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『ホビット』に関する最近の小ネタ色々/その4:こんなところにスマウグが?他

2013年09月21日 19:57

■その4:『思いがけない冒険』のWBロゴには、スマウグが登場していた?

『ホビット』3部作の中で、ビヨルン同様その姿がトップシークレットとされてきたドラゴンのスマウグですが、第2部『竜に奪われた王国』の第1予告編のラストでその頭部が明らかになるより前に、既に第1部の冒頭でスマウグの姿についてのヒントが観客に提示されていたという話題を、The One Ring.netがとりあげておりました。

その場所は冒頭も冒頭、暗闇のスクリーンからテーマ音楽とともにフェードインする初っぱなのワーナー・ブラザーズのロゴマークに登場していたというのです。
青空に浮かぶWBの文字を象った盾のようなマークが手前に向かってきますが、その「盾」の左側の雲が、明らかにスマウグの形をしているというのですが、どうでしょう?



TORnスタッフはさらに、「盾」の右側には、ツグミの姿もあると指摘しています。



ワタクシもブルーレイを改めて再生してみましたが、右側のツグミ?はともかく(ヘドウィグに見えます)左側の雲は、予告編に登場したスマウグに似ているとは思えませんが、確かに偶然にしては出来過ぎた形をしています。

今年のエイプリルフールにも、第2部のスニークピークライブ映像に「いたずら」を仕込んできた(2013年4月2日の記事をご参照ください)ピーター・ジャクソン監督のことですから、あるいはこれも彼流のジョークなのかもしれません。
皆さまの判断は如何でしょうか?


■その5:ビルボは映画でもスマウグのゴブレット(カップ)を失敬する?

スマウグ絡みでもう一つ。アメリカの玩具メーカーUSAopolyが、ヤッツィー(Yahtzee)と呼ばれるダイス(さいころ)ゲームの『ホビット 竜に奪われた王国』コレクターズ・エディションを発表しました。



『ホビットの冒険』の原作では、竜の“寝床”に初めて入ったビルボは、スマウグが寝ている間に「一つの大きなカップ(ゴブレット)」を盗み出しますね。USAopoly社の限定版ヤッツィーでは、まさにそのゴブレットのレプリカがダイスシェイカーとして付くとのこと。
ビヨルンの館への訪問や樽での脱出など、明らかに原作通りにならないプロットは第2部にも少なからず存在しそうですが、ビルボが両手でようやく持ち上げられるほどの大きなゴブレットを盗み出すシーンは、ひょっとしたら大スクリーンでそのまま見られるかもしれませんね。
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『ホビット』に関する最近の小ネタ色々/その3:ビヨルンの姿を推理する

2013年09月21日 14:45

■その3:撮影現場目撃談から、ビヨルンの姿(人間時)を推理する

7月末にスペインの玩具メーカー SD Toysが、自社製品の『ホビット スマウグの荒らし場』2014年カレンダーの画像をfacebookにUPしました。その裏表紙には人の姿をとっているビヨルンが含まれており、小さな画像ではありましたが、これが最初のビヨルン写真の流出となりました(同社は現在、商品画像の掲載を差し控えています)

さて、最近になってThe One Ring.netが、2011年後半にクイーンズタウンのグレノーキーに建設されたビヨルンの館のオープンセットにおいて、偶然撮影を見ることが出来た関係者による“ビヨルン目撃談”を紹介しました。その“人相書き”によりますと…。

ミカエル・パーシュブラントの6フィート以上ある体格は、灰色がかった茶色の「たてがみ」のせいでさらに恐ろしく見えました。
彼は俳優のためのドレッシングガウンを着て、クルーがそこら中を駆け回って家畜の世話をし、場面のセッティングをしている間、サー・ピーターの傍で辛抱強く立っています。
同様にパーシュブラントの両の頬から顎へと伸びる剛毛の顎鬚も人目を引きます。それはマトンチョップ(*もみあげとつながり、上端が細く下端は広がった頬髭)をはるかに越えていますが、完全なフレンチフォーク(*口髭と、頬髭に続く2つに割れた顎鬚を特徴とするひげのスタイル)ではありません。実際のところ、この顎鬚は猪の牙に似ていて、好戦的に見物人のほうへ突出しています。
荒々しいぼさぼさの眉毛は、ビヨルンの顔を作り上げ、彼の目に深くくぼんだ、鋭い表情を与えています。小さなビルボには、さぞかし恐ろしいことでしょう。

TORnの記者はこの報告による描写が、今年のトールキンカレンダーに載っていたジョン・ハウとアラン・リー両画伯の共作によるイラストレーションに描かれた人物と似ており、これはビヨルンのコンセプト画ではないかと推理しています。下の画像の、中央右側の筋骨逞しい髭面の人物です。


*このイラストについてジョン・ハウは自身のサイトにて、「トールキン・カレンダー2013のためのアラン・リーとのコラボレーションの成果。もし、誰がどれを描いたか当てられるなら無料でどうぞ。いやいや、勿論冗談です(でも、推測してみる分には何の差し支えもないですよ)」と説明しています。チャレンジしてみては如何でしょう。



