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PJの長い一日〜『ホビット』撮影最終日のレポートから(後編)

2013年07月30日 23:50

■7月26日 2:00pm -------------------------------------------

大リチャード、中リチャード、そして小リチャード。

午後2時。Fステージで最初のショットが完了して、ちょうど昼休みとなった。気が重くなる数字だ。セットアップ(*カメラや照明の位置交換)はおそらくあと7回か8回あるだろう。サブユニットはKステージへ移動して、昼食後に撮影開始だ。

彼らが昼食に出発した直前に、ぼくはそれぞれ異なるトーリンにポーズをとってくれるように頼んだ。1人はリチャード・アーミティッジで、他の2人はそうじゃない。推理してみてくれ…真ん中の1人はちょっとサイコだね。

将来、皆同じ背丈で映画を作ることを心待ちにしているよ。

今もプレッシャーは続いている。猛烈な早さで進まなくちゃいけない!

■7月26日 4:30pm -------------------------------------------

クリスチャン・リヴァーズ。

現在アンディ・サーキスは“猿”であることに忙しい(*5)ので、アクション・ユニット監督の責務は、クリスチャンが肩代わりすることになった。

1986年にぼくの最初の映画『バッド・テイスト』を仕上げたあと、初めてのファンレターを貰ったんだ。13才の男子生徒で、ドラゴンと魔法使いの絵を送ってくれたんだよ。本当にそれがぼくの最初のファンレターだったから、すぐに返事を書いたものさ。

『ブレインデッド』を作る頃には、この男子生徒は2年歳をとっていて、ぼくのストーリーボード・アーティストとして仲間に加わった。彼はぼくがその後制作した実質全てのストーリーボードを担当し続けて、『キング・コング』ではアニメーション監督となってオスカーを獲得したんだ。彼は現在サブ・ユニットを監督していて、彼自身のプロジェクトを制作しているんだ。

言うまでもなく、これがクリスチャンだ。ファンレターの成果が上がることを証明しよう!次から次へひっきりなしに…と言いたいが、それはしないよ。

クリスチャンは今、ドワーリンとKステージのリアルセットで戦闘シーンの撮影を続けている。彼はぼくたち(メインユニット)と殆ど同じ数のショットを撮って、今日で終わるようにしてくれた。

ぼくたちは第3部のための、トーリンのエキサイティングでショッキングな決闘シーンの撮影について競っている。全ての撮影をトーリンの物語で完了とするんだ。最終カットに相応しいと思うね。
これは明らかに、映画自体の本当に最後の場面じゃない。その場面については、実はおよそ2年前に既に撮影済みなんだ。だけど、夜遅くの作業に活力を与える素晴らしくエモーショナルな材料じゃないか。それはぼくたちの気分を最後まで張り詰めさせておくだろう。

午後4時半、今日はまだこれからだ。

【注5】ゴラム役で、『ホビット』のセカンド・ユニットの監督でもあるアンディ・サーキスは現在、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の続編である『Dawn of the Planet of the Apes』の撮影真最中で、『ホビット』の追加撮影には参加しませんでした。先日開催されたサンディエゴ・コミコンにて、『Dawn of the…』の初スチルがお目見えしていましたね。

■7月26日 7:30pm -------------------------------------------

さようなら、ドワーリン!
非常に素晴らしいグレアム・マクタビッシュは、彼の最後のショットを名誉をもって競ってくれた。

メインユニットとサブユニットは接戦だよ。どちらも残すところ4ショット。あと3時間位かかりそうだ。最初に終わってビールを全部飲むのはどちらのユニットかな?

午後7時30分…ボクシングは進行中だ…。
 

■7月26日 8:15pm -------------------------------------------

  セクシーな映画監督と、まだそれ程セクシーじゃないドワーフ2人。

エイダン(・ターナー)とディーン(・オゴーマン)は、今日最初の出番を獲得した。彼らはランチタイムからずっと根気よく待っていたんだ。サブユニットはあと3ショットだ。

午後8時15分、ラストまで3ショットのメインユニットと並んだよ。

■7月26日 9:00pm(*6) -------------------------------------------

テント。

あと2ショット…多分もう1時間はかかるだろう。
これはもはや家だね。テントはぼくがこの2年半で、他のどこよりも沢山の時間を過ごしてきた場所だから。
ぼくはここを、スクリプターのヴィクトリア(・サリヴァン)と編集のジャベス(・オルセン)、ぼくのアシスタントのセブ(セバスチャン・ミーク)、それにプロデューサーのキャロ(キャロリン・カニンガム)と共有しているんだ。

