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『ホビット』プロダクションダイアリー 第3弾公開

2011年09月05日 02:29

現在、映画『ホビットの冒険』の制作は、9月初旬から始まる第2ブロックの撮影に備えて長期休暇中にあります。
その長い"夏休み"(撮影現場のニュージーランドは冬ですが)の間、我々のような映画公開を待ち侘びる世界中のファンが退屈しないように、ピーター・ジャクソン監督は、プロダクションビデオ第2弾発表からわずか2週間足らずのうちに、その第3弾を彼のフェイスブックにアップしてくれました。

更新大変遅くなりましたが、こちらも邦訳してみましたので宜しければご覧下さい。
毎度翻訳の精度は超アヤシイですが、それでもビデオに登場する面々の豪華さ、エピソードの興味深さは保証付きです。一度ご覧になった方も、第2ブロック撮影のニュースが入ってくる前の復習としてどぞ~!

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   



00'00"
ピーター・ジャクソン(以下PJ) 「やぁ、こんにちは!そしてぼくたちの最新のビデオブログにようこそ。
ぼくはね、今回も最初のブロックの撮影中にあった愉快なことをアンディ・サーキスと話すのがいいと考えたんだけど…あれ、アンディ?アンディ?何処へ行ったんだろう?…なんだこの場所は?ウエリントンじゃないぞ!」

00'34"
PJ 「さて、ぼくはどこにるんだろう?…ここはジェームズ・ボンドが1964年に彼のアストンマーティンをクラッシュさせたところじゃないか!?」 ≪ゴールドフィンガー通り≫

00'47"
PJ 「『007/ロシアより愛をこめて』でレッド・グラント(*ロバート・ショウ演じるスペクターの殺し屋)が殺し屋として訓練を受けたところだ…」 ≪007ステージ≫

01'17"
PJ「ともかく、いずれにしろブログを続けないとね。そこでぼくたちは『ホビットの冒険』のキャストとクルーに、最初の3~4ヶ月の撮影期間中のお気に入りの思い出を話してくれるように頼んでおいたよ。彼らの話を楽しんでくれ。その間にぼくがどこにいるのか確かめに行かなくちゃ!」≪パインウッド・スタジオ≫

01'27" ■ストーン・ストリート・スタジオ/ウエリントン・ニュージーランド
インタビュアー 「最初のブロックで、一番印象に残ったことは何ですか?」
アンツ・ファレル(照明第一助手) 「ぼくにとって一番のお気に入りは、ゴラムの洞穴だね」

01'39" ■撮影3日目:ゴラムの洞穴
ゴラム 「ありゃ何だ、いとしいしと?」

アンツ・ファレル  「ピート(ピーター・ジャクソン)がそれを演出した方法ときたら…舞台を観ているような気分だった。じっと座って、驚くべき連中が成すことをただただ感嘆して見ているような。彼と一緒になってマーティン(・フリーマン)も素晴らしかったよ。本当にクールだった」

ゴラム 「時間切れだよ!」

01'57"
アンディ・サーキス 「ゴラムの意識に戻ろうとしたとき---きみにもう話したかどうか分からないけど---最初しばらくはそのキャラクターの物真似をしているような感じがしていたんだ。妙な感じだったね。つまり、再びそのキャラクターになりきっていくことが」
PJ 「いやいや、とてもクールだったよ」
アンディ・サーキス 「撮影を始める方法としては良かったね」
PJ 「ああ。ただ、マーティンには本当に気の毒なことをしたと思っているんだ。突然ビルボ役に投入されて、まる一週間できみと渡り合うシーンの用意をしなくちゃならかったんだからね。それからずっと激しいやり取りで…すごく怖がらせたんじゃないかな」

ゴラム 「しゃー!してきだこと!肉付きが良くて美味そうだ、ゴラム、ゴラム!」

男性スタッフ 「いい映画になりそうかい?ちゃんとチェックしてくれよ」

02'35"
ダン・ヘナー(プロダクション・デザイナー) 「“何てこった!この映画を撮る日なんてやって来るのか?”そんなふうに感じていた2年の後に…」

02'39" ■撮影11日目:袋小路屋敷
ダン・ヘナー 「ぼくたちには13人のドワーフと1人のホビットがいるけど、同様にやっぱり魔法使いがいたんだね!ある日突然、全てが現実となったんだから!」