また、撮影時の現場のスナップから、小さく写っているミカエル・パーシュブラントを拡大した写真も、TORnのコメント欄にUPされました。上の画像の右側2枚がそうです。
いずれも不鮮明ではありますが、最初に流出した写真(上画像左端)とこれら全てを統合してみると、映画版ビヨルンの姿をかなり具体的に思い描くことが出来そうです。

『ホビット』に関する最近の小ネタ色々/その2:『竜に奪われた王国』LEGOセットの噂

2013年09月21日 14:40

■その2:第2部公開前に発売予定の『ホビット 竜に奪われた王国』LEGOセットの噂

7月18日から21日まで開催されたサンディエゴ:コミコン2013のLEGO社のブースでは、この冬発売予定の『ホビット』シリーズの中から、「Lake Town Chase(湖の町の追跡)」のプレイセットが公開されました。



噂によれば(例によって、信頼出来る情報筋からだそうですが)、『竜に奪われた王国』の一場面をテーマにしたプレイセットは、このセットを含め下記の4点通とのことです。
  • 79011:Dol Guldur Ambush(ドル・グルドゥアの伏兵)…£19.99
  • 79012:Mirkwood Elf Army(闇の森のエルフ軍)…£29.99
  • 79013:Lake Town Chase(湖の町の追跡)…£49.99
  • 79014:Dol Guldur Battle(ドル・グルドゥアの戦い)…£69.99 【Source:Brickset forum

『竜に奪われた王国』の場面を再現したLEGOシリーズとしては、映画が当初2部作で計画されていた関係で、79001:Escape from Mirkwood Spiders(闇の森のクモからの脱出)と79004:Barrel Escape(樽での脱出)がプレイセットとして、30212:Mirkwood Elf Guard(闇の森のエルフの衛兵)及び30213:Gandalf at Dol Guldur(ドル・グルドゥアのガンダルフ)がミニパックとして昨年中に既に発売されています。



新しいLEGOセットで気になるのは、やはり一番価格の高い(従ってセットパーツの多い)「ドル・グルドゥアの戦い」でしょうか。
ドイツの映画雑誌「cinema」8月号の記事(8月12日の記事をご参照下さい)によれば、「ネクロマンサーに対抗する白の会議の戦い」は第2部に登場とのこと。しかし、9月18日にUPされたYahoo! UKのインタビュービデオでは、ガラドリエル役のケイト・ブランシェットは、「第2部に登場シーンがあるかどうか分からない」と語っておりました。
ドル・グルドゥアでどんな場面が展開して、どんなキャラクターが登場するのか、このLEGOセットの画像が公開になれば、映画のプロットの大きなヒントとなることでしょう。待ち遠しいです。

『ホビット 思いがけない冒険』興収10億ドル突破へ!

2013年03月04日 21:19

先週末の総計で、『ホビット』3部作の最初の作品である『ホビット 思いがけない冒険』の世界総興収が、10億ドルを越えたことが分かりました。【source:THR

これには、海外興行における最後の大口市場となった中国でのヒットが大きく貢献しています。昨日までの10日間でおよそ3,730万ドルの売り上げを達成し、興収10億ドルを突破した史上15番目の映画へと押し上げたのです(ちなみに『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』は、11億2千万ドルを記録して歴代6位です)

『ホビット 思いがけない冒険』の10億ドルの興行収入のうち、アメリカ国内が3億110万ドル、海外興収がおよそ7億ドルです。
海外市場はドイツが9,000万ドル、イギリスが8,430万ドル、フランス4,490万ドル、オーストラリア4,430万ドル、そしてロシアが4,380万ドルと続きます(ちなみに日本は、9週に及ぶ上映期間の総計がおよそ1,920万ドルです *Box Office Mojo調べ

「この驚くべき水準点に達したことを誇りに思わずにはおられません。わたしたちのパートナーであるMGMとニューライン・シネマ、そしてワーナー・ブラザーズは、ピーター・ジャクソンと彼のクルー、そしてキャスト全員に、この映画の非凡な成功に対するお祝いの言葉を捧げます」と、ワーナー・ブラザーズのダン・フェルマン国内配給部長はスタジオ3社の共同声明の中で述べています。
また、ベロニカ・クワン・ヴァンデンバーグ国際配給部長は、「ベルリンから北京まで、『ホビット 思いがけない冒険』の公開が世界中の観客にとって素晴らしいイベントであったことに、とても満足しています。3部作の2作目の映画の公開が近づくにあたり、それは刺激的な指標となります」と語りました。

『ホビット』3部作の完結編である『ホビット ゆきて帰りし物語』の公開予定日が、2014年7月から12月に延期されたニュースは先日お伝えしたばかりですが、これは制作の遅れ等によるものではなく、興行戦略的なものであるとワーナー・ブラザーズは説明しています。2014年の夏休み映画には、人気SFシリーズの最新作『X-Men: Days of Future Past』などの公開が控えており、ぶつかり合いを避けるためとのことです。

