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TORn発『竜に奪われた王国』プロット予想と解説(後編)

2013年09月13日 07:20

8月30日にThe One Ring.netに掲載されたDeciphering the plot of The Desolation of Smaug(『竜に奪われた王国』におけるプロットの解説)と題したCaptain Salt さんによる考察の後半です。
こちらも前編同様、あくまでも「予想」ではありますが、映画のストーリーに関する重度のネタばれを含んでおります。ネタばれに抵抗がある方はご注意下さい(*なお、記事中の灰色の小フォントは、管理人による注釈です)

■Act 2

ある時点で、ドワーフたちはエルフの地下牢から脱出します(LEGOのプレイセットは、このシーケンスが原作にある程度忠実なのを伝えています)



タウリエルは閉じ込められていたドワーフたちが逃れたのを知って、「独房は空です!」とエルフ語で報告します(*19) 樽での脱出は、原作とは全く対照的に、ビルボとドワーフたちはとても人目を引きます。逃走の間中、トーリンと仲間たちは、レゴラスとタウリエル及び森のエルフたち、それにアゾグとオークの追っ手たちとの三つ巴の交戦を繰り広げます。これはかなり大きなアクションシーンとなります。

【注19】2011月10月2日、『リアル・スティール』のワールドプレミア会場で、エヴァンジェリンはインタビューに答えて、エルフ語で「Come Now!」と「The cells are empty!」を披露しました(動画参照)

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TORn発『竜に奪われた王国』プロット予想と解説(前編)

2013年09月08日 22:21

8月30日、お馴染みThe One Ring.netに、Deciphering the plot of The Desolation of Smaug(『竜に奪われた王国』におけるプロットの解説)と題した、3ページに及ぶ考察記事が掲載されました。
これは、『ホビット』の予告編や各種フッテージ映像、また雑誌の記事やキャストのインタビューなどで明らかになった情報の断片を繋ぎ合わせ、それに投稿者であるCaptain Saltさんの推理を合わせて、『ホビット 竜に奪われた王国』のオープニングからエンディングまでを構築してみたものです。

生憎その翌日には、映画のタイアップ本『The Hobbit:The Desolation of Smaug-Annual 2014』のネタばれ満載の中身(2013年9月1日の記事をご参照下さい)がネットに浮上し、話題をもっていかれた感がありましたが、こちらの考察は、言わば今までに登場したネタばれの集大成として、ファンには興味深い読み物になっています。

記事の作者は、情報ひとつひとつのソースに殆ど言及しておりませんので、お節介ながら分かる範囲で、その出所と補足を挟みつつ邦訳してみました(原作のエピソードや、公式予告編に使用されているカットに由来する予測については、特に言及していません)
勿論、実際にこの通りに描かれるかどうかは、映画が公開されてみないことには分かりませんが、高い確立で映画のストーリーに関する重度のネタばれを含んでいると思われます。ネタばれに抵抗がある方は読み進めないで下さいね。(*以下、記事中の灰色の小フォントは、管理人による注釈です)


■プロローグ

わたしたちは、ピーター・ジャクソン監督が、「映画は“よく知られている、しかし予期せぬ”どこかから始まる」と言った(*1)ことを知っています。そして、先日終了した夏の追加撮影の間に、どうやら踊る小馬亭でのシーンが撮影された(*2)ことも分かっています(おそらく、エレボールへの探求の旅を計画しているガンダルフとトーリンのフラッシュバックになるのでしょう)そして、更に多くの材料が、トーリンの父スラインについて存在することが分かっています。
スラインはサー・アントニー・シャーによって演じられ(*3) 、拡大した役割の為にモリアでの戦いを再体験することになっています。両方ともプロローグか、または映画中の他の場面にインサートされることでしょう。

【注1】「EMPIRE」2013年8月号の記事による。
【注2】スペインのトールキンファンサイト El Anillo Único の記事(2013.5.11)による。
【注3】「EMPIRE」2013年8月号の記事による。第1部ではスラインをマイク・ミズラーイが演じていましたが、マイクのスケジュールの都合か、あるいは(マイクには失礼ながら)もっと存在感のある俳優を必要とする重要なシーンを追撮したのでしょうか。シェイクスピア俳優として有名な名優アントニー・シャーを改めて起用したようです。

