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『ホビット』プロダクションダイアリー 第2弾公開

2011年07月11日 06:52

7月8日、ピーター・ジャクソン監督は自身のフェイスブック上で、『ホビットの冒険』のプロダクションビデオ、その第2弾をアップしました。
10分を越えるそのムービーには、ウエリントンのストーン・ストリート・スタジオで行われていた撮影の第1ブロック終了の様子から、第2ブロックの撮影を前に行われたニュージーランド南島でのロケハンの様子が紹介されています。
毎度お粗末な意訳で恐縮ですが、全編の台詞を書き出してみましたのでご覧下さいませ。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   



00'00" 第1ブロック撮影最終日。ストーン・ストリート・スタジオ、Kステージ

メインユニット
ピーター・ジャクソン(以下PJ) 「空は暗くなって…そこで炎だ!はい、カット。素晴らしい!いいね、すごくいいよ。
みんな、素晴らしい第1ブロックを本当にありがとう!素敵な休暇を過ごしてくれ。充分に休んでから、またここで会おう」

セカンドユニット
アンディ・サーキス(以下AS) 「よし!それだ。
セカンドユニット(第2班)の紳士淑女の皆さん、これにて第1ブロックの撮影は終了です!」

00'40" その少し後 
AS 「えっと、袋小路屋敷にもう少しだけ用事があるんだ…こんにちは。」
PJ 「やぁ、入ってくれ、アンディ」
AS 「やぁ、ピート。良ければここでちょっと撮りたいんだけど、構わないかな?」
PJ 「どうしたんだい?ああ、ビデオブログに上げる分の撮影だね?」
AS 「うん、そうなんだ」
PJ 「そうだね、第1ブロックの撮影も終わったことだし…いずれにしろ、最初のビデオをブログにUPしたきりだったから、ちょうど皆に挨拶したかったところだよ。撮影が始ったとき以来だから、遙か昔に感じられるね」
AS 「う~ん…」
PJ 「ゴラムを撮った最初の週の映像を見てみようじゃないか」

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ゴラムに扮したアンディ 「もしそいつが負けたなら、愛しいしと。わしらそいつを食っちまうよ!」

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PJ 「この頃の君は、まだ第2ユニットの監督じゃなくて、昔ながらの俳優だったね」
AS 「今じゃぼくは、ダークサイドを踏み越えてしまったよ」
PJ 「君はもっとダークサイドを知ることになるよ」
AS 「いやぁ、疲れた!本当に疲れたよ!」

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PJ 「全て君に任せたからね」
AS 「え?ああ、了解」
PJ 「善戦を祈るよ」
AS 「ああ、うん、勿論…」

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AS 「君がこれをどうやってこなすのか見当もつかないよ!」
PJ 「疲れるだろう?ぼくはいつも、最初の2~3日が終了する頃にもうヘトヘトだって皆に言うけど、結局終わるまでずっと疲労困憊したままなんだ。
『ホビットの冒険』は254日間の撮影期間があるけど、これを3ブロックに分けたのはとても上手いやり方だと思っているんだ。撮影したフィルムを編集しなくちゃならないし、視覚効果のショットをCGIのスタッフに渡さなくちゃいけない。それから脚本の修正に本当に集中することが出来るからね。だからこれは、こういった大作映画を撮るときには、とても洗練された方法なんだよ」
AS 「この映画のスケールならではだね。54日経過して“撮影終了まであと200日”と書かれたTシャツを配られたときまで、これがどんなに大作か分かってなかったよ。君も明日これを着てセットに来てくれ」
PJ 「必ずしも士気向上に役立つとは思えなかったなぁ。どこへいっても皆の背中に“あと200日”とあるから、ぼくなんかランチの前に早々に疲れちゃったよ『何てこった』ってね(笑)」

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2'25"
リズ・タン(第2班チーフ助監督) 「皆さん、朗報です。第1ブロックは終了しました。第2ブロックの初日は9月5日月曜日……」

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質問の声 「休暇をどう過ごされますか?」

ピーター・ハンブルトン(グローイン) 「美しい妻のアイリーンと、ニュージーランドの南島で過ごすよ」
ウィリアム・キルシャー(ビフール) 「美しくて、素晴らしい妻のニコールと、ひたすら家事に励むよ」

