream Team』のキャスパー・ローズ役、『EastEnders』のショーン・スレーター役を演じたことで、イギリス中にその名を知られるようになりました。その演技力には定評があり、現在イギリスで最も活躍が期待されている若手実力派俳優の一人です。

■ドワーリン
グレアム・マクタビッシュ(Graham McTavish)
1961年生(49歳) スコットランド・グラスゴー出身
〔出演作〕『宇宙船レッド・ドワーフ号(TV)』(1999) 、『プリズン・ブレイク(TV)』(2005-2009)、『ジキル(TV)』(2007)、『ランボー最後の戦場』(2008)、『24』(2010)他


*イギリスのTVシリーズを中心に活躍するベテラン名脇役です。『宇宙船レッド・ドワーフ号』のWarden Ackerman役を始め、『プリズン・ブレイク』、『ジキル』、『LOST』、『24』等、日本でもお馴染みの英米のTVドラマに数多く出演しています。また、『ランボー最後の戦場』ではSAS出身の非情な戦士ルイスを好演し、観客に強烈な印象を残しました。
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『ホビットの冒険』今週の動き 【2010年10月17日~23日】

2010年10月23日 03:48

10月21日(木) *主役のビルボ・バギンズ役を始め、主要キャストの一部が発表となりました!マーティン・フリーマン、ビルボ役で正式決定です!!
ニューライン・シネマ、ワーナー・ブラザース、それにMGMとサー・ピーター・ジャクソンとの連名で、『ホビットの冒険』の配役の一部が発表されました。今回発表された配役は下記の通りです。 【Deadline】 【TORn】 【AICN】
■ビルボ・バギンズ……マーティン・フリーマン(MARTIN FREEMAN)
■トーリン・オーケンシールド……リチャード・アーミテージ(RICHARD ARMITAGE)
■キーリ……エイダン・ターナー(AIDAN TURNER)
■フィーリ……ロブ・カジンスキー(ROB KAZINSKY)
■ドワーリン……グレアム・マクタビッシュ(GRAHAM MCTAVISH)
■オイン……ジョン・カレン(JOHN CALLEN)
■ボンブール……スティーヴン・ハンター(STEPHEN HUNTER)
■ドーリ……マーク・ハドロー(MARK HADLOW)
■グローイン……ピーター・ハンブルトン(PETER HAMBLETON)
*実業家カール・アイカーン氏、MGMの貸手に対し、ライオンズゲートの合併に賛成するならば、彼らの所持するMGM債権を自ら買い取るとの申し出。MGMとスパイグラス・エンターテインメントとの取引き妨害を推し進める 【Reuters】
*『ホビット』ボイコットに対するニューライン・シネマの公式声明発表(スタジオ側からの公式声明はこれが初めて)
「組合による『ホビット』ボイコット解除が既に数日前に決定していたにも拘らず、その発表を先延ばしにするようワーナー・ブラザーズが依頼したという最近の報道は全くの間違いです。わたしたちが報道を通じて、NZ俳優組合とSAG(映画俳優協会)、それにAFTRA(米テレビ・ラジオ放送芸術家連盟)の勧告撤回を確認したのは、漸く昨夜になってからのことです。わたしたちは他の組合からの撤回をまだ待っています。
不穏当なボイコット勧告の無条件の撤回がなされるまでの1ヵ月間、NZ俳優組合とMEAAは撤回の条件として、個々の俳優たちとの組合交渉に参加するよう要求し続けてきましたが、ニュージーランド司法長官の見解によれば、それは違法です。わたしたちはこれを拒否してきました。これからも拒否し続けます。
これら組合の行動は、わたしたちに重大な損害と混乱を齎し、初めて他の撮影場所を検討せざるを得ない事態となりました。代わりの場所は現在も検討中です」  【TORn】
  *『ホビット』がニュージーランドで制作されるよう最善を尽くすとジョン・キーNZ首相が発言。
「わたしが懸念するのは、ワーナーブラザーズに映画を撮るのに魅力的でない国と判断されてしまったら、世界の他の映画会社にもそう印象付けることになるということです」 【NZ Herald】