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『ホビット』第2部プロット紹介:The Desolation of Smaug - Annual 2014から

2013年09月01日 13:42

8月29日、『ホビット スマウグの荒らし場』の映画タイアップ本(子供向け)として、HarperCollinsより「The Hobbit: The Desolation of Smaug - Annual 2014」が発売されました。
翌日には購入したファンがスキャン画像をネットにアップロードし、キャラクター画像や、何より映画のプロットが部分的に明らかになりました。【Source:The One Ring.net

今回の記事ではそれを紹介させて頂くわけですが、いつにも増して映画のストーリーに関する重要なネタばれを含んでおりますので、映画を前知識なしで楽しみたい方は、くれぐれもご注意下さい。

The Hobbit: The Desolation of Smaug - Annual 2014  The Hobbit: The Desolation of Smaug - Annual 2014 (2013/08/29)

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Cinema誌8月号の記事から:ネクロマンサー、スマウグ、そして五軍の合戦

2013年08月12日 06:07

ドイツの映画雑誌「cinema」はその最新号(8月号)において、『ホビット スマウグの荒らし場』の特集記事を掲載しました。ドイツ語の記事を、Heirs of Durin様が英訳して下さっておりますのを、更に邦訳してみました。
『ホビットの冒険』や『指輪物語』の追補篇を既読の皆さまには、これといって特別なネタばれは含まれておりませんが、ピーター・ジャクソン監督が第2部『スマウグの荒らし場』、そして最終章の『ゆきて帰りし物語』をどんなコンテツでもって展開してくるか、EMPIRE8月号についての記事と合わせて推理して頂けたらと思います。
なお、ドイツ語→英訳→邦訳の手順を踏んでおりますので、いつも以上に内容に不正確な部分がありますこと、予めご了承下さいませ。


=== 『ホビット スマウグの荒らし場』 ===

よく知られたネクロマンサーと勇敢なエルフ、そして攻撃的なスキンチェンジャー(*動物に姿を変えるモンスター、ここではビヨルンのこと)…しかしピーター・ジャクソンの新しい中つ国3部作の第2部において、他に何を予想することが出来るでしょうか?
わたしたちの特集では、今年のファンタジーイベントである『ホビット スマウグの荒らし場』の秘密を解き明かします。そして、第1部のエクステンデッド・エディションに、ファンが何を期待することが出来るかについても明らかにします。

貪欲なドラゴン、かなり怒りっぽいスキンチェンジャー、アクション満載の川渡りと、ネクロマンサーに対抗する白の会議の戦い---中つ国ファンは、ピーター・ジャクソンが『ホビット スマウグの荒らし場』で再び全てを見せる大きなイベントを体験する覚悟が出来ていなければなりません。

『ホビット 思いがけない冒険』では、観客をオークと魔法使いの世界へ再び誘うのにおよそ1時間を必要としましたが、LotR3部作の全作品でオスカーを受賞した監督である彼は、ファンタジー3部作の第2部では物語にすぐに飛び込みます。というのも、既に前作で登場人物は紹介され、衝突は描かれているからです。ですから、ジャクソン監督お気に入りの『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』のアドベンチャーのように、物語を最大限の力でフィナーレに向かって導いていくことが出来ます。始めから全てが用意されているのです。

13人のドワーフとホビットのビルボ・バギンズからなる勇敢な仲間たちは、サイケデリックでカラフルな闇の森の巨大なもの言うクモたち(*EMPIREが今年1月に特集した記事によれば、“精神的なコミュニケーション”による会話とのこと)だけではなく、旅するグループを用心深く監視している森に住むエルフのレゴラスと、彼の父親のスランドゥイルに出会います。弓遣いのバルドがリーダーとしてゆっくり立ち上がる湖の町エスガロスの住人については、言うまでもありません。そして、エルフのタウリエルに対するドワーフのキーリの不器用な試みは、議論の材料を提供することでしょう。
中つ国に沢山のことが起きようとしています。少なくとも1937年に刊行された原作よりずっと多くのことが起きるでしょう。

