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『ホビット』今月の動き〜 2013年9月〜

2013年09月30日 23:59

9月30日(月) *『ホビット 竜に奪われた王国』新予告編、10月1日デビューと公式発表。
 闇の森のビルボとドワーフたちのバナーポスターも公開!
予告編の公開は、日本時間では10月1日22時となります。 【Twitter(The Hobbit)】 【facebook(tThe Hobbit)】
9月28日(土) *『ホビット 竜に奪われた王国』2014カレンダーより、新しいスチル4枚流出。
 
 
  右上のスチルの真ん中に写っている人物には、「このドワーフ誰?」「ノーリじゃない?」「ダインかも!」とTwitter上で様々な意見が交わされましたが、ジェド・ブロフィー本人のツイートで、(おそらく樽での川下りのせいで)すっかり様相の変わったノーリと判明しました。こんな遣り取りをリアルタイムで目の当たりにしていると、すごい時代になったものだとしみじみ思います。 【RichardArmitageNet】 【The Hobbit: The Desolation of Smaug 2014 Calendar】
9月27日(金) *Alberta Film Ratings、『ホビット 竜に奪われた王国』第2予告編の情報掲載。
 Alberta Film Ratingsに『竜に奪われた王国』の第2予告編の詳細がUPされました。それによりますと、予告編の長さは2分23秒、レーティングは第1予告編同様、保護者による手引きを必要とする「PG」になります。
ちなみに、Alberta Film Ratingsとは、カナダのアルバータ州における映画のレーティング機構ですが、審査済みリストに登場した予告編の殆どは近日中に劇場公開となるので、新しい予告編の公開時期を占うにはもってこいなのです(勿論北米で公開予定の作品に限られますが)10月初旬に登場と噂の第2予告編ですが、週明け早々にも公開されるかもしれません。 【Alberta Film Ratings】

9月26日(木) *EMPIRE誌、ビルボの新しいスチルを掲載。
 ビルボが座っているのは木造家屋の中のように見えますが、毛布のようなものを被っているのは、湖の町に到着直後なのでしょうか。 【Empire】

9月25日(水) *『竜に奪われた王国』オリジナルサウンドトラック、12月10日発売の噂。
 『思いがけない冒険』と同じ Watertower から12月10日発売予定とのことです。
現時点では詳細は不明ですが、同レーベルから$13.98(≒ ¥1,374 ASIN: B00FFT182K)と$24.98(≒¥2,455 ASIN: B00FFT1BJ0)の2バージョンが確認されていますので、第1部同様、通常版と特別阪の発売が予定されているのかもしれません。 【ACESHOWBIZ】
9月23日(月) *『竜に奪われた王国』第2予告編、10月初旬公開の噂。
 ロシアのトールキンファンサイトHenneth Annunは、地元の配給会社からの情報として、『ホビット 竜に奪われた王国』の新予告編は既にロシア語字幕を入れたり色補正をする作業に入っており、10月初旬には公開されるだろうと伝えています。 【Henneth Annun】
9月22日(日)
*ジェームズ・ネスビット、娘たちがバルドの子供役で『ホビット』出演と語る。
 ボフール役を務めるジェームズ・ネスビットは9月22日、リリック劇場で開催された、メアリー・ピーターズ・トラスト(北アイルランドの若いアスリートを援助する慈善事業団体)を支援するためのセッションに、友人のジャーナリスト、マーク・カラザースと共に登場しました。舞台には俳優のコンリース・ヒルと、『ホビット』でバルドを演じるルーク・エヴァンズも加わり、ジェームズとルークは観客にデュエットも披露しました。
ジェームズはここで『ホビット』の話題に触れ、彼の2人の娘がバルドの子供たちを演じると話したとのこと。映画の設定では、バルドにはジョン・ベル演じる息子のバインの他に、シグリッドとティルダという名の娘たちがいることになっています。この2人をジェームズのお嬢さんたちが演じたようです。 【Candid Chaos】

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PJの長い一日〜『ホビット』撮影最終日のレポートから(後編)