  *NZ俳優組合の決定を受けて、アメリカの映画俳優協会(the Screen Actors Guild)が『ホビット』ボイコット解除を組合員に通達。
「「本日、我々の姉妹組合であるニュージーランド俳優組合は、全ての国際的俳優組合に対し、『ホビット』ボイコット勧告を取り消すよう求める声明を発表しました。これを考慮して、映画俳優協会は組合員に対し、映画俳優協会が定める契約条件のもとで、『ホビット』に対する各自の自由な出演契約を認めるものとします」 【SAG】
  *ニュージーランド俳優組合が『ホビット』ボイコット解除を決定。
NZ俳優組合とSPADAは、ニュージーランドの映画産業に従事する俳優の雇用契約の改善に向けて、今後6ヶ月に渡って誠意的に協議していくことに合意。しかし、『ホビット』をNZで撮るか否かは結局はワーナーの判断次第  【Variety】
  *デモから一夜明けて、ウィングナット・フィルム、NZ労働組合評議会(CTU)それぞれの言い分。
〔ウイングナット〕 「ニュージーランドこそ中つ国です。わたしたちはそうあり続けるために今も戦い続けていますが、勝ち目のない戦にも思えます。ワーナーもここで映画が制作されるよう尽力していますが、彼らは数億ドルの投資を保護しなくてはなりません。残念なことに俳優組合とMEAAの行動は、NZが映画制作にとって安全な場所であるという見解を妨げているのです」
〔CTU〕 「『ホビット』の海外移転は金融上の理由によるものであって、俳優たちの行動に起因するものではありません。問題は他国がNZの倍の税制優遇措置をしているということなのです。解決は間近でした。ワーナーも完全にそれを分かっていましたが、彼らの方針は既に決まっていたのです。ピーター・ジャクソンはまるで駄々っ子のようです。彼はワークショップを通して会議を招集し、誤った情報で映画技術者たちを扇動しました。『ホビット』の海外移転は、我々ではなくThree Foot Seven(*『ホビット』の制作会社)の責任です」 【NZ Herald】 【TORn】
  *『ホビット』、ニュージーランド以外の国で制作される可能性強まる?
「ワーナーは来週、『ホビット』の制作を海外へ移す準備でニュージーランドへやってきます。相当額の資金調達が為されたとしても、もはやわたしたちが、わたしたち自身の国で映画を制作することは出来ないように思えます」とサー・PJ&フラン・ウォルシュ。
俳優組合の『ホビット』ボイコット騒動が、ワーナーにNZへの5億ドルの投資の価値を疑問視させたと、PJ怒りの発言。最終決定はスタジオによって為されるが、ロケ地はイギリス、またはオーストラリアの推測も 【The Dominion Post】
  *ビル・ベイリー、グローイン役のオーディションを受けたことを認める。 【Digital Spy】
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『ホビット』に念願のGOサイン!!3スタジオによる共同公式声明発表!

2010年10月16日 18:07

『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の前日譚にあたる『ホビットの冒険』映画化決定の正式発表がなされてから、何と2年10ヶ月を経て、漸く!今度こそ本当に“青信号(green light)”が点りました…!!

本日(米15日)、サー・ピーター・ジャクソンとニューライン・シネマの社長兼最高執行責任者トビー・エメリッヒ、同じくワーナー・ブラザーズの社長兼最高執行責任者アラン・ホーン、それにMGMの共同最高経営責任者スティーヴン・クーパーによる共同声明が発表されました。
ロサンゼルス発、2010年10月15日付けの公式声明によりますと、主要部分の撮影開始(クランクイン)は2011年2月、監督はサー・ピーター・ジャクソン、最新の3Dデジタル撮影による2部作となることが明らかになりました。以下その抜粋でございます 【Source:TORn