いずれにしても、この10億ドルヒットの勢いに乗って、第2部、第3部とも興行的に成功し、あわよくば『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』のように映画史に残る金字塔として記憶される名作となりますよう、ファンとしては期待せざるを得ません。


*** 拍手&拍手コメント、有難うございます! ***

■3月2日:Nさま
『ホビット』シリーズの公開日の変更に伴って、拙ブログの終了予定も1年延び2年延び、とうとう3年延びることとなりましたが、何のかのいっても、誰に頼まれた訳でもなく、好きなことをやって皆さまにエールを頂いているのですから、幸せな人間だと思います*^^*
いつも記事を読んで下さって有難うございます。これからもどうぞ、お気軽にお声をかけてやって下さいませ。

ホビット 思いがけない変更〜アゾグで読み解く3部作化の苦心〜(後編)

2013年02月17日 21:39

■アゾグの再設計

話は元に戻って2012年7月、『ホビット』を3部作で制作することを決断したピーター・ジャクソン監督とライター陣は、もう一度アゾグの扱いを検討し直します。アゾグを第1部を通しての最大の敵とし、予定されていたボルグの本格的な登場(…というのは、アザヌルビザールの合戦にチラリと映っているからです)を第2部以降に変更したのです。

PJはこの時点で、アゾグを抜本的に作り替えたのだと思われます。
まず、最初はボルグと同じようにフィジカルな特殊メイクで表現するつもりだったキャラクターを、モーションキャプチャーを使ったフルCGに変更、残忍で凶暴でありながらどこかミステリアスな風貌の巨大オークを作成しました。そして、メインキャラクターとして演技力も存在感もあるマヌー・ベネットを呼び寄せ、配役を変更した上、8月に追加撮影を行ったのです【Source:Twitter

このときジョン・ロールズは、アゾグからヤズネグという名の映画オリジナルキャラクターへと配役を変更されたのですが、ヤズネグとはどんなオークかといいますと、この方(左画像)です。アゾグに命じられて、トーリンとドワーフたちを追跡するワーグライダーのリーダーです。

そして次の画像は、先月Weta Digitalが公開したアゾグのメイキングムービーから構成したものです。
トーリンが後に「トーリン・オーケンシールド」と呼ばれることになった件の戦いの相手を、そっくりフルCGのアゾグに差し替えたことが説明されています。
差し替えられたオークは一見すると先に紹介したヤズネグのようですが、このシーンの重要性からすれば、ジョン・ロールズ扮する旧デザインのアゾグだったのではないでしょうか。任務に失敗して簡単にワーグのご飯にされてしまうオークとの戦いによって“樫の盾”の呼び名がついたなんて、ちょっとしまりませんから。
つまり、ヤズネグというキャラクターは、アゾグの再設計が決定して初めて生まれたキャラクターであり、そのデザインは没になった旧バージョンアゾグのデザインを、殆どそのまま引き継いでいると考えられるのです。


新しいアゾグに差し替えられた、アザヌルビザールでのトーリンの死闘。

■アゾグとヤズネグの関係

旧アゾグ=ヤズネグと考えるもう一つの理由は、タイアップ商品における主要オークキャラクターの扱いです。
タイアップ商品は公開とタイミングを合わせて販売するために、先行して製作が進められていることは先にお話ししましたね。下の表をご覧ください。主なタイアップ商品に登場したオークを発売日順にまとめてあります。

制作スケジュール 主なタイアップ商品に登場するオーク
2012年7月 6日:クランクアップ
30日:3部作化発表
 
2012年8月   30日:Danilo Promotions Ltd.『ホビット』カレンダー(ボルグ)
     
2012年10月   1日:Bridge Direct アクションフィギュア(ボルグ、フィンブル)
2012年11月 28日:ワールドプレミア 6日:公式ガイドブック(ボルグ)
6日:ビジュアル・コンパニオン(ボルグ)
2012年12月 14日:世界同時公開 1日:LEGO 『ホビット』シリーズ(ヤズネグ)

映画では第2部以降の登場となったボルグを始め、レゴラスやタウリエルまでが発売になりながら、実際に第1部に登場したアゾグはどこにも登場していないのです。このことを不思議に思われていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

2012年10月1日、玩具メーカーのBridge Directから、『ホビット』シリーズ第一弾が発売されます。時を同じくして、このラインナップに含まれていないものの、何故か既に完成していたヤズネグの画像がネットに流出します。【Source:Tolkien Drim
左がその画像ですが、こちらもアゾグ同様第1部に登場しながら、しかも、製品が出来上がっていながらラインナップから外されたということはどういうことでしょうか?
それは、こう考えれば辻褄が合います。

最初はアゾグとして作られた。
→3部作化決定により、アゾグのデザイン変更の知らせがスタジオから入る。
→この時点でラインナップ発表の締め切り。アゾグの発売中止。
→後日、アゾグの最終デザイン入手。同時に、既に製作されていた旧バージョンは、ヤズネグとして売り出せることが分かる。
→第2弾でアゾグ、ヤズネグ販売決定
(*実際に、2月11日にニューヨークで開催されたTOYフェア2013のBridge Directのブースに登場となりました)