2013年07月30日 23:50

■7月26日 2:00pm -------------------------------------------

大リチャード、中リチャード、そして小リチャード。

午後2時。Fステージで最初のショットが完了して、ちょうど昼休みとなった。気が重くなる数字だ。セットアップ(*カメラや照明の位置交換)はおそらくあと7回か8回あるだろう。サブユニットはKステージへ移動して、昼食後に撮影開始だ。

彼らが昼食に出発した直前に、ぼくはそれぞれ異なるトーリンにポーズをとってくれるように頼んだ。1人はリチャード・アーミティッジで、他の2人はそうじゃない。推理してみてくれ…真ん中の1人はちょっとサイコだね。

将来、皆同じ背丈で映画を作ることを心待ちにしているよ。

今もプレッシャーは続いている。猛烈な早さで進まなくちゃいけない!

■7月26日 4:30pm -------------------------------------------

クリスチャン・リヴァーズ。

現在アンディ・サーキスは“猿”であることに忙しい(*5)ので、アクション・ユニット監督の責務は、クリスチャンが肩代わりすることになった。

1986年にぼくの最初の映画『バッド・テイスト』を仕上げたあと、初めてのファンレターを貰ったんだ。13才の男子生徒で、ドラゴンと魔法使いの絵を送ってくれたんだよ。本当にそれがぼくの最初のファンレターだったから、すぐに返事を書いたものさ。

『ブレインデッド』を作る頃には、この男子生徒は2年歳をとっていて、ぼくのストーリーボード・アーティストとして仲間に加わった。彼はぼくがその後制作した実質全てのストーリーボードを担当し続けて、『キング・コング』ではアニメーション監督となってオスカーを獲得したんだ。彼は現在サブ・ユニットを監督していて、彼自身のプロジェクトを制作しているんだ。

言うまでもなく、これがクリスチャンだ。ファンレターの成果が上がることを証明しよう!次から次へひっきりなしに…と言いたいが、それはしないよ。

クリスチャンは今、ドワーリンとKステージのリアルセットで戦闘シーンの撮影を続けている。彼はぼくたち(メインユニット)と殆ど同じ数のショットを撮って、今日で終わるようにしてくれた。

ぼくたちは第3部のための、トーリンのエキサイティングでショッキングな決闘シーンの撮影について競っている。全ての撮影をトーリンの物語で完了とするんだ。最終カットに相応しいと思うね。
これは明らかに、映画自体の本当に最後の場面じゃない。その場面については、実はおよそ2年前に既に撮影済みなんだ。だけど、夜遅くの作業に活力を与える素晴らしくエモーショナルな材料じゃないか。それはぼくたちの気分を最後まで張り詰めさせておくだろう。

午後4時半、今日はまだこれからだ。

【注5】ゴラム役で、『ホビット』のセカンド・ユニットの監督でもあるアンディ・サーキスは現在、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の続編である『Dawn of the Planet of the Apes』の撮影真最中で、『ホビット』の追加撮影には参加しませんでした。先日開催されたサンディエゴ・コミコンにて、『Dawn of the…』の初スチルがお目見えしていましたね。

■7月26日 7:30pm -------------------------------------------

さようなら、ドワーリン!
非常に素晴らしいグレアム・マクタビッシュは、彼の最後のショットを名誉をもって競ってくれた。

メインユニットとサブユニットは接戦だよ。どちらも残すところ4ショット。あと3時間位かかりそうだ。最初に終わってビールを全部飲むのはどちらのユニットかな?