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

■サー・ピーター・ジャクソンによるコメント
 「トールキンの中つ国を探検することは、通常の映画制作の体験を越えて、想像力と美とドラマの全てに没頭出来る非常に特別な場所への旅なのです。私たちはガンダルフとビルボと、そして友人であるニューライン・シネマ、ワーナーブラザーズ、それにMGMとともに、この驚異の世界を再び訪れることを楽しみにしております」

■トビー・エメリッヒ(ニューライン・シネマ)によるコメント
 「ピーターは比類なき才能を持った映画作家です。彼をプロデューサーとして、また監督として中つ国に戻るという夢が叶いました。ピーターは真に独創的な語り手であり、映像作家であり、また映画技術のパイオニアでもあります。ピーターとフラン(ウォルシュ)、そしてフィリッパ(ボウエン)と再結成出来ることは、まさに“行きて帰りし(there and back again)”だと感慨無量です」

■アラン・ホーン(ワーナー・ブラザーズ)によるコメント
 「これらの映画を監督するのに、ピーター・ジャクソンほど適任の人間は、この地球上にいないでしょう。
ピーターは信じられないほど優秀で、創造的な展望と経験とを兼ね備え、他の如何なる映画作家も成し遂げられなかった方法で、この愛すべき作品に命を吹き込むことでしょう。
そして、フラン・ウォルシュとフィリッパ・ボウエンのチームほど、トールキンの言葉を、単に観客をして中つ国を訪問している気分にさせるだけではなく、実際にその中で生きていると実感させる力強い生きた言語に変えることに長けている者はいないということを、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の仕事が証明しています。
ピーターの管理と彼のチームのもとで『ホビットの冒険』が形になること以上に、わくわくさせられたり、観るのが楽しみだといった気分にさせられることがあるでしょうか」

■スティーヴン・クーパー(MGM)によるコメント
 「『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで成功したフランチャイズが、更に前進、拡大することに興奮を覚えています。ピーターが監督することによって、映画は疑う余地なく従来のLotR3部作ファンの好みに合うでしょうし、また新たな世代のファンを素晴らしい物語に誘うことになるでしょう」


*『ロード・オブ・ザ・リング』3部作を監督したジャクソンは、連続する2本の映画の指揮をとり、『ホビットの冒険』を2部作として制作します。ジャクソンは草分け的な視覚効果と比類なきストーリーテリングの才能でもって、J・R・R・トールキンの小説を大画面に蘇えらせます。
2本の映画は、高品質で快適な視聴体験を観客に提供するために、最新のカメラとステレオ技術を用いて、3Dデジタルで撮影されます。
ジャクソンはまた、フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、そしてギレルモ・デル・トロと共同で脚本を執筆しました。

*『ホビットの冒険』は、制作を管理しているニューライン、国内(*北米)配給を担当してるワーナー・ブラザーズ及び海外配給を担当しているMGMと共に、ニューライン・シネマとMGMの共同で制作されます。
ケン・カミンズをエグゼクティブ・プロデューサー、フィリッパ・ボウエンを共同プロデューサーとして、ピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ、キャロリン・カニンガムが映画のプロデューサーを務めます。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

というわけで、“旅”の全道程としては、まだ袋小路屋敷を飛び出したばかり…といったところですが、これから本格的にキャスティング等の情報も入ってくるものと思われます。
もっとも、ニュージーランドにおける俳優組合の『ホビット』ボイコット騒動はまだ決着を見ておりませんし、この期に及んでMGMとの合併を狙うライオンズゲートの動きが活発化してまいりました。
はなれ山に到り大団円を迎えるまでには、まだ沢山の難問を乗り越えなくてはならないものと思われますが、これからもトールキンファン、映画ファンの皆さまと共に、経過を見守っていきたいと思っております。まずは取り急ぎご報告まで。