ヴィクトリアはぼくたちが撮ったもの全てを厳重に見張って、大量のノートをとっている。だから、撮影したどんなカットも、ぼくのコメントも、この先何年経っても簡単にアクセスすることが出来るんだ。更に、彼女は愚かな間違いをうっかり見落とすことがないんだよ。

撮影している期間中にも、ジャベスとぼくは前に撮ったシーンを編集しようと努めている。日中考えなくてはならないことがとても沢山あるとき、それはとても難しいと気付く。それでもぼくたちはそれを試みて、お気に入りのテイクを選んでおくから、編集室で有利なスタートを切ることが出来るんだ。

ぼくが手を差し出せばいつでも、カップ一杯のホットティーをそっと手渡す技能にセブは熟練した。見事に調整された第六感だ。セットで、会議で、山腹で、それに朝3時の寝室だって、いつもお茶が出てくるんだ。

キャロは、全てが時間通りに動くように努め、全ての事態に関して、ぼくが真っ先に頼りにする人間なんだ。とても大きな支えだよ。彼女とは『乙女の祈り』から一緒に働いている。キャロとヴィクトリアはオーストラリア人だ。それはともかく、彼らは殆ど完璧だね。

ぼくの大きな椅子には逸話がある。ぼくはいつも、木とキャンバス生地で出来た小さな“ディレクターズ・チェア”に座っていたんだ。
2000年12月、『ロード・オブ・ザ・リング』撮影中の、まさに最後の週になってハリー・ノールズが訪ねてきたんだ。小さな椅子におさまるには、彼はちょっとばかり規格外だったので、クルーの一人がハリーのために古道具屋で安っぽい古ぼけたアームチェアを買ってきたんだ。

彼が帰って、撮影も終わった後にその椅子を試してみたらとても快適だった。次の作品のとき、キャロはそれを修復して、ぼくにプレゼントしてくれたんだ。それ以来ずっとこの椅子を使っているんだよ。酷い服と絶え間なく出される緑茶の他に、これも幸運のお守りみたいなものだね。

優れたユニットチームのおかげで、テントはいつも設置されていて、毎朝ぼくを待っている。その内側はいつも同じように見えるけれど、ドアからの眺めは日々変わっていくんだ。ぼくは驚くべきセット…川岸、照りつける太陽、土砂降りの雨、山、暗いトンネル、そしてホビット村を眺めたよ。ヴィクトリアとぼくは撮影が開始されたときから、ドアからの眺めの写真を撮るべきだといつも言っていたんだ。それは2日として同じことはなかった…ちょっと混乱したね。次回は多分実行するよ。