午後7時30分…ボクシングは進行中だ…。
 

■7月26日 8:15pm -------------------------------------------

  セクシーな映画監督と、まだそれ程セクシーじゃないドワーフ2人。

エイダン(・ターナー)とディーン(・オゴーマン)は、今日最初の出番を獲得した。彼らはランチタイムからずっと根気よく待っていたんだ。サブユニットはあと3ショットだ。

午後8時15分、ラストまで3ショットのメインユニットと並んだよ。

■7月26日 9:00pm(*6) -------------------------------------------

テント。

あと2ショット…多分もう1時間はかかるだろう。
これはもはや家だね。テントはぼくがこの2年半で、他のどこよりも沢山の時間を過ごしてきた場所だから。
ぼくはここを、スクリプターのヴィクトリア(・サリヴァン)と編集のジャベス(・オルセン)、ぼくのアシスタントのセブ(セバスチャン・ミーク)、それにプロデューサーのキャロ(キャロリン・カニンガム)と共有しているんだ。

ヴィクトリアはぼくたちが撮ったもの全てを厳重に見張って、大量のノートをとっている。だから、撮影したどんなカットも、ぼくのコメントも、この先何年経っても簡単にアクセスすることが出来るんだ。更に、彼女は愚かな間違いをうっかり見落とすことがないんだよ。

撮影している期間中にも、ジャベスとぼくは前に撮ったシーンを編集しようと努めている。日中考えなくてはならないことがとても沢山あるとき、それはとても難しいと気付く。それでもぼくたちはそれを試みて、お気に入りのテイクを選んでおくから、編集室で有利なスタートを切ることが出来るんだ。

ぼくが手を差し出せばいつでも、カップ一杯のホットティーをそっと手渡す技能にセブは熟練した。見事に調整された第六感だ。セットで、会議で、山腹で、それに朝3時の寝室だって、いつもお茶が出てくるんだ。

キャロは、全てが時間通りに動くように努め、全ての事態に関して、ぼくが真っ先に頼りにする人間なんだ。とても大きな支えだよ。彼女とは『乙女の祈り』から一緒に働いている。キャロとヴィクトリアはオーストラリア人だ。それはともかく、彼らは殆ど完璧だね。

ぼくの大きな椅子には逸話がある。ぼくはいつも、木とキャンバス生地で出来た小さな“ディレクターズ・チェア”に座っていたんだ。
2000年12月、『ロード・オブ・ザ・リング』撮影中の、まさに最後の週になってハリー・ノールズが訪ねてきたんだ。小さな椅子におさまるには、彼はちょっとばかり規格外だったので、クルーの一人がハリーのために古道具屋で安っぽい古ぼけたアームチェアを買ってきたんだ。

彼が帰って、撮影も終わった後にその椅子を試してみたらとても快適だった。次の作品のとき、キャロはそれを修復して、ぼくにプレゼントしてくれたんだ。それ以来ずっとこの椅子を使っているんだよ。酷い服と絶え間なく出される緑茶の他に、これも幸運のお守りみたいなものだね。

優れたユニットチームのおかげで、テントはいつも設置されていて、毎朝ぼくを待っている。その内側はいつも同じように見えるけれど、ドアからの眺めは日々変わっていくんだ。ぼくは驚くべきセット…川岸、照りつける太陽、土砂降りの雨、山、暗いトンネル、そしてホビット村を眺めたよ。ヴィクトリアとぼくは撮影が開始されたときから、ドアからの眺めの写真を撮るべきだといつも言っていたんだ。それは2日として同じことはなかった…ちょっと混乱したね。次回は多分実行するよ。

今、本当に疲れてきているよ。

【注6】この投稿だけ時間の記載がないので、投稿時間からおよその時刻を割り出しています。


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PJの長い一日〜『ホビット』撮影最終日のレポートから(前編)

2013年07月28日 10:49

7月26日、5月下旬から始まった『ホビット』の10週間に及んだ追加撮影は無事終了の運びとなりました。
この慌ただしい最終日を、ピーター・ジャクソン監督は、早朝目覚めてまだ床にあるうちから、スタジオでの打ち上げを終えて深夜に帰宅するまで、facebookを通じてリアルタイムでレポートしてくれました。

残された時間で、映画に必要な全てを撮り終えることが出来るかどうか、プレッシャーで眠れなかった夜の話から、最終ショットを終えた感動の叫びまで、まるでその場にいるように、監督やクルー、そしてキャストたちの思いを共有出来る時代がくるとは、LotR3部作の頃には思いもしませんでしたね。