『ホビットの冒険』今週の動き 【2010年10月10日~16日】

2010年10月16日 11:48

10月15日(金) *公式GOサインニュースの直後から、キャスティングに関する噂ネットを賑わす。
ビルボ役にマーティン・フリーマン決定間近の噂。また“主要な役柄”として、ジェームズ・ネスビットに続いて、「イングロリアス・バスターズ」「300」で知られるマイケル・ファスベンダー、それにディヴィッド・テナントの名前も再浮上 【Deadline】
ニューライン・シネマ、ワーナー・ブラザーズ、MGM3社による共同声明出ました!
『ホビットの冒険』2011年2月制作開始です。映画は2部作で3D、監督はサー・ピーター・ジャクソンに決定です! 
【TORn】
  『ホビットの冒険』2011年2月制作開始のGOサイン出る!監督はサー・ピーター・ジャクソンに決定とスタジオ関係者 【The Wrap】
  *MGMのメアリー・ペアレント最高経営責任者が退任表明  【LATimes】
  ワーナー・ブラザーズとMGM、『ホビット』2011年2月制作開始で合意と情報筋
俳優組合論争が解決次第正式発表の見込み。スタジオはニュージーランドでの撮影を希望しているとも  【LATimes】
10月14日(木) *MGMの社債権者、破産法申請の投票延期をスタジオに申し入れ。MGMとの合併を狙うライオンズゲートの筆頭株主カール・アイカーン氏の影響によるものと思われる  【LATimes】
*SPADA、俳優組合、NZ労働組合評議会の三者が協議に至るも、組合側『ホビット』ボイコット勧告解除については触れず 【AFP】
  *SPADA、俳優組合& NZ労働組合評議会の会議を受けて、サー・ピーター・ジャクソンのスポークスマンのコメント。
「事態は何も変わっていません。ワーナー・ブラザーズはまだ海外で撮影した場合の金融モデルを検討しています。決定にはあと1~2週間かかりそうです」 【NZHerald】
  *NZ経済開発省大臣ゲイリー・ブラウンリー氏の仲介のもと、SPADAと俳優組合、それにニュージーランド労働組合評議会の代表者との間で会議が行われ、NZ俳優の労働条件改善に向けて共に働くことで合意。『ホビット』ボイコット騒動解決に向けて一歩前進か 【TVNZ】
10月12日(火) *SPADA(Screen Production and Development Association of NZ )、俳優組合との協議を申し込む。早ければ14~15日に話し合いが行われる予定 【TVNZ】
   * 「企業乗っ取り屋」の異名を取る投資家カール・アイカーン氏、ライオンズゲートによるMGMの合併案を支持。「スパイグラスとの合併よりMGM所有者にとって遥かに有利」と発言。氏はライオンズゲートの筆頭株主であると同時に、最近MGM社債のおよそ10%を買い取っており、他の債権者に対する影響力大。スパイグラス・エンターテインメント主導の経営権移譲を発表したMGMを再び揺さぶりそうな予感 【LATimes】
   *ウィングナット・フィルム、『ホビット』ボイコット騒動についてメディア・リリース発表。
「俳優組合が彼ら自身の言う“ほんの小さな要求”の為に、何故常に公正に俳優を扱ってきた映画制作者を選び、国内の何千もの映画産業を危険に晒し、NZの国際的な評判を落とす危険を冒したいのか理解出来ません」P・ボウエン 【TORn】
  *ウェリントンの90名に及ぶ俳優たち、『ホビットの冒険』ボイコット反対声明文を俳優組合へ提出。NZの映画産業関係者を対象にしたオンライン署名も3000人に達する 【The Dominion post】
10月11日(月) *俳優組合論争に対するNZの俳優たちの、賛成・反対それぞれの声 【THR】
  *ライオンズゲート、MGMに再度合併提案 【LA Times】
  *マーティン・フリーマン、ビルボ・バギンズ役の出演依頼を受けて、これを断ったとの先月の噂を認める 【Empire】
   *NZ首相ジョン・キー「『ホビット』組合論争の今週中の結着を望む」
先週末のニュージーランド労働組合評議会による調停失敗を受けてTV番組で 【AFP】
10月10日(日) *映画史上最も高価な映画となるか? 『ホビットの冒険』制作費、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の2億2500万ドルを遥かに越える5億ドルになる見込み 【Telegraph】