大勢のオタクたちは、ピーター・ジャクソンがどのようにして J.R.R トールキンのわずか300頁強の児童小説を9時間に及ぶ叙事詩に変えるのかについて始めから懐疑的でしたが、ジャクソンは 『王の帰還』の(巻末の)追補篇から、緊密に絡み合う素材を映画に用いて驚かせました。多くの追補篇の内容が、第2部でも使われます。

ハードコアなファンは、原作の2〜3のセンテンスから、魔王の主人であるサウロンとネクロマンサーについての意外な新事実を発見するでしょう。そして、トールキンによれば蒼白きオークのアゾグは、アザヌルビザールの合戦よりも長生きしませんが、ジャクソンは彼をトーリン・オーケンシールドの最大の敵へと決定的に変えました。一方、オークたちによるエスガロス侵略は、完全にピーター・ジャクソンによる創作です。そして、タウリエルのように、わずか300才の若いエルフを登場させ、男性優位の物語の中に僅かな女性らしさを加えました。
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EMPIRE発『ホビット スマウグの荒らし場』で起こること

2013年07月07日 06:44

6月27日に発売されたイギリスの映画雑誌EMPIRE 8月号が、輸入雑誌を扱う日本の書店にも並ぶようになりました。
そこで今回は、『ホビット スマウグの荒らし場』の特集記事で分かった、『ホビット』第2部で起こるあんなことやこんなこと…を纏めてみました。
そんな内容ですから、遠慮なくネタばれを展開しております。映画本編のストーリーを知りたくない方は、くれぐれもご注意下さいませ。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

  1. 第1部と比べ、ストーリーラインは複雑に絡み合い、悪役はますます力を増し、シリアスな展開となる。

    「物語の構造は多層になるわ。進行中のビルボとドワーフの労苦と、追補篇からの出典によるガンダルフのドル・グルドゥア探索の間でインターカッティング(*シーンの切り返し)されることになるの。2つの要素は映画の終わりまで絡み合って、派生したレゴラスや湖の町の統領、それにバルドなどの登場人物たちとバックストーリーを練り上げるの。続編(である第2部)では、子供染みたものは放棄されるわ」〈by.フィリッパ・ボウエン〉

  2. 闇の森のキノコの胞子には、トリップさせる作用がある。

    既に公開されている闇の森のスチルには、ボンブールが急拵えの担架のようなものに乗せられている場面がありました。原作のように「魔の川」へ落ちたせいではなく(ボンブールの飽くなき食への探究心の結果)、胞子を吸い込み過ぎたのかもしれません。あるいはこのキノコの作用が、ドワーフ一行がクモに捉われる原因となるのかもしれませんね。


    ↑ ボンブールを担いで闇の森を彷徨うドワーフたちとビルボ

  3. アゾグはドワーフへの復讐を諦めず、彼同様荒々しい息子ボルグもその追跡に加わる。


    ↑ アゾグの息子ボルグ(コナン・スティーヴンス)

  4. エルフ王の岩屋を樽で脱出したビルボとドワーフたちは、執拗に彼らを追うオークたちの追跡をうける。そして、オークたちを追う闇の森のエルフたちも絡んで、三者が「湖の町」へと乱入することになる。

  5. エスガロス(湖の町)は、原作と違って暗く猥雑で、不吉な迷路のような町となっている。

    トールキンの有名な脚柱の上に乗った町のイラストに反して、窮屈な通りは喫水線と水平で、乱雑なディケンズ風ベニスの様相を呈しています。見かけ倒しの歩道、橋々、そして重い屋根の下で傾いだ建物からなる迷宮です。それは霧深く、良からぬものが影に紛れてこそこそと動く場所です。わたしたちは未だかつて、中つ国でこのような場所を目にしたことがありません。


    ↑ J.R.R トールキンのイラストによる湖の町(彩色:H.E.Riddett)