今、本当に疲れてきているよ。

【注6】この投稿だけ時間の記載がないので、投稿時間からおよその時刻を割り出しています。


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『ホビット』今月の動き〜 2012年6月 〜

2012年06月30日 23:59

6月28日(木) *SDCC(サンディエゴ・コミコン)における『ホビット 思いがけない冒険』のパネルディスカッションに、ピーター・ジャクソン監督を始め、マーティン・フリーマン他主演クラスの俳優陣の出演をワーナー・ブラザーズが正式発表。
 7月14日(土)ホールHで行われるワーナー・ブラザーズのプレゼン枠に、ピーター・ジャクソン監督とフィリッパ・ボウエン(共同脚本&制作)、第2ユニット監督でゴラム役のアンディ・サーキス、俳優陣ではマーティン・フリーマン(ビルボ役)、イアン・マッケラン(ガンダルフ役)及びリチャード・アーミテージ(トーリン・オーケンシールド役)の出演が決定。
同枠にはWBとレジェンダリー・ピクチャーズ共同制作の『パシフィック・リム』のディスカッションも予定されているので、同作の監督であり『ホビット』の脚本家の一人、ギレルモ・デル・トロの登場も期待されている。 【TORn】
6月23日(土) サンディエゴ・コミコン2012に、マーティン・フリーマン(ビルボ役)とリチャード・アーミテージ(トーリン・オーケンシールド役)出演の噂。
 ウエリントンのオペラハウスで上演されたサー・イアン・マッケランのワンマンショーにて、リー・ペイス(スランドゥイル役)が語ったとのTwitter上の噂。 【TORn】
6月22日(金) *サー・イアン・マッケラン、『ホビット 思いがけない冒険』のワールドプレミアツアーについて語る。
 ハミルトンのクラレンス・セント・シアターでのワンマンショー(クライストチャーチ地震で被害を受けたアイザック・シアター・ロイヤル修復の為のチャリティー公演ツアーの一つ)後のインタビューにて。
『ホビット』撮影は7月中に完了の予定で、来年も若干の追加撮影があるとのこと。11月28日に開催されるワールドプレミアについては、
「勿論参加を望んでいるが、実際にはまだ確かなことは言えないんだ。どんな用意や取決めになっているか分らないからね。ウエリントンが世界初演だが、更にロンドン、ニューヨーク、ベルリン、そして東京でのプレミアが予定されているよ。プレミアツアー全部に参加は出来ないが、どれに参加するか決めなくてはね」 【Stuff.co.nz】
6月21日(木) *ワールドプレミア開催の地ウエリントンの劇場の大半で、48fpsフォーマット上映の設備設置が進行していない現状をドミニオンポスト紙が指摘。 【The Dominion Post】
6月20日(水) *6月22日公開のピクサー新作映画『ブレイブ』上映前に、『ホビット 思いがけない冒険』の第2予告編上映の噂。
 昨年12月20日に公開された第1予告編のG(全年齢)バージョンであり(第1予告編はPG)、第2予告編というよりは実質Ver1.1となる。新たな要素はないものの、子供の視聴を考慮して、喫煙(冒頭のビルボのパイプ)や格闘シーンが除かれる模様。 【TORn(6/20)】 【TORn(6/21)】
  *『ホビット 思いがけない冒険』のDVDは2013年半ばに発売。特典映像にピーター・ジャクソン自身が監督したニュージーランド観光案内が含まれることが明らかに。
 20日午前、クイーンズタウンで行われたニュージーランド・ホリデー・パークス協会の代表者会議にて、NZ政府観光局CEOケビン・ボウラー氏が発表。
「『ホビット』と、それが撮影されたニュージーランドとを、国際的に人々が結びつけて考えるようにしたいのです。わたしたちの調査によれば所謂マニア層だけではなく、非常に広範囲に渡って(映画『ホビット』に対する)高い意識や興味が存在することが分かっています」 【Southland Times】
6月18日(月) *ヨーロッパにおける映画館オーナーのための集会「シネ・ヨーロッパ」が18日から4日間のスケジュールで開催。『ホビット』封切りに合わせた48フレーム/秒フォーマットの上映設備導入についての議論が中心に。
 48fps再生に必要なソフトウェアのアップデートが可能なシステムの導入に多額の費用がかかること(そして、コストを相殺するのにチケット代を値上げしなくてはならないこと)に躊躇する劇場主側に、ヨーロッパ・デジタル・シネマ・フォーラムCEOのディヴィッド・モンクは、デジタル設備導入の成功が上映作品の興行的成功に依存する点を強調し、『ホビット』に続き、ジェームズ・キャメロン監督による『アバター』が3部作として60fpsフォーマットを予定していることなどを挙げて理解を求めた模様。
 なお、現在北米には48fps再生にアップデート可能なバルコ・シリーズと呼ばれる2台のプロジェクターを備えたスクリーンが4000あり、ソニーは『ホビット 思いがけない冒険』封切前には、ハイ・フレーム上映可能な4Kデジタルのプロジェクターを備えたスクリーンが13000になると予測している。 【The Hollywood Reporter】
6月14日(木) *ビリー・コノリー、『ブレイブ』のシドニープレミア会場にて、ダイン2世のデザインについてネタばれ発言。
 「基本的にぼくは(長身な体型がドワーフらしく)幅広に見えるように撮られている。だけど言わせてくれ。このキャラクターは君たちをこれでもかというほど怖がらせるよ。【注意】以下、キャラクターデザインに関する若干のネタばれあります。抵抗のない方だけ反転して読んで下さい)頭はモヒカン刈りでタトゥーを入れているんだ【The West.com.au】
  *『ホビット 思いがけない冒険』予告編第2弾情報公開。
 2分24秒でレイティングは「G」(全年齢)公開日時は不明だが、7月半ばと思われる。 【the Alberta Film Ratings website】
  *『ホビット 思いがけない冒険』公開(2012年12月14日)まで、あと半年となりました。
6月13日(水) *サンディエゴ・コミコン2012にて、ワーナー・ブラザーズは7月14日に『ホビット 思いがけない冒険』及び『マン・オブ・スティール』の3時間のプレゼンテーションを予定。 【AceShowbiz】
  *ビリー・コノリー(ダイン2世役)、7月7日に『ホビット』の撮影終了パーティーの予定と、ピクサー新作『ブレイブ』のシドニープレミア会場にて語る。
 「ピーター・ジャクソンは決して厳しい監督ではないが完璧主義者だ。彼は自分が何を望んでいるかを良く分かっていて、それが得られるまでその件に取り組んでいるんだ。それは高度に専門的で、いつも沢山得るものがある。(ニュージーランドにはどのくらい滞在することになるか分からないが)7月7日の撮影打ち上げパーティーに招待されているから、それまでは居ることになるね」 【MSN.nz】
6月7日(木) *英『Total Film』誌、8月号の特集 “The Future 100” にて、エイダン・ターナー扮するキーリ役についてのネタばれを含むインタビューを掲載。
 「キーリの役どころは原作より拡張されているんだ。【注意!!】以下、映画独自のストーリーに関するネタばれにつき白フォントで記述しています。ネタばれに抵抗のない方のみ反転して読んで下さい)宝物を追うだけじゃなく、キーリはエルフの女性、タウリエルのことも追い続けているんだよ。彼は照準を高く設定し過ぎていると思うかい?ぼくは、キーリが決して二人の間に何も起らないことを分かって(それでも追い続けて)いると思うんだ【TotalFilm】&【RichardArmitageNet】
6月5日(火) *『ホビット 思いがけない冒険』のワールドプレミア初日は11月28日、ニュージーランド ウェリントンのエンバシー・シアターにて開催と決定。
 ピーター・ジャクソン監督のコメント「この都市がわたしたち全ての心の中で特別な位置を占めているとわたしが言うとき、ホビット、ドワーフ、エルフ、そしてオークの仲間たちについても代弁しているのです。『ホビット』を世界へ送り出すのに、全ての旅が始まったここウエリントンで、これら大きなパーティとともに祝うより完璧な方法を思いつくことは出来ないでしょう」 【Fairfax NZ News】【The Hobbit Blog】(公式声明)
  *ピーター・ジャクソン監督のFacebookにて、『ホビット』プロダクションビデオ、第7弾公開。 【facebook】
6月4日(月) *ピーター・ジャクソン監督がThe Queen’s Birthday Honoursの受賞者に選出され、同時にニュージーランドで最高位の勲章であるニュージーランド勲章(ONZ)を受勲することに…!
 「そのような人々の間に数えられることは驚異的な名誉です。ニュージーランドの映画産業に携わる全ての人々に代わってこれを受けたいと思います。ニュージーランドのクルーと素晴らしい俳優たちの独創性、創造力と勇気は、わたしを奮起して決して止むことがありません」とジャクソン監督。 【NZ Herald】