更に、左のヤズネグのフィギュアをクリックして拡大画像で見てみて下さい。実際に映画に登場したヤズネグ(前述の画像参照)より顔つきも上品で精悍な上、ずっと手の込んだ禍々しいキャラクターデザインであることが分かります。
上着と“前掛け”に、いくつも人の顔が浮かんでいるのがはっきり見えますね。忌まわしい想像ですが、これ彼の犠牲となった人間やドワーフたちから剥ぎ取った顔の皮をあしらっているのではないでしょうか。もしそうだとすると、アゾグというキャラクターにぴったりのデザインだと思うのです。

映画でも、とにかくトーリンの「首」に拘るアゾグ。他の部分は要らないとゴブリンの王に言わせていましたね。トーリンの祖父スロールも首を刎ねられていました。
映画の字幕では“穢れの王アゾグ”となっていましたが、原文は“Azog the Defiler”、 Defilerは「冒涜する者」の意味です。原作でもアゾグは、斬り落としたスロールの首(の額)に自分の名を焼き付けたとあります。
犠牲者の首から剥いだ皮を身に纏うオーク、死者に対する冒涜この上ないオークがアゾグでなくてどうしましょう。


The Bridge Direct:THE HOBBIT series.
ちなみに、10月1日にボルグと同時に発売されたフィンブルという名のオーク(左画像)は、これも映画のオリジナルキャラクターなのですが、SF fan.deが7月時点ですっぱ抜いたアクション・フィギュアのパッケージ添付用のテキストによれば、フィンブルは「ワーグライダーの群れを指揮する」とあります(映画でも、ヤズネグとともにワーグに乗っています)
つまり、ヤズネグと全く同じ役割なのです。そして、このリストにはアゾグの名があってヤズネグの名はない。
このことからもヤズネグは、アゾグを最終的にメインの悪役として再設計し、それに相応しい力量の俳優を据え直したとき、先に決定していた俳優と先行してグッズを作ってしまったメーカーへの配慮で、言わば“仕方なく”生まれたキャラクターのような気がしてならないのです。
[ホビット 思いがけない変更〜アゾグで読み解く3部作化の苦心〜(後編)]の続きを読む

ホビット 思いがけない変更〜アゾグで読み解く3部作化の苦心〜(前編)

2013年02月16日 19:22

この記事を書こうと思ったきっかけは、先日来ツイッターやファンサイトのフォーラム、また個人ブログ等で、「映画のクライマックスであるアゾグ VS トーリンのシーンで、ナズグルのテーマが使われているのは何故か」という疑問に対して、トールキンクラスタによる様々な意見が交換されているのを目にしたことです。
曰く「行方不明のトーリンの父スライン2世が所持していた“7つの指輪”はトーリンの手に渡り、この時既に彼が指輪の影響下にあることを暗示している」、曰く「トーリンの手によって一度は死んだ筈の悪(アゾグ)が蘇った、この状態が生と死の狭間を彷徨うナズグルと似ているからである」等々…。

真剣な意見の遣り取りを尻目に、極めて俗物なワタクシめは、

「えっ?そこにあてる曲を作ってなかったからじゃないの?」

と即座に思ってしまった訳ですが(ホントすみません)、日々制作に関するニュースを追いかける中で気付いたあれやこれやを考え合わせますと、あながち間違ってもいないのではないかという結論に至り、情報を整理するにつけ見えてきた3部作への移行に伴うスタッフの苦心について、僭越ながら大真面目に語ってみることに致しました(今回も当然ながらネタばれあります


© MGM, New Line Cinema, WingNut Films & Warner Bros.

■2部作から3部作へ

まず、2007年12月に『ホビット』の映画化発表が行われてから、ずっと2部作で制作される予定だったこのシリーズが3部作となった経緯について振り返ってみますね。

2012年7月6日、『ホビット』の主要部分に対する266日に及んだ撮影は終了しました。
この後12日からサンディエゴで開催されたコミコン・インターナショナルの直前になって、「『ホビット』3部作に変更か?」の噂が流れ始めます。15日に行われる『ホビット』のプレゼンテーションにおいて、ピーター・ジャクソン監督が3部作になったことを電撃発表するのではないか?とも言われていました。
しかし、この噂をワーナー・ブラザーズの公報担当者は全面否定。3部作が計画されたこともなければ、コミコンでのサプライズ発表もないと発言したのです【Source:Variety
しかし、ジャクソン監督はコミコン会場でのインタビューの中で、「確かに(2本の)映画に収まらない素材についてスタジオと話しをしている。それが拡張版(EE)になるかどんな形になるかは分からないが、議論は進行中だ」と語ったのです【Source:HitFix

この結末は皆さまご承知の通りです。
7月30日、PJは彼のfacebookにて3部作決定を報告。それから4ヶ月に満たない11月28日には、『ホビット』3部作の1作目である『ホビット 思いがけない冒険』はウエリントンでワールドプレミアの運びとなったのです。