    ↑ 映画『ホビット スマウグの荒らし場』の湖の町

  6. レゴラスは、LotRでムマキルをしとめたような、アクロバティックなアクションを再び披露する。

    彼(レゴラス役のスタントマン)は揺れ動く小舟に到着するために、180°回転して、手摺を飛び越えます。そして、小舟を占領しているオークは直ちに殺されます。1枚の氷を踏み石にして運河の向こう側へ跳び、裏通りを駆けて、別のオークの上を宙返りします。(中略)「エルフはいつもショーを独り占めさ」彼(オーランド・ブルーム)は気取って笑います。「最高のやり方でね」
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PJインタビュー~ 『ホビットの冒険』で2本の映画を作る理由~

2009年08月24日 21:52


盆休み&所用で昨日までネット不備の田舎におりました。
バケーションシーズンにつき(>南半球は冬だよ自分)、『ホビット』映画についてはそんなに進展はないだろうと楽観しておりましたが、ビッグニュースこそないものの、結構溜まっちゃいましたね~(^.^;
追っ付け更新してまいりますので、これからもお見捨てなきよう宜しくお願い致しますです!

え~、まずは焦らず古い順から。
ピーター・ジャクソン監督がMTVのインタビューに答えて、3本目の映画が作られるという噂(『ホビット』2本に加えて、LotRに続く“橋渡し映画”が改めて作られるかもという憶測)を否定し、『ホビットの冒険』だけで2本の映画を作ることにした理由を説明しているビデオクリップがUPされております。
映画に収めたいと思う全てのシークエンスに加えて、原作の間隙を埋める沢山の要素が『ホビットの冒険』に融合し、より長い一つの纏まりのある物語になるため、映画にはそれなりの長時間が必要だとジャクソン監督は語っております。

 「実際、原作には存在しないが映画に入れられる遡及的な材料が沢山あるんだ。これはすごく面白いことだよね、だって『ホビットの冒険』の物語をより詳しく発展させて、『ロード・オブ・ザ・リング』により強く結びつけることになるんだから」

詳細は先日のAIN'T IT COOL NEWSのインタビューで同監督が語った内容と殆ど同じですので、拙Blogの8月3日の記事もご参照下さいね~(いいのか、こんな手抜きで☆)


*** 拍手&拍手コメント、有難うございます! ***
モデム新品に交換して、その後快調です!ご心配おかけしました~/(^^
本当に、主役だけでも早く配役発表が聞きたいものですね。
最近の噂では、スタジオが脚本にGOサインを出して、ビルボ役はもう選ばれているのではないかというのもあるのですが、出来るだけ早いとこBlogの記事が追いつくよう頑張りますね。

エンパイア誌による、ジャクソン&デル・トロ監督インタビュー詳細:その2

2009年05月13日 22:22

すみませ~ん!前回の続き、翌日にもUPするつもりが、鬼の霍乱!? 体調不良でダウンしておりました~☆こ、高熱は出ていないので、新型インフルではないと思うのですが…(^^;
でも、Hobbitニュースは毎日欠かさずチェックしてますよん。ボチボチ復帰であります。 【5月15日追記】

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

エンパイア 「それから、『ホビット』の原作の中で、映画的でない部分の取り扱いはどうするのでしょうか?例えば、バルドの人物説明があるのは、物語のかなり後半ですよね。それより前に彼を紹介することなどは考慮されていますか?」
PJ 「勿論そういった作業はしているよ。正確には君が話してくれた方法とは違うけれどね。だけど、原作より多少“成り行き任せ”にはならないようにしているんだ。
『ホビットの冒険』には、ほんの僅かだけどデウス・エクス・マキナ的なイベントがある。それは他ならぬトールキン教授が意図してやっているものなんだけど、論理的とは言えない展開がね。つまりそれは、本の対象がやや少年向きで…」
GDT 「おとぎ話の世界…」
PJ 「そう、そんな狙いがあるからなんだ。でも、映画バージョンは首尾一貫して合理的だよ。僕たちは小説の中に2~3箇所存在する成り行き任せな部分や、出し抜けな展開を全て取り除いて映画を構築しようとしているんだよ」
GDT 「でも、原作の持ち味が強く出ている部分が、非常にアイコニック(画像的・映像的)な瞬間なら、僕たちはその作風を留めるために最善を尽くすよ。たとえおとぎ話の論理のようにみえてもね」
エンパイア 「もう一つの問題は、五軍の合戦の殆どの間、ビルボは気を失っているということです」
GDT 「それこそ僕が最初に言った、そのままにしておきたい原作の持ち味の一つだよ!意外だろうけどね。
僕たちはとても美しい、僅かにトーンの異なるヴァリエーションを奏でているようなものだと思うんだ。例えば、モンスターたちが口のきけない3部作とは異なり、『ホビットの冒険』の原作では、トロルたちが非常に長い会話をする部分があるよね。3部作に内在しながら気付かないでいた異なる風合いのトーンを、少しばかり強調してみたいと思っているんだよ」