『ホビット』プロダクションダイアリー 第3弾公開

2011年09月05日 02:29

現在、映画『ホビットの冒険』の制作は、9月初旬から始まる第2ブロックの撮影に備えて長期休暇中にあります。
その長い"夏休み"(撮影現場のニュージーランドは冬ですが)の間、我々のような映画公開を待ち侘びる世界中のファンが退屈しないように、ピーター・ジャクソン監督は、プロダクションビデオ第2弾発表からわずか2週間足らずのうちに、その第3弾を彼のフェイスブックにアップしてくれました。

更新大変遅くなりましたが、こちらも邦訳してみましたので宜しければご覧下さい。
毎度翻訳の精度は超アヤシイですが、それでもビデオに登場する面々の豪華さ、エピソードの興味深さは保証付きです。一度ご覧になった方も、第2ブロック撮影のニュースが入ってくる前の復習としてどぞ~!

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   



00'00"
ピーター・ジャクソン(以下PJ) 「やぁ、こんにちは!そしてぼくたちの最新のビデオブログにようこそ。
ぼくはね、今回も最初のブロックの撮影中にあった愉快なことをアンディ・サーキスと話すのがいいと考えたんだけど…あれ、アンディ?アンディ?何処へ行ったんだろう?…なんだこの場所は?ウエリントンじゃないぞ!」

00'34"
PJ 「さて、ぼくはどこにるんだろう?…ここはジェームズ・ボンドが1964年に彼のアストンマーティンをクラッシュさせたところじゃないか!?」 ≪ゴールドフィンガー通り≫

00'47"
PJ 「『007/ロシアより愛をこめて』でレッド・グラント(*ロバート・ショウ演じるスペクターの殺し屋)が殺し屋として訓練を受けたところだ…」 ≪007ステージ≫

01'17"
PJ「ともかく、いずれにしろブログを続けないとね。そこでぼくたちは『ホビットの冒険』のキャストとクルーに、最初の3~4ヶ月の撮影期間中のお気に入りの思い出を話してくれるように頼んでおいたよ。彼らの話を楽しんでくれ。その間にぼくがどこにいるのか確かめに行かなくちゃ!」≪パインウッド・スタジオ≫

01'27" ■ストーン・ストリート・スタジオ/ウエリントン・ニュージーランド
インタビュアー 「最初のブロックで、一番印象に残ったことは何ですか?」
アンツ・ファレル(照明第一助手) 「ぼくにとって一番のお気に入りは、ゴラムの洞穴だね」