何故最初に長々と3部作化発表当時の話をしたかというと、この決定がどのくらい急に行われて、それに伴う作業がどのくらい短時間で行われたかをイメージしてもらうためです。
PJは7月30日の記事でこう書いています。

撮影したフィルムを腰を据えて見る機会を最終的に得るのは、撮影終了後しかない。
最近、ぼくとフラン(・ウォルシュ)、そしてフィル(フィリッパ・ボウエン)は、初めて最初の映画と2本目の映画の大半を見る機会に恵まれた。物語の統一性、特に登場人物たちの説得力と、その登場人物たちに命を吹き込んだキャストには本当に満足したが、その全ては、とても単純な疑問を生じさせることになった。「ぼくたちには、もっと多くの物語を伝える機会があるのではなかろうか?」

勿論、撮影中から「これはとても2本では語り切れないな」と感じていたことと思いますが、3部作化を現実的に考え始めたのは、彼の言葉を信じるならばクランクアップ後ということになります。
すぐにスタジオと交渉するも、7月中旬に行われたコミコンの最中はまだ議論半ば。これはワーナーの広報担当の発言からも、またコミコン用に準備されたビデオには、2部作を前提にエスガロスの舞台裏まで組み込まれていたことからも分かります(このビデオは9月にネット流出して話題になりました)

■2部作としての『ホビット 思いがけない冒険』

3部作化決定で、『ホビット 思いがけない冒険』が2012年7月以前の構成からどう変化したかを考える前に、そもそも2部作であったらどんな話になっていたかを推理してみたいと思います。

これについてはヒントは沢山あります。何故なら先に述べた経緯により、3部作化への決断が非常に早急かつ公開まで間がない時期に行われたために、映画公開に合わせて販売すべく先行して作成されていたタイアップ書籍やグッズに、当初は第1部に登場する予定だった場面やキャラクターが多数使用されているからです。
勿論、スタジオやピーター・ジャクソン監督だってそのつもりだったのですから、7月以前に発表されたプロダクション・ビデオや公開されたスチルにも、沢山カーロック(ラストに一行が鷲に運ばれて着いた“見張り岩”)以降のシーンを見ることが出来ます。

その中で最も分かり易い例として、下の2つのバナーをご覧ください。上がコミコン開催に合わせて7月9日にワーナー・ブラザーズが公開したバナーポスター、下がそのほぼ2ヵ月後の9月7日に改めて公開されたバナーポスターです。
画像の右側が大きく変更されていることが分かりますね。下の新しいバナーでは、最終的に公開された映画のクライマックスの舞台が右端にきています。
そう、7月時点では、“熊の人”ビヨルンと出会い、闇の森のクモたちと戦い、少なくともビルボとドワーフの仲間たちがエルフ王の地下牢から脱出するまでの物語は第1部で語られる予定になっていたのです。恐らく、クライマックスを“樽の川下り”とし(児童小説の語り口ではコミカルにも聞こえますが、実際あれやったら命がけですものね)、たての湖のほとりから、エスガロスとその背後に聳えるはなれ山を臨むエンディングだったのではないでしょうか。


↑2012年7月9日に公開されたバナー


↑2012年9月7日に公開されたバナー

[ホビット 思いがけない変更〜アゾグで読み解く3部作化の苦心〜(前編)]の続きを読む

『ホビット 思いがけない冒険』のエクステンデッド・シーンを予想してみた!(その2)

2013年01月15日 22:43

1月も半ばとなりましたが、あけましておめでとうございます。
2013年も『ホビット』に明け『ホビット』に暮れる所存でございます故、何卒宜しくお願い申し上げます。

さて、新年早々多忙で更新遅くなりましたが、エクステンデッドシーン予想の第2回目です。
第1回同様『ホビット 思いがけない冒険』劇場版をご覧になっておられることを前提に記事を書いております。また、エクステンデッド・エディション発売まで追加シーンに関する情報を仕入れたくない方にとっては、ネタばれ満載ですので(勿論予想が当たればですが)ご注意下さいませ。


【予想その4:ブルイネン(鳴神川)を渡るドワーフたち】

ガンダルフの“計略”によって秘密の入口から裂け谷入りするビルボとドワーフたちですが、この時一行を迎えたリンディアはシンダール語で、“Lastannem i athrannedh i Vruinen.(あなたたちがブルイネンを渡ったと聞きました)”とガンダルフに語っています。
ブルイネン---『ロード・オブ・ザ・リング』をご覧になった方なら、アルウェンに挑発されて川に入った黒の乗手たちが、白く泡立つ波の馬たちに蹴散らされて水に飲まれるシーンを憶えていらっしゃるでしょう。あの川です。
トロルの森から裂け谷に到るどの辺りに秘密の入口があったのか、映画ではよく分かりませんが、西から裂け谷を目指した場合、ブルイネンを越えないで裂け谷へ入ることは出来ません。