PJ 「それと、僕たちは物語の悪役側についても、多くの登場人物とその個性とを掘り下げてみるつもりなんだ。特にサウロンの取り扱いについて、彼は正確にはどのようにして顕れ、どんな姿をしていて、どうやって最終的に3部作へと至るのか---そして、古代、彼の過去に何があったのかをね。
(『ホビットの冒険』の)原作に載っている以上のことを是非とも扱わなくてはいけないんだ。皆がそれを期待しているからね。それはLotR以前の出来事だから、僕たちはいろんなことをもっと学ぶつもりでいるんだ。人々が期待するものを確実に届けようとすることは同時に、皆を驚かせることでもあるからね」
GDT 「原作のトーンはすごく違うよね。3部作は重厚で叙事詩的で、地政学的な宇宙観を持っている。そして『ホビットの冒険』の素晴らしさは、最終的に非常に壮大な世界におけるより小さな冒険という見地にあるんだ」

PJ 「そうそう、まず何かを話し出す前に、ギレルモがニュージーランドに最初にやってきた時のことを言うのを忘れてたよ」
GDT 「僕は逮捕されたんだ」
PJ 「そう。でも釈放してもらったけどね。僕たちが保釈金を払って彼を救出した後にやった次のことは、LotRのエクステンデッド・エディションの35ミリフィルム3本を上映して観ることだったんだ。
SEEを3本通しで観るのは、映画が封切られてから、実に初めてのことだったんだ。それは楽しいことだったね。再び3部作を観て、ただただ圧倒されるのを感じたよ。本当に濃密で、壮大で、複雑なんだからね」
GDT 「上映室を出てまず最初に言ったことは、『ああくそ!俺は何てことに首を突っ込んじまったんだ!?』だったね(笑)」
PJ 「僕はプロデューサーとして、非常に沢山のことで彼を援けられると思うんだ。ギレルモがこれからどんなことに遭遇するか、彼よりよく分かっているからね。そして、それを彼がまだ分かっていないことが嬉しいね。もし(これから起こる様々な困難を)知っていたなら、彼は今ここに座って話なんかしていないで、空港へ逃げ出しているだろうからね!」
GDT 「ナイフを握ってね!(笑)」
PJ 「彼が何をするつもりか、てんで見当がつかないのが嬉しいね!」
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エンパイア誌による、ジャクソン&デル・トロ監督インタビュー詳細:その1

2009年05月09日 18:05

ゴールデンウィーク中は、「日本のはなれ山」と呼びたくなるような山深い故郷でネット落ちしておりました。
その間に、『ホビット』映画化におけるすっごい特ダネを逃すのではないかと内心ヒヤヒヤしておりましたが、さほど進展はない様子で安心するやらちょっぴり残念やら。
各国のトールキンファンサイトでは、先日来話題になっておりました英『エンパイア』誌6月号の記事の書き取り誌面の画像が出揃ってきましたので、その詳細(と言っても“なんちゃって意訳”ではございますが)をお届け致しますね。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

The Two Towers <二つの塔>
(*映画界の巨匠二人と、LotRのサブタイトルを引っ掛けているのでしょう)

ピーター・ジャクソンとギレルモ・デル・トロ。初めて「エンパイア」に集った 『ホビットの冒険』の制作者と監督とが、脚本、秘密の数々、サウロンのこと、それに水着…!? についても語ります。