若干長いですが、この日ジャクソン監督が発信したレポートを順番にまとめてみました。リアルタイムで読むことが適わなかった皆さまも、最終日の様子を追体験して頂けたら幸いです(意訳・誤訳はご寛恕の程)。


■7月26日 6:30am -------------------------------------------

撮影の最終日。

ブログを始めて以来、一日を通して紹介するような試みを何かやってみたいと思っていたんだ(勿論、残り19の質問に答える義務があるのは忘れていないよ!(*1))ぼくたちが通常どんなふうに行動しているかを全て感じてもらうための、撮影日をリアルタイムで紹介するブログだ。

撮影の最終日であることを想定すれば、今日は必ずしも“通常の”日ではないのだけれど、今日やらなければ、もう決してやる機会はないだろうからね!

それじゃあ、始めようか。日中は出来るだけ沢山更新するつもりだよ。少なくとも写真は即行でね。文章はどのくらい忙しくなるかによるけれど。

現在、ここウエリントンは朝の6時30分。ぼくはベッドにいて、起きようとしているところだ!どうしたら必要な全てのショットを撮り終えられるだろうかと、撮影についてすごくストレスを感じていたので、あまり眠れなかったんだ。心の中でリハーサルし続けていたんだよ。

今日は第3部の場面を撮影する。君たちが2014年12月に目にする筈のものだが、正直に見せようと思っているよ。だけど、ネタばれはなしだ。

ぼくは撮影テントの暗闇の中に横たわって、何度も何度も戦いのリハーサルを見た。
スタンド・コーディネーターのグレン ・ボスウェルは、この週末に俳優たちと働いたんだ。そして、エキサイティングでショッキングな瞬間のアクションをいくつかデザインしたんだよ。彼がそのとき撮影したのを、iPadの“ウィングナットTV”と呼んでいるアプリケーションの中に入れてもっているんだ。
それは膨大な素材を使用したカタログをインターネットで使用し、毎日の更新を可能にするプログラムだ。そこには編集前の下見用フィルム、編集されたフィルム、プレビズ(*実際に映画を制作する前に、予想される結果をCG等を使って視覚化された映像)、音楽の全てと、更にもっと沢山のものが含まれている。ぼくは戦いの映像を見て、今日撮影するアングルを考えるんだ。やらなくてはならないことが山のようにある。

撮影は午前8時30分に始まって、午後7時30分に終了する予定だけれど、きっと遅くまでかかると思うね。長い一日を働くときはいつも、クルーの気持ちを和らげようと、「ジム(ジェームズ)・キャメロンが『アバター2』と『アバター3』を撮るときのために」って冗談を言うんだが…う〜ん、それは本当にジョークにならないね。

とにかく今日は、ちょくちょく更新していこうと思う。

【注1】PJは『ホビット』に関する20の質問に答えるとして、2011年5月3にfacebookを通してファンの質問を公募しましたが、最初の第1問を同年5月30日に回答したきり更新を中断しています。ご多忙だったのでしょう…。

■7月26日 7:00am -------------------------------------------

  ウエリントンの夜明け---寝室からの眺め。ちょうど午前7時をまわったところ。
着ているものを放り投げて、仕事に行くことを考える。
ぼくには、撮影するときには毎日殆ど同じような服を着るという奇妙な迷信めいた習慣がある。
去年コミコンに行った際に2着のシャツを買った。白いのを1着と、青いのを1着。

今日は白の日の気分。

■7月26日 8:20am -------------------------------------------

午前8時20分。家を出る。
ミスター・スマッジは、ぼくに行ってらっしゃいを言うために階段で待っている。彼は毎日そうする。
そして夜はぼくを出迎えようと、いつもドアの側で待っている。
 