スティーヴン・ハンター(ボンブール) 「セットを見たときだね。そりゃ素晴らしかったよ」
ジェド・ブロフィー(ノーリ) 「まったくだね」
スティーヴン・ハンター 「つまり、袋小路屋敷に初めてやってきて、そこを通り抜けて…ぼくたちの撮影初日だった。そうだよな?」
ジェド・ブロフィー 「うん、そうだ」
スティーヴン・ハンター 「勤務初日のことさ。本当に素晴らしかったよ」

02'56"
インタビュアー 「彼らの名前が言えますか?」
イアン・マッケラン(ガンダルフ) 「名前?ドワーフたちのかね?」

ジェド・ブロフィー 「オーリ、ノーリ、ドーリ、ビフール、ボンブ…」

スティーヴン・ハンター 「ビフール、ボンブール、ボフール、オーリ、ノーリ、ドーリ…」

マーク・ハドロー(ドーリ) 「ぼくは決して覚えられないんだ。そりゃ問題だよね。でも、あんなの誰が覚えられるっていうんだい?」

スティーヴン・ハンター 「フィーリだろ、それにキーリ…」
イアン・マッケラン 「…トーリン、それにグローイン、それからオイン。ドワーリンにバーリン。それにビフール、ボフール、そしてボンブール、あと3人は…ドーリ、ノーリ、そしてオーリ…だったと思うんだが。うん、そうだとも」

03'24"
PJ 「13人のドワーフこそが、ぼくが『ホビットの冒険』を恐れ、長い間とても成功するとは思えなかった理由の一つだったんだ。皮肉なことに、それは映画での喜びの一つとなったよ」

03'41"
イアン・マッケラン 「なんという挑戦だろう。つまり、13人の英雄たち、ビルボを含めて14人。原作を読んでいなくても、彼ら全員の区別がつかなくてはいけないんだからね。だけど彼らを見続けていれば、皆それが誰かを知りたくなるだろう。彼らがどうしてこんな態度を取るのか、そして何故この旅に出たのか…」

トーリン 「我らは今こそなさねばならぬ!来い!」

--- --- --- ---

タミー・レーン(特殊メイク部門総括担当) 「最高の思い出は…そうね、ドワーフたちの準備をしていたときかしら。誰もが沢山の樹脂や髪を使って、俳優たちがそれぞれのキャラクターを見つけ出すのを手助けしたのよ」

ジェド・ブロフィー 「WETAを通って、ぼくたちのデザインが出来上がっていくのを見て、“いや実際、ぼくはすごくカッコ良く見えるじゃないか、誰よりも素晴らしい!”って。多分それが最高の日だったよね?」
スティーヴン・ハンター 「えっ?う~ん、そうだっけ?」
ジェド・ブロフィー 「みんな言ったじゃないか。“へぇ、ジェドすごいじゃないか。素晴らしいよ”って」
スティーヴン・ハンター 「ああ、そうだった。そうとも」

04'24"
ジェームズ・ネスビット(ボフール) 「特殊メイクに入る前のドワーフ仲間の一部は、実際酷い容貌なんだが、本当のことを言うと、特殊メイクを施すととても良く見えるんだ。誰のことかって?例えば、すぐ思い浮かぶのはマーク・ハドローかな?」

マーク・ハドロー 「ぼくはここ(顎)に素敵な鬚と、ここには口髭をつけるんだ。驚くほど美しく見えるよ。雑誌の見開きページに載るべきだね」

グレアム・マクタビッシュ(ドワーリン) 「早くからぼくたちが発見したことのひとつは、マーク・ハドローがコスチュームで着飾ることが大好きだってことだ。主にミリタリー系が好きでね。それで、彼の海軍の服一式なんだが、実際奇妙なのは、え~、ウエストより下は何もないんだ」
アダム・ブラウン(オーリ) 「だけど、あなたは分かってるよね」
グレアム・マクタビッシュ 「ああ、だけど彼はいいヤツさ」

05'05"
インタビュアー 「仲間の一人には、顎鬚がありませんね」
ウィリアム・キルシャー(ビフール) 「ああ、ぼくたち全員、それを妬ましく思ってるよ」

ジェームズ・ネスビット 「エイダン・ターナーはセクシーなドワーフだよね。ぼくは実際、彼に顎鬚がないんじゃないかと思ったほどさ。主に鬚を伸ばすほど充分に年をとっていないという理由でね」