一人は、自身のキャリアの上で最大の挑戦に乗り出そうとしているギレルモ・デル・トロ。そしてもう一人は、脚本と制作を担当し、現在かのスピルバーグと共に『タンタンの冒険旅行』の仕事をしているピーター・ジャクソンです。彼らは驚くほどリラックスしているように感じられます。
3月も終わりのこの日、「エンパイア」はスカイプ(*インターネット電話サービスの一つ)回線の先、ニュージーランドはウエリントンにいる二人に、彼らが『ホビットの冒険』の脚色に取り組んでいる最中かどうかについての質問から始めました。

「それ程大変という訳でもないさ。僕らは浜辺でビキニ姿で寛いでるよ」とジャクソン。
「僕はボラット水着(>自己責任でご覧下さ~いv)を持ってるよ!」とデル・トロ。
「皆、僕たちはシナリオに取り組んでいるものと思っているけどね」と更にジャクソンが付け加えます。
勿論、これは二人の冗談です。でも、彼らがまだハードワークに至っていないというのは本当のようです。
J・R・Rトールキンの物語---若き日のビルボがドラゴンが蓄えた財宝を得るために、灰色のガンダルフと13人のドワーフたちと冒険旅行をする話(途中で件の指輪を見つけることになる)---のクランクインまで、あと1年以上あるのですから。しかしそれは、デル・トロとジャクソンが何も話すことがないことを意味するものではありません。


エンパイア「現在、どこでシナリオを書いているのですか?」
GDT「僕たちはこの数ヶ月間、毎日ピーターの家で6~7時間働いていたんだ。僕は食料庫に忍び込んでたね!」
PJ 「フィリッパ(ボウエン)は隣に住んでいるんだ。朝8時半になると、彼女は寝ぼけ眼で芝生を横切ってやってくる。フラン(ウォルシュ:PJの伴侶)は身支度をして、僕はもう起きて待っている。それからギレルモが到着して、皆で仕事に取りかかるんだ。通常朝から午後3時頃までね。時にはWETAでの会議に身が入らなかったり、うっかり眠ってしまうこともあったよ」
GDT「両方同時に起こることもね」
PJ「ロサンゼルスにいるスティーヴン・スピルバーグが『タンタンの冒険旅行』のモーション・キャプチャーに取り組んでいた間は、毎朝5時にiChatでやり取りしていたんだ。そんな6週間をちょうど終えたところだったんだよ。だけど、『タンタン』は終了した。それに、『ホビットの冒険』の主な粗筋と、2本の映画の扱いについてもかなりの部分が決まったよ。
実は今、ワーナー・ブラザーズとニューライン・シネマはニュージーランドに来ているんだ」
GDT「今日もいるよ」
PJ「そう、昨日の朝、彼らを前にプレゼンをやったんだよ。二人ともすごくナーバスになってしまって、まるで悪さをした男子生徒みたいだったね。
2本の映画について、ごく細部まで通しで説明したんだ。彼らはとても喜んで、基本的にその路線でシナリオを書き始めるよう言ってくれたよ。厳密に物語の粗筋について、分析と構成を重ねていたからね。
スタジオ側の了承を得た今、僕たちは明日からでも本格的にシナリオに取りかかっていると思うよ。同時に、キャスティングもすぐに始まるだろう」
GDT「さっきは話そびれたけど、(朝5時起きの)ピーターが寝入ってしまう頃、僕は毎日クリーチャーの研究開発の為にWETAへ行っていたんだ。
ジョン・ハウとアラン・リーのデザインチームは断続的にスタジオへ来ていたけど、すぐに継続して長期間仕事をすることになるだろうね。マイク・ミニョーラとウェイン・バーロウも来ているよ。僕たちはおよそ6~7人の新しいアーティストからなるデザインチームで最大限の力を発揮するつもりなんだ。今から2~3週間後には作業も開始されるよ」