ピーター・ジャクソン監督によるプロダクション・ビデオ第6弾には、川を渡るドワーフたちのロケーション風景が出てきます。周囲の景色からして霧ふり山脈に入る前、おそらくブルイネンを想定して撮られたものではないかと思われます。
トロルの洞窟を後にして、すぐにワーグライダーたちに襲われる劇場版の流れでは挿入が難しいカットではありますが、追加シーンの候補ではあります。


《写真:プロダクション・ビデオ 第6弾から》


【予想その5:裂け谷滞在中のビルボは何をしていたか】

裂け谷では、地図の謎解きと白の会議を中心に物語が展開して、主役たるビルボが滞在中にどう過して何を感じていたのかについては殆ど語られませんが、当然彼にも色々ドラマがあったことでしょう。
劇場予告編第1弾には、エルロンドの屋敷の階段を上るビルボの後ろ姿と、折れたナルシルが展示してあるホールを歩くビルボのカットが使用されています。


《写真:劇場予告編第1弾から》

そして、プロダクション・ビデオ第2弾には、バルコニーの手摺に寄りかかって語り合う、エルロンドとビルボのツーショットの撮影風景がありました。


《写真:プロダクション・ビデオ 第2弾から》

元々書物や古い地図などが大好きで、後に詩も嗜むようになったビルボにとって、中つ国の美と歴史がぎっしり詰まった裂け谷は、ビルボの生来の気質のうちの芸術家肌な側面に強く働きかけた筈。
岩の巨人たちから逃れた後、パーティから一人抜け出そうとするビルボに気付いて「どこへいくつもりか?」とボフールに訊かれたとき、「裂け谷へ戻る」とビルボは答えますね。「ホビット村へ帰る」ではなく。
勿論、現在地から後戻りした場合、一番近い安全な場所が裂け谷だからではありますが、60年後に一つの指輪をフロドに譲った後、ビルボが残りの生涯を過す場所として裂け谷を選んだのは、この地とこの地に住まうエルフたちに余程の感銘と共感とを覚えたからだと思うのです。

先に紹介したカットの前後がどんな流れになっているのか、“ビルボのドラマ”をどこまで描いてくれているのか、ヒントになるのはこの2シーケンスしかありませんが、伝承の大家であるエルロンド卿をはじめ、裂け谷の住民たちとの交流を感じさせるシーンがあってもいいのではないか、いやPJならば撮った筈だと信じたいのです。

更に欲を言うならば、『旅の仲間』(原作)では平気で憎まれ口を叩き合う仲になっていたビルボとリンディアが、初めてお互いを意識するシーンがあって欲しいし、このとき裂け谷のどこかにいたであろう人間の男の子(誰だか分かりますよねv)が、スクリーンの端に一瞬でもいいから映りはしないかと期待してしまうのは、管理人だけではないと思います。


【予想その6:ゴブリン町のアクション追加】

劇場予告編第2弾には、それぞれの武器でゴブリンたちを叩き落すカットや、迷路のように入り組んだ町の下の階層からボフール(?)を引き上げる仲間のアクションが使用されています。


《写真:劇場予告編第2弾から》

丸太や梯子を駆使したり、岩を転がしたり…あっと驚くアイデア満載の脱出シーンはこの映画の最大の見せ場の一つですが、泣く泣くカットしたアクションシーンのストックはまだまだありそうだと睨んでいるのです。

[『ホビット 思いがけない冒険』のエクステンデッド・シーンを予想してみた!(その2)]の続きを読む

『ホビット 思いがけない冒険』のエクステンデッド・シーンを予想してみた!(その1)

2012年12月30日 05:11

『ホビット 思いがけない冒険』公開からはや3週目。足繁く劇場に通い詰め、既に心はエクステンデッド・エディション(以下EE)の発売に向いている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
EEの発売の有無については、公式筋からの発表はまだありません*が、ピーター・ジャクソン監督を始めとするスタッフの面々も、「EEに入れたい(カットされた)お気に入りシーンは?」など、発売を前提の質問に当然のように答えておりますし、PJと個人的に親しいライターのエリック・ヴェスペ氏によれば、本編より20〜25分長いバージョンがEEとして制作される予定と聞いているとのこと(Source:Twitter)ですので、おそらく、発売されるものと考えて良いと思います。

(*10月初旬にワーナー・ブラザーズは、創業90周年記念のラインナップの中で、『ホビット 思いがけない冒険』のエクステンデッド・エディションを2013年中に発売と発表しましたが、後に「未確定だった」として謝罪しています)

そこで、撮影について語ったスタッフやキャストのインタビューから、また、予告編やスチル等で確認されていながらも、映画本編には出てこなかったシーンなどから、『ホビット 思いがけない冒険』EEに入る追加映像をピックアップしてみようと思います。宜しければお付き合い下さい。
なお、『ホビット 思いがけない冒険』劇場版をご覧になっておられることを前提に記事を書いておりますので、未見の方や、EE発売まで追加シーンに関する情報を仕入れたくない方はご注意下さいませ。


* * * ↓↓↓ この先ネタばれ注意 ↓↓↓ * * *



【予想その1:緑竜館前の市場】

■ガンダルフの誘いを一旦は断ったビルボは、そのあと市場へ買い物にいく。
■市場でもガンダルフを目撃して隠れたビルボ。だが、不審な行動をサックビル=バギンズ夫妻に見咎められる。


人気映画サイトAin't It Cool News(以後AICN)のライターであるエリック・ヴェスペ氏の連載『ホビット』ロケ現場レポートによれば、灰色のガンダルフと袋小路屋敷の玄関で話をしたビルボは、一旦は逃げ込むようにして屋敷の中へ戻りますが、そのあと緑竜館前の市場へ買い物に出かけます。


《写真:第1予告編から》 © MGM, New Line Cinema, WingNut Films & Warner Bros.