グレアム・マクタビッシュ 「彼は魅力的だと思うね。ああいう感じが好みならね」
アダム・ブラウン 「でも、もしニットのカーデガンとミトンが好きなら、ぼくはあなたのものだよ!」

スティーヴン・ハンター 「中つ国にボーイバンドがあるならば、彼は多分ドワーフ界のロビー・ウィリアムズだね」
ジェド・ブロフィー 「じゃあ、きみは?」
スティーヴン・ハンター 「地方巡業マネージャーさ、そう、ボンブールはマネージャーだよ」

ピーター・ハンブルトン(グローイン) 「皆がもっと顎鬚を目にするようになれば、顎鬚は再び大物の証になると思うんだ」
ウィリアム・キルシャー(ビフール) 「そうだね」

オイン 「キスしてくれ!」

05'47"
リチャード・アーミテージ(トーリン) 「ドワーフの言葉クズドゥルを皆で少しばかり学びました。悪態とか閧の声といった、映画で役に立つ種類の言葉を選んで…」

グレアム・マクタビッシュ 「つまり、出番のときは殆ど互いにドワーフ語を話しているわけだよ」
アダム・ブラウン 「いつもね」

ウィリアム・キルシャー 「オーケー、少しやってみよう。ピーターが、ぼくが何て言っているかを当ててくれる筈だ。(クズドゥルを話して)…ピーター?」
ピーター・ハンブルトン 「え?えっと…(笑)」
ウィリアム・キルシャー 「この意味は、"強力なドワーフ"さ」
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R・テイラー インタビュー 「『ホビット』で楽しみなのは、ドワーフの多様性」

2010年04月08日 21:07

WETAのリチャード・テイラー氏が、MTVの電話インタビューに答えて、映画『ホビットの冒険』について語っておりますのでご紹介致します。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

「すみません、とても忙しいのもですから」
と長い待ち時間の後、電話に出たWETAワークショップの大物は言いました。
「新しい映画のための、新たな甲冑デザインの方法についての大きな会議だったのです。いつだってそれは楽しいものですよ」

“新しい映画”というのは、勿論『ホビットの冒険』のことです。この頃、再び中つ国のプランを立てるにあたって、ピーター・ジャクソンと、新シリーズの監督であるギレルモ・デル・トロと並んで座ることに、テイラーは既視感(デジャ‐ヴュ)を覚えると言います。
「それはそうです」と彼は笑いながら言いました。
「しかし、今回はすごいことに、前回と違ってわたしたちには経験があるのです。前回はとても未熟でしたが、今回は少なくとも、以前学んだことについての知識があり、それを充分活かすことが期待出来ます」

「『ホビットの冒険』で素晴らしいことは、ドワーフという種族が物語の最も重要な位置にいることであり、またドワーフたちの集団のユニークさにあります。
物語を通して彼らはビルボと共に旅します。彼らを養い、育て、非常に優れた存在となるよう世話をする機会があるということは、『ロード・オブ・ザ・リング』でギムリという名のドワーフ一人に出来たことより、信じられないほど刺激的なものとなるでしょう。勿論ギムリは驚くべき存在でした。しかし彼はたった一人の(ドワーフの)登場人物でしたから。
わたしたちがドワーフの文化の豊かさを、今度の映画でより高度に展開出来るという考えは、とても素晴らしいことだと思います。異なる大勢のドワーフを通して、彼らの出身地や種族間の文化的な違いを見分けることが出来るのです。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで訪れることのなかった、新たな、そして素晴らしい世界へ観客を誘う沢山の物語の部分があるのです。それは映画に取り組んでいる誰にとっても、非常に刺激に満ちた可能性なのです」

「わたしたちは実際のところ、まだ完全には制作準備(pre-production)期間に入っていません。デザインの段階のままです。しかし、独創性豊かな監督であるギレルモ・デル・トロと、とても熱心なプロデューサーとしてのピーターと働き続けることは素晴らしい機会です」
テイラーは、デル・トロ監督との仕事の展望についてこのように語りました。また、映画の進行が遅れるかもしれないという最近のレポートについては、
「制作準備段階の更に前段階(pre-pre-production)は急ぐ必要のない期間でした。誰にとっても適切なヘッドスペースに戻ることの出来た喜ばしい時期でもありました。スケジュールが動き出せば、それについて誰かと話をする必要が出てくるでしょう。でも、私たちは自らの展望に基づいて動ける、この制作初期の時間を楽しんでいるのです」

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

最近何かと慌しくて、更新が遅れて申し訳ないです。
その間、制作状況に特に大きな動きもなく、配役の発表も(また噂も)ありませんが、細々としたニュースが2~3ありますので、それもおっつけUPしていきますね。また後ほど覗いてやって下さいませ~v

キャスティングに関する2~3のちょっとしたウワサ!