01'39" ■撮影3日目:ゴラムの洞穴
ゴラム 「ありゃ何だ、いとしいしと?」

アンツ・ファレル  「ピート(ピーター・ジャクソン)がそれを演出した方法ときたら…舞台を観ているような気分だった。じっと座って、驚くべき連中が成すことをただただ感嘆して見ているような。彼と一緒になってマーティン(・フリーマン)も素晴らしかったよ。本当にクールだった」

ゴラム 「時間切れだよ!」

01'57"
アンディ・サーキス 「ゴラムの意識に戻ろうとしたとき---きみにもう話したかどうか分からないけど---最初しばらくはそのキャラクターの物真似をしているような感じがしていたんだ。妙な感じだったね。つまり、再びそのキャラクターになりきっていくことが」
PJ 「いやいや、とてもクールだったよ」
アンディ・サーキス 「撮影を始める方法としては良かったね」
PJ 「ああ。ただ、マーティンには本当に気の毒なことをしたと思っているんだ。突然ビルボ役に投入されて、まる一週間できみと渡り合うシーンの用意をしなくちゃならかったんだからね。それからずっと激しいやり取りで…すごく怖がらせたんじゃないかな」

ゴラム 「しゃー!してきだこと!肉付きが良くて美味そうだ、ゴラム、ゴラム!」

男性スタッフ 「いい映画になりそうかい?ちゃんとチェックしてくれよ」

02'35"
ダン・ヘナー(プロダクション・デザイナー) 「“何てこった!この映画を撮る日なんてやって来るのか?”そんなふうに感じていた2年の後に…」

02'39" ■撮影11日目:袋小路屋敷
ダン・ヘナー 「ぼくたちには13人のドワーフと1人のホビットがいるけど、同様にやっぱり魔法使いがいたんだね!ある日突然、全てが現実となったんだから!」

スティーヴン・ハンター(ボンブール) 「セットを見たときだね。そりゃ素晴らしかったよ」
ジェド・ブロフィー(ノーリ) 「まったくだね」
スティーヴン・ハンター 「つまり、袋小路屋敷に初めてやってきて、そこを通り抜けて…ぼくたちの撮影初日だった。そうだよな?」
ジェド・ブロフィー 「うん、そうだ」
スティーヴン・ハンター 「勤務初日のことさ。本当に素晴らしかったよ」

02'56"
インタビュアー 「彼らの名前が言えますか?」
イアン・マッケラン(ガンダルフ) 「名前?ドワーフたちのかね?」

ジェド・ブロフィー 「オーリ、ノーリ、ドーリ、ビフール、ボンブ…」

スティーヴン・ハンター 「ビフール、ボンブール、ボフール、オーリ、ノーリ、ドーリ…」

マーク・ハドロー(ドーリ) 「ぼくは決して覚えられないんだ。そりゃ問題だよね。でも、あんなの誰が覚えられるっていうんだい?」

スティーヴン・ハンター 「フィーリだろ、それにキーリ…」
イアン・マッケラン 「…トーリン、それにグローイン、それからオイン。ドワーリンにバーリン。それにビフール、ボフール、そしてボンブール、あと3人は…ドーリ、ノーリ、そしてオーリ…だったと思うんだが。うん、そうだとも」

03'24"
PJ 「13人のドワーフこそが、ぼくが『ホビットの冒険』を恐れ、長い間とても成功するとは思えなかった理由の一つだったんだ。皮肉なことに、それは映画での喜びの一つとなったよ」

03'41"
イアン・マッケラン 「なんという挑戦だろう。つまり、13人の英雄たち、ビルボを含めて14人。原作を読んでいなくても、彼ら全員の区別がつかなくてはいけないんだからね。だけど彼らを見続けていれば、皆それが誰かを知りたくなるだろう。彼らがどうしてこんな態度を取るのか、そして何故この旅に出たのか…」

トーリン 「我らは今こそなさねばならぬ!来い!」

--- --- --- ---

タミー・レーン(特殊メイク部門総括担当) 「最高の思い出は…そうね、ドワーフたちの準備をしていたときかしら。誰もが沢山の樹脂や髪を使って、俳優たちがそれぞれのキャラクターを見つけ出すのを手助けしたのよ」

ジェド・ブロフィー 「WETAを通って、ぼくたちのデザインが出来上がっていくのを見て、“いや実際、ぼくはすごくカッコ良く見えるじゃないか、誰よりも素晴らしい!”って。多分それが最高の日だったよね?」
スティーヴン・ハンター 「えっ?う~ん、そうだっけ?」
ジェド・ブロフィー 「みんな言ったじゃないか。“へぇ、ジェドすごいじゃないか。素晴らしいよ”って」
スティーヴン・ハンター 「ああ、そうだった。そうとも」