魚屋で魚(ドワーリンのものになってしまったあの夕食のおかず…)を買ったあと、Worrywortという名の野菜のリヤカーを押しているホビットに出会ったビルボは、魔法使いが周囲をうろついているのを見たかどうかを彼に訊ねます。
その後すぐに、テントの上にガンダルフの尖った帽子が見え隠れしているのに気付いたビルボは、ホビットのカップルの影に隠れます。ビルボに気付かずキスをした2人の陰に隠れてガンダルフには見つからないですみますが、その怪しい行動をオソとロベリア・サックビル=バギンズが目撃していた…という流れのようです。

ちなみにヴェスペ氏は、このシーンでビルボに魚を売る魚屋を演じていましたが、皆さまご覧になった通り、劇場版では市場のシーンごとカットされてしまいました。PJはこの件を彼に謝罪し「EEではきみはスターだ!」と約束したとのことです。

【予想その2:トゥック爺のパーティ】

■トゥック爺の夏至のパーティーを楽しむホビットたち。
■ガンダルフとビルボの初めての出会い--幼いビルボと、ビルボの母ベラドンナ登場。


ガンダルフ役のサー・イアン・マッケランがニュージーランドの地方紙に語ったところによれば、ガンダルフと、ビルボの母ベラドンナに連れられた幼いビルボとの出会いが撮影されたとのことです。何でもこのシーンは、ガンダルフとビルボの関係を示すのに、もう少し背景が必要だと感じたサー・イアン自身の提案を、PJと脚本家陣が受け入れ、撮影がなされたのだそうです。

そんな経緯もあってか、サーは余程このシーンに思い入れがあったとみえます。Empireのインタビューでも“カットされたお気に入りシーン”として、この箇所を挙げていますし、ご自分のBlogでもEEにはベラドンナが登場することを明言しています。


《写真:「The Hobbit: An Unexpected Journey Chronicles: Art & Design」から》
左からビルボの母ベラドンナ、幼いビルボ、ロベリア・サックビル=バギンズ、ロトとロベリア・サックビル=バギンズ夫妻。


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『ホビット 思いがけない冒険』サウンドトラック詳細

2012年11月06日 19:31

11月1日、WaterTower Musicは、『ホビット 思いがけない冒険』のサウンドトラックのリリースとその詳細を発表しました。
それによりますと、『ホビット 思いがけない冒険』のサントラ盤は、通常版(Standard Edition)の他に、全曲中の7曲が延長バージョンとなるのに加えて、6曲のボーナストラックを収録した特別版(Special Edition)の2種類が、それぞれCD2枚組で12月11日に発売になります。
収録曲のリストは以下の通りです(特別版にだけ含まれる曲は緑色のフォントで記載。邦題は管理人が仮訳したものであり、日本版のCDの曲名とは異なります)

Hobbit: An Unexpected Journey
Hobbit: An Unexpected Journey
- Standard Edition

(2012/12/11)
Soundtrack CD2枚組
Hobbit: An Unexpected Journey
Hobbit: An Unexpected Journey
- Special Edition

(2012/12/11)
Soundtrack CD2枚組

《DISC 1》
1.My Dear Frodo親愛なるフロド
2.Old Friends (Extended Version)古い友人たち(延長バージョン)
3.An Unexpected Party(Extended Version)思いがけないお客たち(延長バージョン)
4.Blunt the Knives performed by The Dwarf Castドワーフキャストによる「ナイフを鈍らせろ」
5. Axe or Sword?斧か剣か?
6.Misty Mountains performed by Richard Armitage and The Dwarf Castリチャード・アーミテージとドワーフキャストによる「霧ふり山脈」
7.The Adventure Begins冒険は始まった
8.The World is Ahead世界は前に
9.An Ancient Enemy古来の敵
10.Radagast the Brown (Extended Version)茶のラダガスト(延長バージョン)
11.The Trollshawsトロルの森
12.Roast Mutton(Extended Version)ヒツジのあぶり肉(延長バージョン)
13.A Troll-hoardトロルの貯え物
14.The Hill of Sorcery妖術の丘
15.Warg - scoutsワーグの斥候たち
《DISC 2》
1.The Hidden Valley秘密の谷
2.Moon Runes(Extended Version)月光ルーン文字(延長バージョン)
3. The Defiler冒涜者
4.The White Council(Extended Version)白の会議(延長バージョン)
5.Over Hill山の上
6.A Thunder Battle雷合戦
7.Under Hill山の底
8.Riddles in the Darkくらやみでなぞなぞ問答
9.Brass Buttons真鍮のボタン
10.Out of the Frying-Pan一難去って
11.A Good Omen良い兆し
12.Song of the Lonely Mountain (Extended Version) performed by Neil Finnニール・フィンによる「はなれ山の歌」(延長バージョン)
13.Dreaming of Bag End袋小路屋敷を夢見て
14.A Very Respectable Hobbit大変まっとうなホビット
15.Ereborエレボール
16.The Dwarf Lordsドワーフの王たち
17.The Edge of the Wild荒野の果て