2009年12月05日 11:28

クランクインの遅れや、それに伴う公開の遅れの噂に揺れるトールキンファンサイトですが、そんなRing Geekの気持ちをなだめるように、
「中つ国ファンの皆さん、リラックスして下さい。パニックになる必要はないのですよ」
との書き出しで始まっております EW(Entertainment Weekly).comのブログ、Hollywood Insiderの記事をご紹介致します。それによりますと、

まだ公式なゴーサインが出ていないというジャクソンのコメントに対して、深刻になる必要はありません。
制作側とスタジオ(ニューライン・シネマ、MGMとワーナー・ブラザーズのいずれも)の間には、いかなる反目もありません。これは単に慣習的なものです。完結した「脚本と予算」、これらなしに映画制作者は「ゴーサインが出た」とは思わないものです。
それより、キャスティングのニュースが近いうちに聞けそうです。
ロンドンとロサンゼルスで『ホビットの冒険』のキャスティングディレクター(*監督やプロデューサーが求めている俳優を見つけ出し、その出演交渉をする専門職)が雇われたという知らせを聞いて、町中の俳優エージェントたちは騒然としています。

とのこと。キャスティングの公式発表に期待が高まります!
そして、出演候補者に新しい名前が浮上してきましたよ。
その名はトム・ウェイツ
シンガーソングライターとして有名な彼ですが、俳優としても、他の出演者を完全にくってしまう程圧倒的な存在感がありますよね。最近ではテリー・ギリアム監督の『Dr.パルナサスの鏡』で、タイトルロールの博士と契約を結んだ悪魔を演じております。
こちらのソースは、先月やはりドワーフ役の候補としてブライアン・コックスの名前をあげたAIN'T IT COOL NEWS
何でも、ブライアン・コックスの名をサイトにUPする以前に、彼の名も信頼出来る情報筋から聞いていたとのこと。プロダクション内部で話されている噂に過ぎないと判断したが、かなり真剣に取り沙汰されている名ではある、との但し書き付きではあります。

それから、イギリスの俳優で小説家のスティーヴン・フライもドワーフ役の噂になっておりますね。こちらは既に多くのファンサイトで名前を目にされた方も多いのではないでしょうか。
この噂は、フライ自身のツイッターの11月24日のツィートに端を発しておりまして、『ラブリーボーン』のロイヤルプレミア前のピーター・ジャクソンとフラン・ウォルシュの様子を、「元気そうで機嫌もいいけど、ちょっと時差ボケしている感じかな」と報告しているのです。
彼は『ラブリーボーン』のロイヤルプレミアでのチャリティーイベントを担当しており、何よりジャクソン監督好みの俳優である(by.TORn)こと、また、同監督がリメイクを予定している映画『暁の出撃』のシナリオを執筆する(Source:digital spy)ことなど、何かとPJに近い存在であることからその名が浮上した、といういきさつのようです。

---いつもこの手の噂はどこまでUPしたものかと悩むのですが、この先キャスティング情報をお伝えする上で話が繋がらないのも困りものですので取り上げておりますね。
個人的には、スティーヴン・フライ氏のように、100万超のフォロワーを持つ人物の「つぶやき」が一人歩きしたような噂は、本能的に“引いて”しまうんですよ。自分古い人間っすから(笑)
そんなワケで少しばかり遅れ気味の情報も入り混じっておりますこと、ご寛恕下さいませ~。

【12月6日追記】 ***訂正とお詫び***
5日の更新で、トム・ウェイツを「ドワーフ役候補」と紹介してしまいましたが、どの役になるのかには言及されていないようですね。 And here I was thinking Cox was the coolest guy they could hand an axe to. (ここにおいて私はコックスこそ斧を手渡すことが出来る最もクールな人だと考えていました)という締めの文章を読んで、ウェイツもドワーフ役候補と思い込んでしまいました。申し訳ありません。他国のファンサイトでは、スマウグの声とかスランドゥイル役では?とか様々な推理がなされておりました(^^;
こんなふうに、すっごく基礎的&抜本的な間違いが、今までも、そして今後もしばしばあることと思いますが、“指輪愛”以外のスキルを持ち合わせていない管理人故ご容赦下さいませ。そんな訳で、返す返す記事はソースをご参照下さいね~ m(_ _;)m))ゴメンナサイ~!