04'24"
ジェームズ・ネスビット(ボフール) 「特殊メイクに入る前のドワーフ仲間の一部は、実際酷い容貌なんだが、本当のことを言うと、特殊メイクを施すととても良く見えるんだ。誰のことかって?例えば、すぐ思い浮かぶのはマーク・ハドローかな?」

マーク・ハドロー 「ぼくはここ(顎)に素敵な鬚と、ここには口髭をつけるんだ。驚くほど美しく見えるよ。雑誌の見開きページに載るべきだね」

グレアム・マクタビッシュ(ドワーリン) 「早くからぼくたちが発見したことのひとつは、マーク・ハドローがコスチュームで着飾ることが大好きだってことだ。主にミリタリー系が好きでね。それで、彼の海軍の服一式なんだが、実際奇妙なのは、え~、ウエストより下は何もないんだ」
アダム・ブラウン(オーリ) 「だけど、あなたは分かってるよね」
グレアム・マクタビッシュ 「ああ、だけど彼はいいヤツさ」

05'05"
インタビュアー 「仲間の一人には、顎鬚がありませんね」
ウィリアム・キルシャー(ビフール) 「ああ、ぼくたち全員、それを妬ましく思ってるよ」

ジェームズ・ネスビット 「エイダン・ターナーはセクシーなドワーフだよね。ぼくは実際、彼に顎鬚がないんじゃないかと思ったほどさ。主に鬚を伸ばすほど充分に年をとっていないという理由でね」

グレアム・マクタビッシュ 「彼は魅力的だと思うね。ああいう感じが好みならね」
アダム・ブラウン 「でも、もしニットのカーデガンとミトンが好きなら、ぼくはあなたのものだよ!」

スティーヴン・ハンター 「中つ国にボーイバンドがあるならば、彼は多分ドワーフ界のロビー・ウィリアムズだね」
ジェド・ブロフィー 「じゃあ、きみは?」
スティーヴン・ハンター 「地方巡業マネージャーさ、そう、ボンブールはマネージャーだよ」

ピーター・ハンブルトン(グローイン) 「皆がもっと顎鬚を目にするようになれば、顎鬚は再び大物の証になると思うんだ」
ウィリアム・キルシャー(ビフール) 「そうだね」

オイン 「キスしてくれ!」

05'47"
リチャード・アーミテージ(トーリン) 「ドワーフの言葉クズドゥルを皆で少しばかり学びました。悪態とか閧の声といった、映画で役に立つ種類の言葉を選んで…」

グレアム・マクタビッシュ 「つまり、出番のときは殆ど互いにドワーフ語を話しているわけだよ」
アダム・ブラウン 「いつもね」

ウィリアム・キルシャー 「オーケー、少しやってみよう。ピーターが、ぼくが何て言っているかを当ててくれる筈だ。(クズドゥルを話して)…ピーター?」
ピーター・ハンブルトン 「え?えっと…(笑)」
ウィリアム・キルシャー 「この意味は、"強力なドワーフ"さ」
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ビルボと13人のドワーフ役俳優が集結!ウェリントンで記者会見

2011年02月12日 09:22



『ホビットの冒険』の撮影開始日が正式発表されたことを受けて、ビルボ役のマーティン・フリーマン、それにトーリン役のリチャード・アーミテージを始め13人のドワーフ役俳優たちが一堂に会し、2月11日午前、ウェリントンのパークロードスタジオで記者会見を行いました。 【Source:Dominion Post3News(2/11AM)、NZ Herald3News(2/11PM)、TORnWellington Nz.comStuff(2/12)】

2月3日にウェリントン病院を退院したばかりで“自宅軟禁中”(本人弁)のピーター・ジャクソン監督は、残念ながら欠席となりましたが、司会者が次のような彼の声明を読み上げて会見は始まりました。
「この会見に出席出来ないことをとても残念に思っています。でも、正直言ってこれで良かったのでしょう。ここにいる連中はわたしを激しく笑わせるので、手術の縫い目が破れる危険がありますから」

サー・PJがそう予見したように、会見は終始ジョークが飛び交い、笑い声の絶えない賑やかなものとなりました。
マーティン・フリーマン他13人の俳優たちは、およそ4週間前に既にウェリントン入りしています。彼らは映画のためにスポーツ・ジムに通い、乗馬や殺陣の稽古、それに役柄別の発音練習などを受けており、既に“ファミリー”な間柄になっているようです。