■7月26日 8:20am
(*2) -------------------------------------------

スタジオに到着。

午前8時20分。一日の中で、この時間は好きじゃない。車でスタジオまでいくとき、いつもは緊張しているんだが、今日はまるで威圧されるような感じがするね。
100人の人間が、最初のショットは何か、ぼくがどんなレンズを使いたがっているか、それから、このシーンが終わるまでにどれだけカメラ位置の変更(set-ups)が必要になるかを知ろうと、ぼくを見ようとするんだ。
計画がある時もあれば、時には即興でやることもある。それは俳優とのリハーサルを助けて、アイデアが(うまくいけば良いものが)動き始める。

場が和やかになって撮影が始まれば、それはいつでも、より良いものとなるんだ。

良い知らせがあるとしたら、スタジオが家から5分で、信号もラッシュアワーもないってことだね。


【注2】家を出る前も午前8時20分となっていますが、PJが投稿した記事のままにしています。

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デル・トロ監督インタビュー:新作のこと、そして『ホビット』のこと

2013年07月23日 02:07

熱帯夜の東京より、暑中お見舞い申し上げます (("Q(´▽`;) パタパタ

ウエリントンでの『ホビット』追加撮影も最後の1週間に突入し、現場ではドワーフ役のキャストたちが今も残って、オークとの戦いに励んでいます。
18日から始まったサンディエゴ・コミコンも昨日(現地時間21日)で終了。昨年は、新シリーズの宣伝のために大々的に行われた『ホビット』パネルでしたが、今年は不参加とあって、フィギュアなどのタイアップ商品を除いては、めぼしいニュースのないこの頃であります。

そんなわけで今回は、7月12日に大作『パシフィク・リム』が公開され、ベネディクト・カンバーバッチが出演するホラー映画『クリムゾン・ピーク』や、浦沢直樹原作の『MONSTER』のTVシリーズ化等で話題の時の人、“世界一忙しい映画監督”ギレルモ・デル・トロのインタビュー記事の紹介です。

公開以前から『ホビット』情報を追っている皆さまにはご承知の通り、デル・トロ監督は2010年5月にプロジェクトから離脱するまで、『ホビット』の監督として制作準備にあたっており、脚本家の1人でもありました。

Telegraphが行ったインタビューで彼は、カート・ヴォネガット原作の『スローターハウス5』の映画化(リメイク)を含む将来の計画について、また『ホビット』についても語っております。


■ギレルモ・デル・トロ「『スローターハウス5』はチャーリー・カウフマンと組みたいね」

恰幅の良い映画監督ギレルモ・デル・トロは、サンフランシスコホテルのスイートルームのテーブルで“繊維質食品”について話します。
メキシコ人である彼は、画期的なヒットとなった芸術気取りの『パンズ・ラビリンス』から最新の超大作『パシフィック・リム』まで、彼が何故ファンタジー映画に取り憑かれているかを説明する比喩としてそれを用います。彼が最近行った胃の手術の結果、体重をコントロールする必要があることを考えれば、それはとりわけ適切なようです。

「ぼくにとって、芸術はセックス、あるいは食べ物のようなものなんだ」と彼は笑顔を見せます。
ぼくは、『パシフィク・リム』はソウルフードのように、あるいは『パンズ・ラビリンス』はちょっとしたグルメ食のように作ることが出来ると思っているよ。この食べ物は皆にとって良いものだから、“繊維質食品”を与える必要はないんだ」

分厚いレンズと灰色の顎鬚の大げさな素振りの人間テディベア、デル・トロは上機嫌です。
彼が最後に映画を監督してから5年になります。彼はディレクターズ・チェアに戻って明らかに嬉しがっています。しかし、彼のファンはその成り行きに、まだそれ程満足していないかもしれません。
『パシフィク・リム』は1億9000万ドルのCGIによる派手なショー(extravaganza)です。その前にもデル・トロは“ソウルフード”である『ヘルボーイ』シリーズを作っています---滑稽なブルーカラーのデーモンが登場する同種のビジュアル・スペクタクルで、すぐに3作目が作られる予定です---この監督は、より小さなプレートで最も有名なのです。
最初はおよそ10年ほど前の『クロノス』『ミミック』、そして『デビルズ・バックボーン』のような癖の強いホラー、そして2006年の傑作『パンズ・ラビリンス』は、完全にデル・トロのイマジネーションから発した、驚くべき、殆ど完璧なまでのファンタジー映画で、3つのオスカーを獲得し、偉大な新しい映画監督の出現を宣言することになりました。

それでは、『パシフィク・リム』のような単純で派手な超大作は、窮屈ではありませんでしたか?