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

すっかり日も短くなり、朝夕冷え込む日も出てまいりましたが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?
さて、今まで当ブログの方針と致しましては、映画『ホビットの冒険』情報を、なるべく「解説付き記事」の体裁でお送りしたいと考えて参りましたが、現在はご存知の通り、国際俳優連合〔FIA〕による俳優たちへの『ホビット』ボイコット勧告騒動と合せて、配給会社の一つであるMGMが破産法申請による事業再編成真っ只中とあって、クランクイン前にも拘らず毎日多数の情報が発信される、言わば“異状事態”になっております。
このニュースの数は、仮に管理人が24時間全てをブログ更新に費やすことが出来る状況にあり、かつ語学堪能だとしても(正反対でごめんなさい m(_ _)m)、単独では“いっぱいいっぱい”な情報量であって、現実的には仕事等で忙殺されている間は、記事に目を通して流れを見失わないようにするのが精一杯な状況です。

今後も映画に関する主要な動きについては、なるべく従来の形で発信していくつもりでおりますが、現在の事態が収拾するまで取り急ぎ動きを見失わないよう、『ホビットの冒険』今週の動き』と題して、一週間単位でニュースのポイントを纏めてお伝えするコーナーを設けることに致しました。
詳細や解説は遅れてお伝えする場合も多いかと思いますが、宜しくご了承下さい。尚、最新情報及び記事に取り上げるほどでもないこぼれ話等は、確認次第Twitter上で発信しておりますので、宜しければ右上のコーナーから覗いてやって下さいませ(関係ない馬鹿話も多くて大変恐縮ですが)

それでは、今後も当ブログを宜しくお願い申し上げます。誤訳珍訳、誤字乱文にも拘らず、寛容にもコメントや拍手を下さいます皆さま、いつも記事に目を通して下さいます皆さまに、心より--本当に心よりお礼申し上げます!

サー・PJ、「『ホビット』GOサイン間近」の噂について語る

2010年10月10日 15:27

俳優組合との騒動が結着を見ず、MGMの破産法申請が進む中、「情報筋」提供の噂ばかりがネットを賑わしておりますが、EMPIREが『ホビットの冒険』映画化の近況について、サー・ピーター・ジャクソン自身のコメントを掲載しました。毎度稚拙な意訳で恐縮ですが、サー・PJからのメッセージをどうぞ。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

「他のどの記事や対談が伝えるところと、なんら異なることはないよ。まだGOサイン(greenlight)は出ていない。ずっと待ち続けている状態だ。事態は少しずつ好転しているようだと、あまりにも何回もそう聞き続けてきたけれど、ぼくは今、そんなニュースに耳を傾けるのをやめたんだ。
とある記事には、あと2~3日でGOサインが出そうだとあったね。さて、それから一週間経ったが、まだGOサインは出ていないだろう?読んだこと全てを信用しては駄目だよ。信じるに足るのはスタジオが発表する声明だけだし、ぼくが承知している限りでは、それは一両日中には起こりそうもないね。

一方、確かに建設的な知らせも聞き続けているよ。誰もが一生懸命働き続けているからね。MGMの複雑な問題にも拘らず、何とか状況を覆そうとして24時間働き続けている人々が、ワーナー・ブラザーズには大勢いるんだ。
MGMは倒産に直面している企業で、ある意味では“破産地獄”に『ホビットの冒険』を巻き込みかねないが、ワーナーはその地獄から『ホビット』を引き抜こうとしているんだよ。
それはぼくが首を突っ込むことが出来ないほど複雑な問題で、全てはアメリカの著作権法や破産法によって成されることだ。そのためにワーナー・ブラザーズの沢山の弁護士たちが、今この時もずっと働き続けていているんだよ」


(度重なる遅れや政治的な駆け引き等にも拘らず、まだトールキン世界を描く熱意があるか?という質問に対して)