「13の異なった強い個性の集まりだが、それでいてわたしたちはアンサンブルなんだ」
とビフール役のウイリアム・キルシャーとグローイン役のピーター・ハンブルトンは、ドワーフ役の仲間たちについて言いました。
「すごい奴らの集まりだよ。すっかり一つの群れの仲間のように感じているんだ。全員が癖のある連中だが、皆仲良くやっているよ」
オイン役のジョン・カレンも、彼らの一体感はドワーフ役の俳優にとどまらないと言いました。
「一緒にいるとき、わたしたちはグループなんだよ。一つの存在というかね。それはわたしたち役者に限ったことではなくて、クルー全てに言えることなんだ。この映画に取り組んでいる何百人もの人々に会ったけれど、一人として“ぼんくら”はいなかったね。マーク・ハドロー(ドーリ役)を除いてね」

また、ハンサムな顔にひげと髪とを長く伸ばし、既にドワーフ然とした容貌になっているキーリ役のエイダン・ターナーは、13人のドワーフたち一人ひとりが個性的で異なった容貌となるように、顔ひげのボリュームまで調節中だと語りました。
既にLotR3部作で樹脂による特殊メイクを体験しているノーリ役のジェド・ブロフィーは、
「顔ひげはチェック中で、顎ひげは今日出来上がってきたんだ。おかげでそれぞれ見分けがつくようになったよ。やっとぼくらしくなれて嬉しいね。あとは死なずにこの映画を乗り切ることが出来るよう望んでいるよ。ああ、恐ろしい!」と、かつてギムリ役のジョン=リス・ディヴィスを悩ませたドワーフの特殊メイクについて冗談めかして言いました。

そして、映画化発表からクランクインまで3年以上かかり、スタジオの財政難や俳優協会のボイコット運動など様々な問題に悩まされた『ホビットの冒険』には、“指輪の呪い”がつきまとっているのではないかとの、記者団からのいささか意地悪な質問に対しては、
「いいや!おかげで大量のラテックスをまだ身につけなくてすむから、これからいくつかの週末を楽しむことが出来るしね!」とドワーフ役の面々。マーティン・フリーマンに到っては、
「それに由来する(いささか滑稽な)ある種の不運が付きまとったけれど、ぼくたちはそれについては楽観視しているんだ。2015年過ぎにはただちに撮影にとりかかれるよ。ぼくたちはここにいて、準備万端だからね」
とちょっぴりキツいジョークを飛ばしておりました。

さて、主役を務めるフリーマンは、ビルボ役のオーディションテープを送ったものの、BBCのTVシリーズ『シャーロック』とのスケジュールが重なって出演できないことを、大変危惧したと記者たちに語りました。
また、ビルボ役を生涯一度の大役と考えていおり、出演が叶ったことを「大いに喜んでいる」とも言っています。
LotR3部作でイアン・ホルムが演じたビルボ・バギンズというキャラクターを、今度は自分が演じることについては、
「勿論、サー・イアン・ホルムが映画で成し遂げたことを見ているよ。ぼくは彼の演技をよく見て、だけど一方でそれを忘れる必要があるんだ。彼が彼の声と動きとで成したことを見た上で---自画自賛も、心にもない謙遜な言葉も言うつもりはないから---ぼくはかなり彼とマッチしていると思うんだ。ぼくは彼を真似て理解すると共に、ぼく自身であらねばならないんだ」と語りました。

またフリーマンはサー・ピーター・ジャクソンを賞賛して、
「彼はクロイソス(*リュディア王国の最後の王)のように裕福で、沢山のオスカーを受賞しているにも拘らず、すごく“普通”なんだよ。ぼくが言いたいのは、ヒップでもクールでもなくて、仰々しくまっとうであることを演じている人間とは対照的に、気さくで普通の感覚、普通の好みをしてるってことさ。
PJはスターじゃなくて専門家なんだ。もし12歳の彼を知っていたとしたら、基本的に彼は今も同じで、熱心家だという感じがすると思うな。このプロダクションに愚か者はいないし、そんな人間がトップであるのを望む者もいないんだよ」

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

こうして、いずれ劣らぬ実力派揃いの13人のドワーフ役俳優全員が顔を揃えると、何とも壮観なものですね。(記者会見のフルムービーは3Newsで、また音声ファイルはTORnで視聴出来ます)
機関銃のように喋りまくる陽気なジェームズ・ネスビット(ボフール役)とウイリアム・キルシャー。若いのに思慮深げなロバート・カジンスキー(フィーリ役)や、辛辣なジョークを飛ばすシニカルなジョン・カレン。今をときめく人気スターなのに意外と口数少なく、たまに話す一言が厳粛なイメージのリチャード・アーミテージ etc...。
そして、小説の中のビルボその人のように、ウィットに富んだ語り口で聴衆を魅了するマーティン・フリーマン。スクリーンでの彼らパーティのやり取りが目に浮かぶような、興味深い会見でありました。

ビルボ役にマーティン・フリーマン決定!!PJ 『ホビット』キャストを一部発表!