「ぼくがパーティーに行くとき、それはパーティーなんだ」と彼は陽気に言います。「そして、シンポジウムに行くときには、テキーラを持ってはいかないだろう? つまりぼくの家の、2つの完全に異なる部屋みたいなもので、両方ともとても快適なんだよ。パーティーに行かないでおいて、その価値について尋ねたりしないものさ!」

デル・トロの育った家は、メキシコのグアダラハラにありました。そして、誰に聞いてもパーティーからは程遠いものでした。「ぼくはカトリックとして育ち、ぼくの中で育成された不安は 途轍もないものだった」と彼は真剣に言いました。
彼の父親は自動車のセールスマンで、母親はアーティストでした。しかし、躾の大半は彼の祖母に任されました。
彼女のことをデル・トロは、「『キャリー』のパイパー・ローリー(*キャリーの狂信的な母親、マーガレット・ホワイト役)」と例えます。彼女は煉獄の脅しで苦しめるばかりではなく、お祓いと禁欲のために彼の靴に瓶の金属製の蓋を入れて歩かせたので、彼の足の裏は学校まで歩くことで出血しました(*1)

【注1】2008年8月にメルボルンのPopcorn Taxiで行われたQ&Aライブによれば、子供時代のギレルモが悪魔やモンスター等の奇妙な絵を描き続けるので、彼の祖母はお祓いと贖罪の為に、2度に渡って靴に瓶の蓋を入れ、登下校の道のりを歩かせたとのこと。


少年の頃、ギレルモは一連の陰惨な出来事に遭遇しました。
彼は鋭い鉄条網のフェンスによって首を切られた十代の少年を見ました。衝突事故を起こした運転手がフォルクスワーゲン・ビートルの中で燃え上がり、頭蓋骨が裂けた男が通りを歩くのを見ました。グアダラハラは、荒っぽい町だったのです。

しかし、若いデル・トロの記憶に本当に刻み込まれたのは、死体置場への訪問でした。窓の近く、明るく光の差し込む中で、彼は中絶された胎児の“山”を見たのです。
彼は顎鬚をこすり、陽気な笑顔が消えました。「怖かったのはその無頓着さだね。何かが頭の中で弾けて、ぼくは知ったんだ。オーケー、すべてを慈悲深く見渡している存在などないんだってね」

『パシフィク・リム』のキャッチフレーズは、“怪物と戦う為に怪物を作った”です。
彼は幼い頃から怪物を作り始めたので、これは若きデル・トロに至る歪んだ心理学上の過程に当てはまるかもしれません。
最初は、持ち歩いた本の中から怪物たちをスケッチしました。これは今日まで彼が行っていることです。次は両親を怖がらせるために、傷跡や溶けた目を塗り付けるメイクの実験を始めました。その後、映画学校を卒業してから、メキシコの映画産業のために怪物を作成した特殊効果の会社を設立しました。そして、すぐに彼自身の監督の資質を顕すようになったのです。

デル・トロは2000年代初めに、ハリウッドに進出した3人のメキシコ人監督のうちの一人でした---他の2人は、アルフォンソ・キュアロン(『トゥモロー・ワールド』、『天国の口、終りの楽園。』)、レハンドロ・イニャリトゥ(『バベル』、『21グラム』)です---そして、デル・トロは、それ程危険でないのならば、快く故郷へ戻るだろうと言います。
彼の父親フェデリコが72日の間誘拐されたのは1997年、彼の人生で最も劇的な期間の一つでした。デル・トロと彼の2人の兄弟は2回の身代金を払うことで、父親をアメリカの安全な場所へ連れてくることが出来ました。彼はそれを「治癒体験」と表現します。
「一度は自分の父親の命を救ってみるよう、強く勧めるよ」と彼は言います。「その体験はきみを変えるだろう。それがぼくの知っている全てだよ。父親が人間であることを学ぶんだ。ただの脆い人間だとね」
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初スチル公開!エヴァンジェリン・リリー、タウリエルを語る