イアン・マッケラン(ガンダルフ) 「今これを話しているすぐ後に、長旅でロンドンに発つよ。エドゥアルド・デ・フィリッポの舞台の制作にすぐ入るからね」

ジェームズ・ネスビット(ボフール) 「アメリカのペブルビーチで1週間ゴルフをするつもりなんだ」

ジェド・ブロフィー(ノーリ) 「休暇から戻ったとき、メイクのスタッフが興奮するくらい日焼けするつもりさ」

リチャード・アーミテージ(トーリン・オーケンシールド) 「4週間、ゆっくり休みます」

ジョージ・サリバ(スタント) 「ほんの少しの朝寝坊、お気に入りの趣味」

マーク・ハドロー(ドーリ) 「まず、長女に会うためにオーストラリアへ行くよ」

ビクトリア・ベイノン(エキストラ・キャスティング・ディレクター) 「マラソンするわ!」

マット・ゴードン(ロケーション・マネージャー) 「ちょっとサイケなスライジ・ロックのアルバムを出したいと思ってるんだ」

アン・マスクレイ(衣装デザイナー) 「生地を探して、ロンドンで買物ね」

コナン・スティーヴンズ(アゾク) 「明日タイに帰るよ!」

シルヴェスター・マッコイ(ラダガスト) 「バルセロナだよ。スペインの『ドクター・フー』ファンに会いにね」

アンツ・ファレル(照明第一助手) 「パリ旅行11日間!」

リズ・タン(第2班チーフ助監督) 「ロンドンとパリで友達に会うの」

タミー・レーン(特殊メイク部門総括担当) 「マンハッタン・ビーチよ。そこが一番空港に近い海辺だから」

ブルーノ・デュボワ(第2班第2助監督)「かれこれ3年間故郷のベルギーへ帰ってないから、ママが家で鞭を鳴らして待ってるんだ」

タミー・レーン(続き) 「…それから、苦労して稼いだ現金を使い果たしにヴェガスへ行くのよ」

マーク・ハドロー(続き) 「…そして泳いで、ゴルフ三昧さ」

ピーター・キング(メイク&ヘアデザイナー) 「多分、少し飲んで、少し休んで…」

コナン・スティーヴンズ(続き) 「帰ったら仲間と酒を飲むんだ。でも、悪い評判がたつようなことにはならないよ。ぼくのことを良く分かってくれている連中ばかりだからね。」

ジェームズ・ネスビット(続き) 「…それから家族と会って、仲間の何人かと会うために、アイルランドのベルファストに帰って静かでささやかな週末を過ごすんだ」

ピーター・キング(続き) 「…少なくとも3週間は、誰とも電話したくないな」

レッグ・ガーサイド(照明) 「すっかりリフレッシュして、次の撮影に備えたいね」

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04'11"
質問する声「アンディ、あなたはどんな休日を過ごしますか?」

AS 「そうだね、ぼくは多分、家族とほんの短い休暇をとるために家に帰るよ。それから、本当にあっとという間に戻ってくると思うね」
PJ 「君が最初のブロックを終了した時点に到達していて、もう殆ど休みにあるってのは奇妙な感じだね。でもそれは、ぼくが月曜の朝に編集室で編集作業をするからってことじゃなく、アラン(・リー)とジョン(・ハウ)、それにダン(・ヘナー)たち第2ブロックのデザインチームと、リチャード・テイラーが造る全てに関して打ち合わせをしなくちゃいけないからなんだ。
そう、いくつかの点でぼくはプレ・プロダクション(*制作準備期間)の段階に再び戻っているけど、しかし編集に取りかかっているからポスト・プロダクション(*撮影終了後から作品完成までの作業工程全般)中でもあるわけだ。加えて映画も撮影中だから、今まさにプロダクション(*制作)中でもあるんだよね。つまり、プレ・プロダクション、プロダクション、ポスト・プロダクションが全部同時に起こってるようなものなのさ。頭がおかしくなりそうさ。だけど、そのいずれも始める前に、明日の朝飛行機で南島へ飛んで、ロケハンに行かなくちゃならないんだよ」
AS 「いい写真を撮ってきてくれ」
PJ 「そうするよ。いい写真を撮ろう」

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『ホビットの冒険』リハーサル開始!~サー・イアン・マッケランの日記Blogから

2011年03月20日 23:51

更新の間が開いてしまって申し訳ありません。
クランクインを目前に控えたキャストやスタッフたちのニュージーランドでの日常を、ガンダルフ役のサー・イアン・マッケランが、氏の日記Blogに書き綴っています。その中から、映画の進行に関する記事を選んで紹介させて頂きますね。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   