デル・トロ監督インタビュー~TORn編~(Part2)

2008年11月03日 00:58

Part2「『ホビットの冒険』は今までで一番大変な映画だよ!」

(~Part1から続く)
アンソニー「実は今日、ゲイリーからあなたが何やら執筆してたと聞いていたんですが、それは『ホビットの冒険』じゃないですか?」
GDT「そう、そう、書いていたよ。カードのセットを、最終的な草稿とアウトラインとに置き換えていたんだ。
僕は3×5のカードに直接シャーピー(*本来商品名ですが、油性ペン全般をこう呼んでいるみたいです)で書いて配置するのが好きなんだ。全てに触感的な感じがするところがね。そうして組み合わせたカードは、1から4まで番号をふった極秘の黒い小さなカードの箱に入れられて、僕と一緒に旅するのさ」
アンソニー「凄い(笑)」
GDT「だけど、僕のやり方に同調してみたら、これはそんなに凄い数じゃないって分かるよ。僕は場面ごとにカードを書くわけじゃない、何というかビート(beat)で書くんだ。それは例えばね、『ガンダルフはどうしてビルボが申し分のない忍びの者だと知っていたのか』とか、『はなれ山の言い伝え:その1』とか、そんなふうにね。全てのシーンを書くんじゃないんだ。こうやって、どんなことでも書いては並べて、最終的には分析のために300枚から900枚のカードを配置することになるね」

アンソニー「へえ・・・!ところで、あなたは先程、6~7ヶ月で作業を終えて予算が組めるようにしたいとおっしゃいましたが、その時間枠を超えたら公式に・・・」
GDT「予算組みはもう少し早く始まるかもしれないね。6ヶ月で正確な材料は出揃っていると思うから」
アンソニー「・・・公式にキャスティングに取り掛かれますね?」
GDT「キャスティングも、もう少し前に開始しなくてはならないだろうね。その為には、衣装やメイク等も大きく関わってくるんだけど」
アンソニー「その件に関してですが、サー・イアン・マッケランとアンディ・サーキスの二人は、(物語の中での)身なりや姿形、映画への参加表明や確かな熱意が広く大衆に知られていますから、今の時点で他の誰とも替えることは出来ないのではありませんか?」
GDT「いや、僕たちは観衆の支持が得られることを望んで、それが世界に広く知れ渡るように本当に努力しているんだ。だけど、ちゃんと脚本が出来上がるまでは、所詮予想を玩んでいるにすぎないからね」
アンソニー「分かります」
GDT「仮に誰かの名を挙げて、物語の中に彼、又は彼女の役を見つけてやれなかったら、どんなに失望させることになるだろう。本当にあっちゃならないことなんだ。そんな資格はないんだからね。そうなってしまったら、どうやって脚本を続けていけばいいんだい?妥協点を探りながら、『ああ、あんなふうに言っちゃったからなぁ、誰それに役をふってやらないと』なんて感じる必要はないんだよ。これは本当に記念碑的な仕事となるんだ。そんなことで負担をかけられたくないだろう?」

アンソニー「それは完全に道理に適っています。
それではシナリオの編成についてですが、連続したイベントとしてとらえていますか?つまり、常にビルボと彼を取巻く登場人物を配置する必要があるように感じているのでしょうか?あるいは、どのキャラクターでもセッティングすることが出来て、同時進行することが可能な、ユニークで興味深いアンサンブルになるのでしょうか?」