「勿論さ。このプロジェクトに打ち込むことが出来て本当に幸せだよ。現在ぼくはこの作品の脚本家であり、プロデューサーだ。
ワーナー・ブラザーズはとても良くしてくれているよ。非常に誠実で援助を惜しまない。ぼくは彼らの投資に応える義務があるから、何よりもまず彼らのために誠意を尽くしたいね。
これから起きることもまた、ぼくにとって実際刺激的なことだろうけど、じきにこの身も心も全てプロジェクトに注ぎ込み、情熱を傾ける時がやってくる。だから正式にGOサインが出るその時まで、決して興奮しないようにするってことを学んだね。
一旦心底入れ込んでおいて、それが起こらないっていうのは本当に悲惨なことだよ。100%委ねた映画が暗礁に乗り上げてしまったら、それは今までで最悪の経験となるだろう。そういった事態から、ぼくは常に自分自身を守らなくてはならないんだ。
何が起こっているかはっきり見定めることが出来たとき、ぼくは100%の力でもってこの映画に全てを捧げるよ」

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

超大作映画のプロデューサーという立場になってから、一貫して慎重な態度を崩さないサー・ピーター・ジャクソンのコメントでした。
話から伺えるように、まだ事態は決して楽観出来るものではありませんが、ジャクソン監督のトールキン作品への変わらぬ情熱と共に、長い政治的駆け引きの中でも、決して疲弊せず夢の実現のために踏張る映画人の根性(と悲哀)を感じさせるインタビューでもありました。

『ホビットの冒険』今週の動き 【2010年10月3日~9日】

2010年10月10日 00:17

10月8日(金) *『ホビット』GOサイン間近の報道を受けて、サー・PJ自身がコメント。
「撮影開始の時期は未定。スタジオからの公式情報だけを信用して欲しい」 【Empire】
   *ニュージーランド労働組合評議会、『ホビット』制作側と俳優組合との論争における調停に失敗 【NZ Herald】
10月7日(木) *MGM、破産法申請に向けて最終準備。
社債権者に再編成案の賛否を問う投票用紙を送付中。社債権者の過半数から同意を得られ、破産法申請を無事完了すれば、スパイグラス・エンターテインメントのトップ2人への経営権移譲が実現 【AP】
10月6日(水) *カナダ俳優組合、「『ホビット』はカナダに来るべからず」声明。
「我々のメッセージは単純です。カナダへ逃げ込まず、NZの全ての俳優が組合契約を結べるようにして下さい」 【CBC】
10月5日(火) *フィリッパ・ボウエンが、前日ラジオNZにて「『ホビット』の撮影権利を巡って、オーストラリア、カナダ、スコットランド、アイルランド他の国々が既にスタジオから打診を受けている」と語ったことから、名指しされた国々による“獲らぬ狸の皮算用”的な記事多数 【Goldcoast.com(オーストラリア)】 【Montreal Gazette(カナダ)】 【Herald Scotland(スコットランド)】 【Irish Examiner(アイルランド)】
10月4日(月) *サー・ピーター・ジャクソン、『ホビット』の監督としての契約交渉を殆ど終了、監督としてのギャラ配分も決定との噂 【The Wrap.com】
   *『ホビット』ボイコット騒動にNZ政府介入
サー・ピーター・ジャクソンとフラン・ウォルシュ、首相官邸内での非公式会議で経済開発省大臣ゲイリー・ブラウンリーと対談。芸術文化省大臣のクリス・フィンレイソンも同席 【stuff.co.nz】
   *フィリッパ・ボウエン、ラジオ・ニュージーランドに出演。
『ホビット』ボイコット論争で、来年1月に決まっていたクランクインが遅れそうなこと、ワーナーがロケ地にNZ以外の国を検討していること等を挙げ、「NZの工業労働者の生計を危険に晒している」と組合側を非難 【Radio NZ】
   *『ホビット』撮影予定になっていたミニチュアスタジオ火災の現場検証結果発表される。
出火場所はワークショップエリアで、充電器やニッケルカドミウムバッテリーから出た火花が引火した可能性大。スタジオには熱探知器や煙探知器、それにスプリンクラーも設置されておらず、火災予防設備の不備が指摘されるものの、こういった装置は非現実的であるとウィングナット・フィルムのスポークスマンは反論。
「スタジオは常時高熱を発する照明と、撮影用のスモークも使用します。また高圧の電機や照明を使用しますから、スプリンクラーが発動すれば、スタッフを電気処刑にしかねません」 【3news】
10月3日(日) *俳優組合騒動は解決間近と報じたハリウッドの報道に対し、「まだ和解の糸口が掴めない」とニュージーランド労働組合評議会議長、ヘレン・ケリーの弁。
「俳優組合とSPADA(Screen Production and Development Association of NZ)、それにThree Foot Seven(『ホビット』の制作会社)との意味ある対談を望みます」 【NZPA】
   *サー・イアン・マッケラン、『ホビット』の出演契約書類待ち。
「MGMとワーナー・ブラザーズの調整次第だが、もうすぐだと聞いている」
ロンドンの『レ・ミゼラブル』25周年記念公演会場にて 【Showbiz411】
   *BBCのTVシリーズ「ジキル」等で知られるアイルランド人俳優ジェームズ・ネスビット、“『ホビット』の主要な役”を演じるために家族と共にニュージーランド移住予定の噂 【PEOPLE】