エンパイア「先程、キャスティングの話が出ましたが・・・」
PJ「粗筋が決まった今なら、かなり正確なリストを作成することが出来るからね。どんな人物が映画に登場するか分かっているから、もうキャスティングを開始出来るよ。それと、どんな種類のロケが必要になるのかをまとめて、再びロケ現場の調査をすぐにでも進めるつもりだよ。基本的に、来年3月にはクランクインするのが目標なんだ」
エンパイア「どの俳優たちが復帰することになるかは、決まっているのでしょうか?」
PJ「知っての通り、僕たちはイアン・マッケランに会って話したんだ。当然彼は出演者の候補だからね。
『タンタンの冒険旅行』で一緒に働いたアンディ(サーキス)も勿論候補になっているけれど、まだ彼とは何の話もしていないんだ。エージェントとも話していないよ。でも、すぐに交渉を開始する予定だよ」
[エンパイア誌による、ジャクソン&デル・トロ監督インタビュー詳細:その1]の続きを読む

エンパイア誌による『ホビットの冒険』情報続報♪

2009年04月27日 19:04

前回(4月18日付)お伝えした、イギリスの映画雑誌「エンパイア」最新号に掲載されたピーター・ジャクソン、ギレルモ・デル・トロ両監督のインタビュー記事の要約が漸く(>シャレ?) デル・トロ監督の公式ファンサイトにUPされましたので、ご紹介致します。それによりますと、

■フィリッパ・ボウエン、フラン・ウォルシュ&PJ、それにデル・トロ監督の4人は、この数ヶ月間、映画のストーリーの概略と構成の調整とに取り組んでいた。

■ジャクソン、デル・トロ両監督は、ワーナー・ブラザーズに映画の大筋のアイデアを提出して承認された。スタジオの賛成を得た彼らは本格的な脚本執筆に入り、キャスティングの準備も始まった

■デル・トロ監督は、『ホビットの冒険』に登場するクリーチャーの開発準備で、多くの時間をWETAで過ごしていた。クリーチャーのデザインには、マイク・ミニョーラ(*コミック作家で、『ヘルボーイ』シリーズの作者)、ウェイン・バーロウ(*映画『ヘルボーイ』シリーズのビジュアルデザイナー)、それにLotR3部作のコンセプトデザインを担当したジョン・ハウとアラン・リーも参加している。

2010年3月のクランクインを目標としている。

■映画は、一つの物語を前後編2本で制作。『ホビットの冒険』と『旅の仲間』の間隙を埋める“橋渡し映画”ではなく、ビルボとドワーフたちの旅(『ホビットの冒険』の原作)を軸に、ガンダルフ側から見たバックストーリーを含んで拡張した物語となる。また、サウロンの所在についても言及され、如何にしてLotRでその正体を現すことになったかについても描かれる

■映画を3Dで撮影するかどうかは未だ討議中。3D化することによって、LotR3部作とのトーンが異なってしまうことを懸念している模様。

以下はインタビューの抜粋です(^^

PJ 「僕たちは『ホビット』以前のイベント、例えばトーリンの父親であるスラインのエピソードなどを『ホビットの冒険』に肉付けして拡張することなどを検討していたんだけど、全てを一つの映画に詰め込もうとすることが間違いだという結論に至ったんだよ。本質部分を要約して、それがよしとされるならば、LotR3部作のようなスタイルで作るのもありなんじゃないかな」
GDT 「映画が3時間を越えないようにね」
PJ 「君は突っ走りそうだから…」
GDT 「アイコニック(画像的)な瞬間を失いたくないからなんだ。アニメ版(*1977年:ランキン/バス プロダクション制作)は偉大なキャラクターのビヨルンが出てこないし、闇の森の蜘蛛たちなんかも、(物語の進行上)要らないという人もいるだろう。でも、僕は原作のアイコニックな瞬間に重きを置いて、それを映画でも表現したいんだよ」