2010年10月24日 19:57

さて、既に皆さま国内外の映画ニュース等でご存知のこととは思いますが、主役のビルボ・バギンズ役を始めとする『ホビットの冒険』の一部主要キャストが遂に発表されました…!!

10月21日(現地時間)、ニューライン・シネマの社長兼最高執行責任者トビー・エメリッヒ、ワーナー・ブラザーズの社長兼最高執行責任者アラン・ホーン、それにMGMの共同最高経営責任者スティーヴン・クーパーと我らがサー・ピーター・ジャクソンの4人の連名で、キャストの公式発表がありました。今回明らかになった配役と、出演者の略歴は次の通りです。

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■ビルボ・バギンズ
マーティン・フリーマン(Martin John C. Freeman)
1971年9月8日生(39歳) イングランド・ハンプシャー出身
〔出演作〕『ラブ・アクチュアリー』(2003)、『 銀河ヒッチハイク・ガイド』(2005) 、『レンブラントの夜警 』(2007)、『恋愛上手になるために』(2007)他


*最近ではBBCのミニTVシリーズ『シャーロック』(2010年7月~)で、21世紀のロンドンに舞台を置き換えた“名探偵ホームズ”の相棒ワトソン博士を好演。来年撮影となる第2シーズンへの出演契約を既に終えていたため『ホビット』への出演を危ぶまれていましたが、ジャクソン監督は映画化決定前から「彼こそビルボだ!」と心に決めていた本命中の本命の獲得に成功した模様です。等身大の人物像の中に、おかしさがにじみ出る役に定評がある(Wikipediaより)彼ですが、BBCの歴史ドラマ『Charles II:The Power & the Passion』(2003)におけるシャフツベリー卿など、シリアスな演技も難なくこなす個性派俳優です。

■トーリン・オーケンシールド
リチャード・アーミテージ(Richard Crispin Armitage)
1971年8月22日生(39歳) イングランド・レスター出身
〔出演作〕『North & South(TV)』(2004)、『 ロビンフッド(TV)』(2006-2009) 他


*BBCの歴史ドラマ『North & South』でロマンチックな主人公ジョン・ソーントンを演じ、イギリス中の女性を虜にしたアーミテージ。同じくBBCのTVシリーズ『ロビンフッド』では悪名高きギズボーンのガイを演じたものの、主人公の人気をすっかりくってしまったという黒髪で青い瞳、身長188cmのハンサムな人気俳優です。LotRファンによるキャスティング予想では、常にバルドやスランドゥイル役に挙がっていた“エルフ顔”(>主観)の彼を、誇り高く辛辣で、百戦錬磨のドワーフ戦士に選んだPJのセンスに期待大です。

■キーリ
エイダン・ターナー(Aidan Turner)
1983年6月19日生(27歳)アイルランド出身
〔出演作〕『Desperate Romantics (TV)』(2009)、『 Being Human(TV)』(2009~) 他


*吸血鬼と狼男、それにゴーストの3人がハウスシェアして、人間社会に解け込もうと奮闘するホラーコメディ『Being Human』で、吸血鬼のJohn Mitchellを演じて人気急上昇中のターナー、短編を含め3本の映画への出演経験もある若手俳優です。

■フィーリ
ロバート(ロブ)・カジンスキー(Robert Kazinsky)
1983年11月18日生(26歳) イングランド・サセックス州カックフィールド出身
〔出演作〕『Dream Team(TV)』(2005-2006) 、『EastEnders(TV)』(2006-2009)他


*地元学校在学中に演劇に目覚め、18歳でギルフォード演劇学校で奨学金を獲得し本格的に演技の勉強をした後、数々の舞台で活躍。BBCのTVシリーズ『Dream Team』のキャスパー・ローズ役、『EastEnders』のショーン・スレーター役を演じたことで、イギリス中にその名を知られるようになりました。その演技力には定評があり、現在イギリスで最も活躍が期待されている若手実力派俳優の一人です。

■ドワーリン
グレアム・マクタビッシュ(Graham McTavish)
1961年生(49歳) スコットランド・グラスゴー出身
〔出演作〕『宇宙船レッド・ドワーフ号(TV)』(1999) 、『プリズン・ブレイク(TV)』(2005-2009)、『ジキル(TV)』(2007)、『ランボー最後の戦場』(2008)、『24』(2010)他


*イギリスのTVシリーズを中心に活躍するベテラン名脇役です。『宇宙船レッド・ドワーフ号』のWarden Ackerman役を始め、『プリズン・ブレイク』、『ジキル』、『LOST』、『24』等、日本でもお馴染みの英米のTVドラマに数多く出演しています。また、『ランボー最後の戦場』ではSAS出身の非情な戦士ルイスを好演し、観客に強烈な印象を残しました。
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