MGMの破産法申請準備、最終段階に

2010年10月09日 22:13

40億ドル近い負債を抱え、『ホビットの冒険』の制作に「待った」をかけている大きな原因の一つになっているMGMスタジオですが、現在破産法申請に向けた準備の最終段階に入ったとのことです。 【Source:The Associated Press

MGMは10月6日、債権者に対して事業再編成案を提示し、事前調整型(プレパッケージ型)破産法適用申請の賛否を問う投票用紙の送付中であることを認めました。
投票の締め切りは同月22日となっており、債権者の過半数の同意を得られた場合、裁判所への破産法申請を経て、およそ1ヵ月で再建計画の承認と認可が行われる予定です。これによって債務削減並びに、スパイグラス・エンターテインメントのトップ2人、ゲイリー・バーバーとロジャー・バーンバウムへの経営権移譲が行われることになります。

再建計画では、債権者はMGMの所有権の95.3%を得ることで、債務を帳消しにします。スパイグラスは4.69%の出資と引き換えに、二つの子会社をMGMと合併させ、これまで制作した作品の一部をMGMのライブラリーと統合するとのことです。

「破産」とは確かにぞっとしない響きではありますが、「チャプターイレブン」と呼ばれる連邦倒産法第11章による再建型倒産処理手続きにMGMが踏み切ったことは、『ホビットの冒険』や同社のドル箱だったジェームズ・ボンドシリーズの映画化にとっては朗報とするメディアが殆どです。
債権者が10月からの負債と利子支払いを放棄したことで、MGMはいくらかの現金を手元に保持することが出来ましたし、何より再編成案(というか理想的な身売り相手^^;)が定まらず利子ばかり注ぎ込んで来たリーダーシップから、映画制作に資金を投入するリーダーシップへ替わることを意味するのですから---。

GOサイン間近!?ピーター・ジャクソン監督で『ホビット』1月撮影開始なるか?