エンパイア 「映画ではドワーフたちはどのように扱われるのでしょう。原作に登場する全員が“肉付け”されるのでしょうか?」

GDT 「LotRのギムリには特別な役割があったんだ。そして今回、ドワーフたちは技術的にも表現的にも今度の映画に適うものとなったよ。 彼らは勇敢で凛々しくて、時にコミカルな存在でなくちゃいけなんだ。そう、LotRではその役回りを全てギムリ一人が負わなければならなかったんだ。
ドワーフたちには非常に悲劇的か、あるいは信じられないほど感動的な瞬間がなくちゃならない。フィジカルでドラマチックで、血の通った三次元的なキャラクターとして皆を笑わせると同時に、死の恐怖をも共感しあうんだ。上手くいけば、感動の涙を誘うことだって出来る筈だよ」

PJ 「ドワーフたちの中から特に 5~6人を選んで、トールキンが原作で費やしたのと同様か、あるいはそれ以上にビルボとの興味深い関わりを進展させるつもりなんだよ。ドワーフたちが“トーリンと12人の喜劇の相棒”であって欲しくはないからね」

PJ 「誰もが正しく分かっていなければいけないことは、僕たちが3部作とほぼ同一の中つ国を作っているということだよ。『ホビットの冒険』の中つ国と『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の中つ国は同じものに見えなくてはならないということなんだ。
だけど今度は、別の映画作家が彼独自のスタイルで撮る。そういう訳だから僕は、『ホビットの冒険』の演出に関しては、自分のアイデアより彼のを優先させようと思っているんだ。
別の監督と、別のセットと、別のカメラマンのレンズが中つ国をどう描くか見ようじゃないか。それはすごくエキサイティングなことだよ。彼は僕の真似事なんか決してしない。皆、それをよく頭に入れておいてくれたまえ」

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

今回のエンパイアの記事で、映画のイメージがだいぶ掴めるようになってきたと思います。
クリーチャーのデザインには、やはりウェイン・バーロウも正式参加したのですね。
アラン・リーやジョン・ハウの描く、幽玄で流麗な「トールキン世界」と、ギレルモ監督お抱えの『ヘルボーイ』美術スタッフの融合は、実に興味深いものがあります。デザイン画だけでも早く見てみたいものです。


*** 拍手&拍手コメント、有難うございます! ***
映画の具体的なイメージが少しずつ明確になってきて、同時に期待も膨らみますよね。
デル・トロ監督のホビットやドワーフ観を読んでは、物語の解釈などに新たな発見をするこの頃であります。再読にも力が入るというものですよね(^-^
いつも拍手やコメント、有難うございます!そのひとパチが毎日のエネルギーでございます~~~♪♪♪

『ホビットの冒険』は、一つの物語を2部作で!

2009年04月18日 14:01

シナリオが難航しているのか、なかなか新しい情報が入ってこなかった『ホビットの冒険』の映画化ですが、お馴染みイギリスの映画雑誌『エンパイア』が、その創刊20周年記念の特集として、ピーター・ジャクソン&ギレルモ・デル・トロ両監督に独占インタビューを行った模様です。それによりますと、

「僕たちは、『ホビットの冒険』を2本の映画に渡って描くことに決めたよ。それには“白の会議”と、ドル・グルドゥアに対してガンダルフがとった行動とが含まれるんだ」とデル・トロ監督。また、それに加えてジャクソン監督は、
「全てのことを一本の映画に詰め込もうとするのは間違いだという結論になったんだ。『ホビット』の欠くべからざる要点を考慮すれば、LotR3部作のようなスタイルをとるのもありじゃないだろうか」と語ったとのことです。

つまりは、これまで予想されていたように、
 *2011年末に“『ホビットの冒険』の原作に基づく物語”が一本、
 *翌2012年末に、“『ホビットの冒険』終了後から『旅の仲間』迄の60年の間隙を埋める物語”が一本
という構成ではなく、
『ホビットの冒険』の物語を軸に、LotR以前の中つ国の歴史の特定期間を前後編で描く、という解釈でよいものと思われます。ですから、例えば前編のクライマックスがスマウグの死で、5軍の戦いは後編という構成も有り得るわけですね。

例によってこの記事は、『エンパイア』誌の創刊20周年記念号の宣伝的ニュース(^^; でありますので、 詳しい内容は雑誌発売後でないと分かりません。追加情報が入り次第、また紹介させて頂きますね。


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