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MGMスタジオ、破産法適用を申請。アイカーン氏も再建案支持

2010年11月04日 18:08

MGMスタジオは11月3日、ニューヨーク南地区連邦破産裁判所において、連邦倒産法第11章に基づく再建型倒産処理手続きの申請を行いました。

先月29日に締め切られた破産法適用申請の賛否を問う投票で、同社の負債およそ40億ドルの2/3以上を所持する債権者に加え、個人の債券所持者の過半数から賛成票を獲得したMGMは、予定通りスパイグラス・エンターテインメントの共同創業者、ゲイリー・バーバーとロジャー・バーンバウム両氏への経営権移譲を行うこととなりました。

スパイグラスとの合併に強く反対し、賛成票獲得を阻もうとしていた主要債権者の一人、実業家のカール・アイカーン氏は、MGMが再建案を一部変更したことから、一転して同社の再編成計画を支持すると表明するに到りました。
この変更案には、MGMが破産状態から回復した後は同氏を重役に迎えることや、スパイグラスの過去の作品をMGMのライブラリーに統合しないことなどが含まれているとのことです。

破産裁判所への申請によると、MGMスタジオは9月30日現在、26億7000万ドルの資産と57億7000万ドルの債務を抱えていつとのこと。同社は次の15週で最高1億2500万ドルを使用する法廷承認を求めており、『ホビットの冒険』の制作費用がこれに含まれていると考えられています。

MGMは1ヶ月程度で破産裁判所から経営再建計画の承認を得られると予想しており、破産法申請から脱却する際には、およそ5億ドルの資金を調達し、新しい映画やテレビ番組の制作等に充てる計画をしています。
また、事業再生ビジネスの草分けであるゾルフォ・クーパーの創業者で、企業再建のスペシャリストであるスティーヴン・クーパー氏(現MGMの共同最高経営責任者)が、引き続き破産法申請下のMGMの再編にあたることになっています。 【Source:WSJ & Reuters
  
*   *   *   *   *   *   *   *   *   *

2007年12月に映画化の正式発表があってから早や3年になろうとしております。
発表早々、トールキン教授の著作権管理側からの訴訟、続いてニューライン・シネマ経営不振による姉妹会社ワーナー・ブラザーズへの吸収合併。莫大な負債を抱えたMGMの身売り問題が片付かないまま、いつまでたってもGOサインが出ない状況に痺れを切らしたギレルモ・デル・トロ監督が映画から降板。その後はオーストラリアの俳優組合が仕掛けた『ホビット』ボイコット騒動と、それに端を発したロケ地移転騒動は、遂にニュージーランド政府をして国の法律をも変える事態となりました。
そして、最後に残ったMGMスタジオ問題は、今週になって同社が無事に破産法適用申請まで漕ぎ付け、再建案も定まったことで、ここに漸く決着を見ることとなりました。

随分と山越え谷越えしてきたようで、その実漸くスタートラインに立ったばかりの『ホビットの冒険』2部作ですが、もうこれ以上、何も政治的な問題が発生せず、作り手皆が、『ホビット』の世界を表現する上での創造的な悩みだけに没頭出来るよう願ってやみません。
そして、どんな障害にも圧力にもめげず、映画化への意欲を決して失わないサー・ピーター・ジャクソンと(どれだけ強靭な精神力が要ることか…!)プロダクション関係者に、これからもエールを送り続けたいと思っています。
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『ホビットの冒険』今週の動き 【2010年10月24日~30日】

2010年10月31日 18:53

 
10月29日(金) *MGMの債権者に破産法申請適用の賛否を問う投票、圧倒的な賛成多数で締め切られる。
これによりMGMは、連邦倒産法第11章による事前調整型の法的整理を経て、予定通りスパイグラス主導の経営権移譲となる 【Reuters】 【Reuters (update)】

*実業家カール・アイカーン氏、MGM合併における画策について、ライオンズゲートから告訴される。
MGMとライオンズゲートを合併し自らが重職に就き利益を得る為に、虚偽の情報と脅迫的な声明でもって株式公開買付を己に有利なように操作し、ライオンズゲートに多大な損害を与えたとして 【Bloomberg】  【Reuters】

*ニュージーランド国会で、雇用関連法改正法案が賛成66対反対50で可決 【TVNZ】
10月28日(木) *カール・アイカーン氏、5億ドルのMGM社債購入予定の噂。
明日の破産法申請投票締切り直前まで、MGMとスパイグラスの取り引きを妨害の構え 【Reuters】

*ニュージーランド政府がワーナー・ブラザーズに対して『ホビット』ロケ地保持の為に示した雇用関連法改正法案の審議が国会にて始まる。
映画産業に携わる個々の契約者と従業員との区別と、その権利を明確化するのが目的。NZ野党の労働党と緑の党は、この法案は「必要のない政治ゲーム」であり、「ニュージーランド経済と議会主権を脅かす」と反発。審議は翌29日午前に再開 【TVNZ】
10月27日(水) *『ホビット』のロケ地はニュージーランドに決定!
ジョン・キー首相、27日夜に国会議事堂内のシアトレッテ(講演場)にて、『ホビットの冒険』2部作の撮影地をニュージーランドとすることで、ワーナー・ブラザーズとの合意に達したと記者会見にて発表。
「2本の『ホビット』の映画をこの地で制作出来ることは、何千ものニュージーランド国民の職業を保護するだけではなく、再び『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の成功へ続くことになり、必ずやニュージーランドを世界の舞台に知らしめることとなるでしょう」
NZ政府は映画の成功を見込んで、ワーナーに対し映画1本につき750万ドルの追加払い戻しと、宣伝費用1000万ドルの補助を約束。また、新たな雇用法の導入を決定したと発言 【Bloomberg】 【stuff】 【sky NEWS】



*キー首相、『ホビット』ロケ保持の為に、雇用関連法改正を検討。
28日のベトナム訪問の前に再度ワーナー・ブラザーズ幹部と対談予定。今週末にはロケ地についての決定がなされるとの予想 【TVNZ】 【NZ Herald】
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