2010年10月03日 22:10

思い起こせば、3年前に行われた最初の映画化公式発表では、第一部の公開は今年の12月に予定されていたのでした。
ああ、本来ならば今頃当ブログも、予告編やらネタばれ満載のティーザー動画やらで盛り上がっていた筈なのに…と溜息混じりに思うこの頃ですが、そんな遅れに遅れた『ホビットの冒険』本制作へのGOサインが、近々正式に出されるのではないかと、10月1日付のLos Angels Times及びThe New York Timesが伝えております。


匿名を条件に複数の内部関係者が語ったところによりますと、ワーナー・ブラザーズとニューライン・シネマ、そしてMGMスタジオは、映画ファン待望の『ホビット』2部作制作にあたり、サー・ピーター・ジャクソンを監督とする契約をほぼ完了したとのことです(加えて、映画はかねてからの噂通り3Dフォーマットで撮られることになるとNYTimesは伝えております)。

そもそもジャクソン監督は、ギレルモ・デル・トロ監督が映画の遅れを理由に『ホビット』から退いた後、同作品のメガホンをとることに同意していたそうですが、その条件が「スタジオ側に早急に映画の制作に取りかかる意思があること」だったため、MGMの身の振り方が定まるまでは、公式に出来なかったのだそうです。
ワーナー・ブラザーズを始めとする3スタジオは、2012年12月の公開に間にあわせるため、(土壇場のハプニングさえなければ)来年1月中旬までにクランクイン出来るよう、資金調達問題を含む全ての難問に結着をつけるつもりでいます。この時期を逃せば、更なる公開の大幅な遅れが予想されるからであり、またジャクソン監督も、このスケジュールで進行する場合に限り『ホビット』の監督が可能であることを強調しているからです。

長いこと『ホビット』プロジェクトの妨げとなっていた主要な問題の殆どが今では解決済みで、その中にはトールキン・エステートとの著作に関する権利問題や、MGMからの正式な開始許可も含んでいます。

2本同時に撮影予定の『ホビットの冒険』には、およそ5億ドルの制作費がかかると予想されています(*制作準備段階で既に、脚本料や特殊効果、それにセットやキャスティング費用で4500万ドル費やされたとのことですが)。
ワーナーとニューラインとは、ほぼ破産状態にあって社債権者による再編成プラン決定の途中にあるMGMの回答を、ずっと待っていました。
MGMの社債権者は現在、映画制作会社スパイグラス・エンターテインメントの2人のチーフ、ゲイリー・バーバーとロジャー・バーンバウムを同社の共同最高経営者に迎え、再建計画を急いでいます。バーバーはワーナーのホーム・エンターテインメント・グループの代表取締役ケビン・ツジハラ氏を含む経営陣のトップとの交渉を進めてきました。MGMは映画の制作を切望しており、この数日間で公式の承認をワーナー・ブラザーズに対して返答することが出来たとのこと。
しかしながら、それでもまだ必要な資金の半分を確保する必要があるため、バーバーは20世紀フォックスを含む将来的な投資家に接近するものと思われています。
20世紀フォックスは現在、映画の海外配給において既にMGMと取引がありますし、他の可能性としては、ワーナー・ブラザーズを含む外部の投資家に、映画の配給権の拡大と引き換えに、MGMの株式を貸し付けることなどが予想されます。

また、ジャクソンは長年故国ニュージーランドで映画を撮ることを計画してきましたが、先月末になって、米・英・カナダ・オーストラリアの計7つの主要俳優組合と衝突しました。
ニューライン・シネマとMGMはニュージーランドの役者たちに組合を通さない契約を提示したため、俳優組合は『ホビットの冒険』を“非組合映画”だとして難色を示し、その全メンバーに『ホビット』に出演しないよう通達したのです。
しかしニュージーランド当局は先週、俳優たちとの集団的な契約交渉が自国の労働法で禁じられていると制作者側に改めて忠告しました(そもそもこの法律のため、組合を通すことが出来ないというのがスタジオ側の主張でした)。
PJ及び『ホビット』の3スタジオは、この通達が取り消されないならば映画の制作をニュージーランドから東欧へ移すとの公式コメントを発表したこともあって、関係者の間ではこの論争もまた、近々解決されるものと予想されています。


3年間の様々な悶着を振り返るに、スタジオからの公式発表が出るまでは何一つ安心出来ない(というか「騙されないぞアタシは!」という)気分ではありますが(笑)、今度の今度こそ、クランクインへの青信号〔green light〕が期待出来そうなニュースでありました。


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