■2011年3月4日 : ピーター・ジャクソンのこと

大きな腹部手術から回復したばかりの人間にしては、ピーターはとても元気そうだ。
ケルビム天使のような丸ぽちゃなPJじゃなくて、ちゃんとスリムなラインを維持しているのが驚きだね。
最初に出会った頃を覚えているが、彼はいつもディレクターズ・チェアの脇に魅惑的な菓子--アメリカ人には“candy”、ニュージーランド人には“lolly”と呼ばれる飴の類--を入れたボールを置いていたものさ。

彼の瞳はより暗く、決然として、意味深だ。
ピーターは手術の傷跡をわたしに見せて、彼の急病がプロダクションに余分な数週間の準備期間を与えたことで、仕事に取りかかりたくてうずうずしていて、今にも駆け出さんばかりだと言っていたよ。

彼は、わたしたちが来週にも脚本を徹底的に読み込んで、話し合いを始めるべきだと提案した。一方、彼は私にドワーフたちのメイクの準備用デザイン画を見せてくれたよ。
それは各々の顔がしっかり分かって、それでいてちゃんとドワーフの風貌なんだ。たっぷりの髪と三つ編みと、そしていくらかの宝石。ギムリの祖先を初めて垣間見た気がしたね。


■2011年3月8日 : 3Dのビルボを見る

わたしは、ストーン・ストリートのオフィスに古い友人を訪ねた。
そこで、すぐ角を曲がったところの常設ブルースクリーンで、ビルボの格好がすっかり出来上がったマーティン・フリーマンが、3Dカメラの前で衣装テストをしていると聞いたんだよ。
確かに彼はそこにいた。カメラは殆ど気にせず、カメラマンの要求に応じてあちこち歩き回っていたよ。
マーティンは即興でホビットの足つきをやってみせて、前に後ろにそっと歩いた。そして、大きくて毛深いホビットの足、とがった耳とほんの少しつき出たお腹を試していた。

テントの日陰の下で、ひさし帽を被ったアンドリュー・レスニーは、3Dデジタルで記録する素晴らしいカメラの2個のレンズを遠隔操作していた。
彼の手元の画面はお馴染みの2D映像を映し出していたが、ディレクターズ・チェアの上の大きなカラー画面には、スクリーン上のぼやけた輪郭をの高解像度で精密な3D効果に変えるスパイグラスによって、映画に登場するのと同じだけ完全で不思議な3D映像が映し出されていたよ。

同時に存在する3人のビルボ--スクリーン上の2人のビルボと、向こうで演じている俳優--本物はどれだろう?
マーティン・フリーマンはあっという間に、彼自身と同じように本物の、現実味のある登場人物に変わってしまったんだ。


■2011年3月17日 : 初めてのリハーサル

今日、わたしは様々な名前で呼ばれる同じ一つの場所にいた。
1872年にミラマー、すなわち“海を見よ(Behold the Sea)”と改名されるまでは、マオリ族がハタイタイと呼んだ平坦な土地だ。そこは本当に海の近くなんだよ。

わたしは現在では軽工業が盛んな、郊外の中心地にあるストーン・ストリート・スタジオにいたんだ。
実際、ここはかつて古い塗料工場だったことを、10年前『ロード・オブ・ザ・リング』のメインスタジオだった頃から知っていたがね。今、この中には寝室と食料庫を含む袋小路屋敷の新しいセットがあるんだ。

わたしもまたホビット村で、ドワーフたちと、不承不承彼らのホストとなったビルボと共に半円になった。
ピーター・ジャクソンが、フラン・ウォルシュとフィリッパ・ボウエンと共に、これまでの脚本についてわたしたちのコメントを求めた、キャストによる初の共同リハーサルだ。
これこそ、俳優が得られる至福に程近いものだね。心底わたしたち俳優の助力を求めている3人のオスカー受賞の脚本家たちと顔を合わせているのだからね。

そして、コーヒーテーブルの上にはスナックの山--新鮮な果物とニュージーランド産チーズ、それにミンティー(*オーストラリアやニュージーランドでメジャーなミント味のソフトキャンディ)があった。
もっとも、2人のキャストは四旬節の間はデザート絶ちを宣言したがね。わたしのことじゃないよ。ランチで出されたサワークリームと小麦粉抜きのチョコレートケーキを平らげるのに、いくらもかからなかったのだからね。

  *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   
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