2013年06月07日 21:55


image Credit: James Fisher

6月5日(日本時間6日未明)、EW.comにて、『ホビット スマウグの荒らし場』からエヴァンジェリン・リリー扮するエルフの女戦士、タウリエルの公式スチル(上写真)が初お目見えとなりました。
同記事には、エヴァンジェリンのインタビューも紹介されており、タウリエルという登場人物についての解釈と、原作に登場しない映画オリジナルのキャラクターであることへの、彼女の思いも紹介されています。


12月13日(全米)公開の『ホビット スマウグの荒らし場』には、中つ国のニューフェイス、エヴァンジェリン・リリー扮するエルフの戦士タウリエルが登場します。
「彼女はほんの少し向こう見ずで、まったく無慈悲で、殺すことも躊躇しないわ」とリリーは言います。
彼女の役柄は、映画の原作となったJ.R.R トールキンのファンタジー小説の中には存在しませんし、ついでに言えば、トールキンのどの著作の中にも見つかりません。

監督のピーター・ジャクソンと、『ホビット』3部作の共同脚本家であるフラン・ウォルシュ、それにフィリッパ・ボウエンは、闇の森のエルフの世界を拡張するために登場人物を創作しました。あるいは、さもなければ男性優位である『ホビット』の物語に、女性の勢力をもたらしました。
「タウリエルはエルフの守備隊の頭(かしら)よ」とリリーは説明します。「彼女はシルヴァン・エルフなの。つまり『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで皆が知っているエルフたちより、ずっと身分は低いわ。アルウェンやガラドリエル、それにエルロンドやレゴラスと同じ高い階級にはなれないの。もっとずっと格下ね。それに、エルフの社会秩序にちょっとばかり反抗的なのよ」

タウリエルは獰猛な戦士であるだけではなく、ソフトな一面も持ち合わせています。
「確かに彼女にはラブ・ストーリーが用意されているわ。でも、そのことについてあまり漏らす訳にはいかないの。(物語上の)そんなに大きな焦点にはならないけれど重要な部分で、タウリエルとその物語を動かしていくことになるわ」
それはもしかしたら、オーランド・ブルーム扮するレゴラスとのロマンスでしょうか?リリーはどう転んでも決定的なことは言いません。しかし彼女は、これだけは教えてくれました。
「レゴラスとタウリエルの関係は重要(significant)よ。子供のときから彼らはお互いを知っているの。レゴラスの“お父さん”スランドゥイル王はタウリエルを可愛がっていて、彼女に特別な資質を感じているのよ。2人が並んで育って、父親が素晴らしい戦士であるこの若い女性を特別に気にかけているとしたら、彼女に注目しないでいるのは難しいと思うわ」と彼女は笑って言いました。「わたしに言えるのは多分このくらいね」

リリーは、一部の“トールキン純粋主義者”が新しい登場人物の導入について不信感をもっていることをよく知っています。
「すっかりタウリエルを憎んでいて、映画に登場するべきではない、これはトールキンへの裏切りである、わたしがどう演じるかに関わらず正しくない、そう思っている人々がいることは、全く疑う余地がないわね」と彼女は言います。
「でも、彼女が大好きで、これが映画の面白さを増したと思う人たちもいるでしょう。『LOST(ロスト)』に出演していたとき、番組や登場人物への印象について、本当に極端だった熱心なファンたちのおかげで、そのことを学んだの。でも、トールキンを崇拝する(作品作りの)方法を知っている人間がいるとしたら、それはピーター(・ジャクソン)とフラン(・ウォルシュ)、それにフィル(フィリッパ・ボウエン)よ。タウリエルを完全にその世界に適合させたのだから」
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