作曲と指揮は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに引き続き、アカデミー作曲賞を受賞した御馴染みハワード・ショア。演奏はロンドン交響楽団で、有名なアビーロード・スタジオで録音されています。
主題歌の『Song of the Lonely Mountain(はなれ山の歌) 』は10月初頭に噂になった通り、「クラウデッド・ハウス」のニール·フィンが担当しています。
また、アルバムの内容から見る限り、こちらも以前からの噂通り、第1部は「Out of the frying pan(into the fire)」=第6章『一難去ってまた一難』まで、つまり鷲たちによるワーグの攻撃からの救出で終わるとみて間違いなさそうですね。

現在このアルバムの中から、「Radagast the Brown(茶のラダガスト)」「Old Friends(古い友人たち)」 及び「The Adventure Begins(冒険は始まった)」を聴くことが出来ます。
ショアの素晴らしい仕事を聴きながら、サウンドトラックの発売と、映画の公開を楽しみに待ちたいと思います。

【11/8追記】記事をUPした当初、DISC1のボーナストラック2曲分の記載が抜けてしまっておりました。申し訳ございません。修正致しましたので宜しくご確認下さいませ。

サー・ピーター・ジャクソン、ニュージーランド地震で援助申し入れ

2011年02月25日 08:32


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ニュージーランド南島クライストチャーチで22日に起きたマグニチュード6.3の大地震から今日で4日目。
現地では24時間態勢で必死の救出作業が続けられていますが、サー・ピーター・ジャクソンと『ホビットの冒険』制作チームは23日、ニュージーランドの同胞と全ての被災者のために、出来る限りの実際的な援助を提供していくつもりであることを表明しました。 【Source: The Hollywood Reporter (2月22日付)(2月23日付)


「『ホビットの冒険』に携わっている誰もが、今回の地震と、それが齎した破壊的な影響に大きなショックを受けて悲しんでいます」とジャクソン監督はハリウッドレポーター誌に語りました。
また彼は、役者やクルーの何人かは、クライストチャーチの出身だと言い、「彼らを支えるために、出来ることの全てをしています」とも言いました。
加えて彼は、プロダクションが既にニュージーランド政府防災省及び危機管理局とコンタクトを取っていることを明らかにしました。
「わたしたちが出来るどんな方法であれ、実際的な援助や支援を準備すると申し入れました。わたしたちの思いと祈りは、クライストチャーチと、この恐ろしい悲劇に打ちのめされた全ての人々と共にあるのです」

地震発生の翌日、被災地の多くのニュージーランド人と外国人は、クライストチャーチから『ホビット』制作の本部が置かれているウェリントンを含む、NZ国内の別の都市まで避難する準備をしていました。
WETAワークショップのスポークスマンは、その夜ウェリントンへ非難する人々のために、地震救済基金への寄付と共に衣類を提供していると語りました。
「当然、わたしたちの思いはカンタベリー(*NZ南島中央部の地方。クライストチャーチはその最大都市)を含む全ての被災者の方々にあります。もっと何か出来ることがあればと願っています」

また『ホビットの冒険』を始め、NZ各地で撮影されている(又は予定の)映画の制作状況ですが、同誌の問い合わせに対してFilm New Zealand(*1)及びNew Zealand Film Commission(*2)は、映画やテレビ作品への影響は報告されていないと答えています。

Film New Zealandの最高経営責任者Gisella Carr氏は、南島最大の都市の中心部が、恐ろしい破壊状態にあるのを見るのは大変衝撃的であると語りました。
「わたしたちは全てのニュージーランド人と世界の人々と心を共にし、クライストチャーチの悲惨な地震で被災された人々と、その全ての関係者に心からの同情を申し上げます。
問い合わせに関しまして、わたしたちはニュージーランドで撮影されている国際的な映画やテレビ作品のいずれにおいても、地震で影響を受けたとは思っていません。それらはみな、カンタベリー地方から遠く離れた場所で制作されています。わたしたちの思いは、愛する者を失った人々と、昨日の地震によって、衝撃的な方法で人生の再構築を余儀なくされたカンタベリー地方の人々にあります」


(*1)Film New Zealand:主に海外からの映画誘致、地域FCへの支援、NZ映画の海外プロモーション等を行う政府機関
(*2)New Zealand Film Commission:主にNZ国内映画への制作資金提供と海外セールス等を行う政府機関


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