GDT「ああ、勿論、ビルボとドワーフたちの間に、そしてビルボとトーリンの間で展開することになるよ。
これは君のキャスティングだとしよう。まず最初の段階で、君はビルボ役を決める。これが土台だ。何故なら物語の中のビルボとトーリンの関係に、沢山のことが繋がっているからなんだ。
ドワーフたちとトーリンが宝の山を一度(ひとたび)発見したなら、トーリンが経験する貪欲と所有への欲望を考慮することは、ビルボというキャラクターを再認識する方法なんだ。知っての通り、先祖の王国の所有権を取り戻したことで、彼らは変わってしまうからね。
そして君は、ビルボに沢山の見せ場がなくちゃダメだと思うだろうね。
大事件がそんなに多いわけじゃないが、少なくともドラマ作法上でのクライマックスは、明らかにスマウグとビルボの対話シーンなんだ。その後の町の破壊よりずっと・・・そう、ずっと重要なんだよ。何故なら、ビルボとスマウグは物語の中で、対立する正反対の性質を象徴するからね。
そしてもう一つの決定的な瞬間は、アーケン石の配達だ。これは最終的にビルボが選択し、そして獲得した不屈の精神と強固な決断力という性格の顕れなんだ。
これらのイベントは巨大で、全てはビルボを中心に展開するんだ。あえて言わせてもらえば、このことは2つの映画にだけじゃなく、5つの映画全てに満遍なく一貫して満ちあふれているテーマなんだよ。
君は、理想的には、原作の頁から自ずと登場人物の配役が浮かび上がってくるまで、発展段階のキャラクターをキャスティングしたくないと思うだろう。でも、最終的にはとても困難な経緯を経て、脚本書きのプロセスを構築しなくちゃならないだろうね。それが終るまで、自分自身も含めて、誰も拘束したくないと思うようになるんだ」
[デル・トロ監督インタビュー~TORn編~(Part2)]の続きを読む

An Unexpected Party で語られたあんなことこんなこと!~Part5~

2008年06月15日 12:50

前回から1週間も間が空いてしまってすみません。
しかも、最初に謝っちゃっておきますが、やっぱり完結してません m(_ _;)m
シゴト追い込み中につき、なかなか腰を落ち着けて翻訳(と言うのもおこがましい出来ですが★)する時間がないものですから。
いつも遊びに来て下さる心優しい皆さま、お待たせしてしまって申し訳ないです。とにかく、続きをご覧下さいませ。

尚、チャット中の飛び込み質問は、その性質上、既に取り上げられた質問や回答と重複するものも多々ありますが、PJ & GDT両監督のコメントが(個人的に)興味深いこともあって、そのまま紹介しております。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

Q「私は、どのようにゴブリンが扱われるか知りたいのです。LotRでは小さなオークのように見えますが、『ホビットの冒険』では、完全に新しいデザインにするのですか?」
GDT「ゴブリンについては、3部作で確立されたデザインから発展させ、特に強化したいと望んでいる分野だよ。ワーグもまた、原作での彼らの役割に合わせて設定し直さなくちゃいけないと思っているんだ。」

Q「私はそれぞれの映画作家が、彼ら独特の映像をスクリーンに展開するのを見るのが楽しみなんです。でも、『ホビットの冒険』2部作は、LotRでピーター・ジャクソン氏が確立した規定に従うために、デル・トロ監督の素晴らしいイマジネーションが制限されることを意味するのでしょうか?」
GDT「既に敷かれた道を辿って歩き回ることは僕の特権だよ。でも僕は、3部作で探検したことのない新しい刺激的な場所へ、あなたを連れて行くと約束しよう。それでもやはり、5本の映画を途切れなく続く交響曲のようにするのが僕たちの意図するところなんだ」

Q「広大な中つ国を表現するために、大規模なマットペインティングや“ビガチュア”(*ミニチュアをもじった造語で「巨大な細密模型」のこと。PJ版LotRファンにはお馴染み(^-^ )を使いますか?それとも、よりシンプルなCGを使う予定ですか?」
GDT「ピーターも僕も、どちらも“古きよき時代”の技術が好きさ。僕はフィジカルなミニチュアを崇拝していて出来る限り利用したいと思っているし、そのことにかなり執着しているんだ。マットペインティングと“ビガチュア”は絶対に使うよ」

Q「ギレルモ監督へ質問です。ピーター、フラン、それにフィリッパが再び脚本に携わるとして、あなたも彼らと一緒に執筆するのですか?」
GDT「そうするつもりだよ。彼らの参加は文化的な創造にとって不可欠なものだからね。僕は彼らをあてにして、中つ国をあてもなくさまよう楽しい数ヶ月間を過ごすつもりなんだ」
PJ「シナリオをグループで共同執筆することは、レノンとマッカートニーのコラボみたいなものだね。時にはグループの中の1~2人が、特定の部分をより多く受け持つし、その逆の場合もある。これは結構うまくいくんだ。互いに等しい影響力を共有することにもなるしね。僕たち4人で興味深い方法で仕事を分割出来て、そして全員が映画創りを手助け出来ることになるんだよ」
[An Unexpected Party で語られたあんなことこんなこと!~Part5~]の続きを読む


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